創刊に向けて時代は過渡期です。 ベストセラー倒産、出版不況、・・・いえいえ、それ以前に、 わたし達・・・「詩人」が置かれている状況というのは、とても酷い。 まず出版をきちんと取り扱ってはもらえない。 (自費出版は別、共同、企画の話ですが) 賞をとっても、自費出版。しかも、倉庫代をとられる始末。 悪徳出版社にいたっては、何かにつけて、わたし達にねちねちと、 出版の恩だのにかこつけて、ハイエナ、いいえ、しろ蛆そのもの。 地位や名誉にばかり気をとられて、二足のわらじの現実も、 また、詩のさまざまな創造と破壊にも目がいっていないのが現状だ。 わたし達はこれを、「詩の最前線」と呼ぶか・・・? もし、そうであるなら、いま、わたしたちが変わらなければいけない。 それが「過渡期」ということになるでしょう。 日本の詩の歴史はたかだか百年ほどにすぎません、 そして多くの堕落した詩人はともかく、わたしの見る限り、 さまざまな「可能性・原石」が埋もれています。 それを「宝島」と取るか、「原始の島」と取るかはあなた次第。 「コラボ詩」も一つの創作の形にすぎません。「詩ネマ」も、 「言葉のボクシング」も、「朗読」も――― わたしは、そしてizchanさんも含め、 この過渡期におおきく成長しようとしている。 わたし達はホィットマンより鷹のような自由を謳歌できる。 わたし達はボードレールより、残忍で、邪悪で、そして美を知っている。 わたし達はしかし、宮沢賢治ではない、ヴェルレーヌではない、 金子光晴でもない。・・・というよりさまざまな歴史の泡沫の、 ほかの誰でもなく、ただ、優れた詩を目指すところに着眼点を置く。 いいかい、・・・ここからがわたし達の時代だ、 わたし達の時代はボスがいない。君がボスになれ、リーダーになれ、 詩の組織など糞くらえ、一切の詩人を虐殺せよ、だ。 ・・・というのは、ノリだ、君、すまん。 出る杭は打たれるので、ほどほどに烈しく、いやしかし縦横無尽に この日本列島の情報を統括する組織は、まあ無理だろうが、 それでも、君がひとり立ちあがることで、わたし達はよろこぶ。 それは小さな一歩で・・・そして同時に、大きな前進である。 笑え、内向的な詩人よ、 かけめぐる戦車のようにわたし達の旗を掲げよ! |