テーマ:☆詩を書きましょう☆(8290)
カテゴリ:ムーヴメント
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眼球の裏側 ハサミで細長く切った白い紙の 眼球の裏側 風化する 骨の ような 木々 眼球の裏側 打ち寄するものみな草いきれ 眼球の裏側 ザック ザック 抜け殻をランドセルへと詰め込んで 351 夏は乾燥している、だから、黒人は、勝者屈するの誇り 砂漠のライオン、 話す、シーザー、 火を点す前の、すべての震え、 352 あの日の雨は もう見えていたんだろうか 来て欲しい夜は やって来なくても 少し疲れた 見失った あなたの目をシャットダウンします。 一瞬。 ――心を奪う 沈黙がすべて・・すべて の 欲望がざわつく ・・・喉の腹鳴り、不満と眠気の空割れ、 ――交差レイアウト泡のボールだ! 353 私はあなたを引用することができました.,., どこでも、、この組み合わせに非常に、、、、 略奪の文章は中傷の資金で絶対的用語にする.,., あなたは何を言うのですか、、プリンスまだ早い、、、、 なつかしい痛みで(小さい夜 (声なき声 ――すさんだ視線のさきの一人ぼっち 357 もういちど生まれてきたら とても深いところから あらゆる方向に伸びようとするちからの蒼ざめながら わたしたちの方を見ていた男のひとの母親は 流れていく水で こころをぬりつぶしている 358 退屈そうに鳥が一つ一つの空へ広がっていき 人は日光に当たり 血管はタバコをくわえもし 拡声器から響き渡る歌も 記憶の横笛の音色も あをき瓦斯のごとく茫としてみえず 359 耳たぶを、一度も告白できなかった 幸せは不安の、耳たぶでした・・! どんな穴も、耳たぶ、たぶん、耳たぶ さらけだした恥部だった――電話の向こうから 聞こえてくる声・・・永遠の押しピンで、 蝶の展翅板のように名前をつけられていた 360 14歳で 死相 生に属さず 死にも属さず 塩と月のない海 361 ゆるやかな浜に 月の沙漠がある さへずりは いそぎんちゃく 我れ海胆を買ふ 362 春雲と燃えいる 清冽というさびしさ 雪もなし 生れ出でて 草 水あるところの 浅蜊 363 昨日は遠い昔となり、物憂き姿、── 彼がともかく飛べるようになったのは 世界が不毛でどん欲である必要がなくなったから いつものように離れた町の親戚へ遊びにやってきて 次の場面になっている 病気のニュース、運命、生まれた女の後半 364 遠の扉を開いたスピリットは、ステップバイステップ鳩のように私に降り、 咆哮せよ! 堀口大學訳のランボー詩集・・・その霊は不幸だ。好奇心の滅亡だ・・! まだやまない雨テーブルクロスのように皿が並ぶ――また食べて飲んで、 不毛の廃棄物よ、淋しい果てまで泳ぎきれ、とりあえず、泳ぎきれ! 365 何処かに何か筋道の立たないことが見つかって人はその顔を持ち始める ――せせらぎでさえ階段となる夏の午後の頬杖のように 腕のように見えた汗は通り雨・・目の前に提出された鳥の羽根を胸に飾り ――この素足でさえ空を墨のように染めるから 366 ドア越しに 会話を したいんだ と 僕は 言った 本当に 君のことを 想像したいんだ と 言った 367 乾杯だから ほんとうにたくさんのロマンティックなこと 取り返しのつかない ことばが ひどく窮屈そうに みえたから キラキラと 輝くよ う な 名前 368 晴れの日もあれば、 雨の日もあって。 夏の日がキミの瞳の底に灯る 夏の日がキミの瞳の底に灯る 揺 れ る ・・木の吊り橋(を、)渡りきろうとしていて 369 足の長いバッタは 一ばんうつくしい星をとろうとする 足の長いバッタは 王位は必ず血でもって奪われねばならず 足の長いバッタは 花と実とがくる年どしをかざるのを知る 足の長いバッタは 胸いっぱいの勝ちどきをあげる 370 何時からか心とらえてはなさない深き蒼みあげれば (ガーシュイン「パリのアメリカ人」/プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」) メーカーはクリエイティブな流行のニーズから、マーケット調査、企業イメージ、 ならびに商品イメージを向上させるためにCMを作る。 (千姿万態、気ままな風のように、自由自在に旋律、多彩な心情) ――空にむなしく漂う、鳥の羽根のようなもの・・ 371 頭痛した パンドラの箱 BLUEの稚魚 岩の間から出られなくなった 雫 372 ひと晩中・・寝転がって、ぼんやりとあてどなく考えてる! 確かに魂ってのが、移り変わってきたんだとしたら いまこの瞬間の! ・・・それも、実は遠い昔に 味わったことなのかも知れない――目を開けたい!眼を開きたい!・・ いますぐに答えが欲しくて、飛び込みたい・・・! 373 アマゾン河でピラニアに噛まれたいような気分 ナイアガラの滝に飛び込んでくる、という ブラックホールで異次元に行ってくるという気分 太陽に吸い寄せられてしまう蛾、という 374 瞼をあけていなかったら、死んでるってこと、寝てる! ・・・相変わらずの毎日にうなだれて過ごす うじうじしやがって!てめえは死体からわいてくるうじ虫か! 寄生すんな人間になれ! 375 もし心の底から誰かを愛したくなったら、そうさ、 一度だけ、僕の言ったことを試してみるといい! 諦めろ! ・・・そいつじゃなかった、そいつじゃなかったと唱えろ それで! もし、おまえがそれでもまだ愛しているのだったら―― おまえが本当に人生に必要としている相手ということだ。 おまえが欲しかったのは、そういう言葉のはずだ・・・! 376 人間って迷って迷って迷いまくって――何処までも行けなくなって、 壁があるって気付いて成長する! ・・・答えはその都度見つかるはずだ 本当に知りたいことは自分の中にしかないと気付くほどに―― おまえだけが知ってる夜がある!昼がある!永遠がある!・・ 377 あの時こうしておけばよかったな! どうだろう、さて、どうしよう! 踏ん切りがつかない、・・迷ってる、でも、その迷っている心の中に、 嘘がいっぱいあるはずさ・・! 何度だって考えなおすことができるはずだから、 もう一度最初から考えなおすべきなんだ。何処かで掛け間違えたことなら! きっと、すぐに!すぐに! ・・その気持ちの終わりが訪れる。 春はすぐそこに来ている――春は、心の平安のことだ・・ 378 抱いてゆこうか。それとも、すべて棄ててみようか・・ どちらも正しい・・! 人は思い込みの中で生きてるから―― その波紋の中で無数のしたたりを見つけることだけが、 そのしたたりがどういう時に生まれるのかを知ることが、 心の在り方に正しい答えをもたらすだろう・・・! 379 それは多分そんなに苦しくない・・ だって! その苦しさ、 本当は口にしちゃいけなかったんじゃないの、苦くて、もどかしくて、 ねえ、そういう苦しさが君をよい大人にしてくれると思わないかい? 380 ふたたび火は空より降りそそぎ、かすかな光の加減で、 浮かんでいるのかと思えるくらいほんのりと青みを映して、水のなか――火が燃え、 おや うせい すべての別離がさりげなく、とり交わされる・・相変わらず、小止みない雨声・・・。 目に見える景色が赤、黄、緑、青、・・街は卵色を帶びて、碁石を割ったように・・・ ――ビルディングスに火が燃え、火が燃え、火が燃え・・。 381 もふ、風に吹かれた公孫樹が 醜き物、厭はしき物、煩はしき物となつて、ひつゝこいガムとなつた おしろひがくづれる・・胡粉、あそばれたまゝ、はたかれたまゝ あんきょ 暗渠。にじのやふに、さまざまな色の魔術を嵌めて―― 382 ハンカチの 折り目のところに 、、 コーヒーのしみが微かに残っている 自動車のなかで聞く朝のラジオのニュースと天気予報・・ ふっと 上着のポケットから まさぐって取り出すと コーヒー・ショップで使ったのが洗濯で落ちなかったのだと思った ただ 無感覚によこたはつている 気にいった個人的な時間 383 なやましく やはらかに 海鳴りをきゝ うなづら 凪いだ夜中の海面に 死よりもしづかな 雪 途方もなく 重た く 暗 く・・ 半分なきながら 目玉だけの いきものゝやふに しろゐ息を しろィゐ炎を 噴火させる 384 ・・・このまま 気持ちが遠く離れて ゆかないように そんな風に 恋ができるのかなあ ――あ・・そらがきれえ ・・祈った お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年11月28日 09時21分26秒
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