シュタイナー関連書籍出版社                イザラ書房編集室だより

2006/06/29(木)08:15

■「聖杯の探求-キリストと神霊世界」7月中旬発売です

エッセイ 後書き お知らせ(74)

「聖杯の探求-キリストと神霊世界」 が印刷準備に入りました。刊行予定をずるずる繰り下げて まいりましたが、ついに来月上旬には出来上がることにな りました。 皆様どうぞよろしくお願いします m(__)m さてこの『聖杯の探求』西川さんから翻訳原稿を頂い たのが、去年の復活祭ごろ。 それから約1年、ひたすら読んでは、休み、瞑想し、 読んでは休み、ワーグナーを引っ張り出しし、聖杯って なに?という自問自答が続きました。 まだ思考途中ですが、私が思うに、人間が浄化され、エ ーテル体が匂い立つような香しさを伴って変容し、アス トラル体が霊光を受けて輝き始める時、そこに聖杯が出 現するのでは・・?と。 そんなことを考えながら編集していました。 聖なる女性性に跪く騎士のイメージも伴いました。 しかし、ここまで女性性が日常的に踏みにじられる世の中 になってしまったとは・・・騎士なんてどこにいるのだ! スパムメールのエロエロメッセージにも、日々の犯罪速報 にも、性の浄化、性の聖性は望みようもなく、汚され壊され する神聖さの百花繚乱。どうみたってこりゃあ悪魔の所業です。 私が言いたいのは女性の権利ということではなく、女性で あることの神聖さに、犯罪者たちよ気づけよということです。 たしかナルニア国物語のC.S.ルイスが書いていましたが、 どのように(マッチョな)男性であれ、キリストの御前に おいては並べて女性的といえるのだと。 性別問わず、人間の魂は深化すればするほど聖なる女性性に 向かうのではないでしょうか? セクシャルマイノリティーの方々の繊細さは、ある種将来の 先取りなのでは・・・? まあまだまだ、模索は続きます。模索の続きを書きたいです。 下記は目次、そして冒頭の辞です。 人智学によるキリスト認識   キリスト精神は宗教を超える   聖杯の探求-キリストと神霊世界      1 グノーシス        2 女予言者たち       3 ナタン系イエス       4 ユダヤ民族       5 聖杯の騎士パルツィヴァル        6 天空の聖杯    解説・あとがき~西川隆範     聖杯伝説            シュタイナー人智学における聖杯    シュタイナーのキリスト観            人類史     神霊世界          「聖杯の探求 -キリストと神霊世界」について   ****  シュタイナーは、キリストが「東洋の地下で活動する」、 聖杯が「地球のあらゆる 神々を照らす」と、この講義で述べています。 東洋文化・日本文化の深みに目を向ければ、そこにも、あら ゆる宗教を超えるキリスト精神の働きを見ることができます。  東洋では、聖杯は蓮華上の宝珠、蓮華上の日輪として、 霊光を発し続けています。  (訳者あとがきより)

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