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詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

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2011年10月15日
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カテゴリ:ムーヴメント
  385


  彼が――もどかし い・・空 に ・・指さき が――もつれ る

    くじけそーになった・・ゆび が ・・ち ぎれそうで――

  蜘蛛だった ら・・糸かけるだろーな――あたし・・赤くペイントしたかった・・・

    自信がなく て・・きっと ・・きっと うまくいく保障ばかり欲しく て

  いま 泣きそーになった――だ って・・言える・・この気持ち 言え る――

    好き です・・言え る・・ゆび が子犬みたいに夜の街燈にふるえて も



  386


  嘴に太陽がある――ファイアァァァバァァァド

  その瞳は・・射抜く! 灼熱なるライオンの吼える声・・砲声――灯台はめぐる

  この 宇宙 闇中に見る朧ろげな事物のように・・こよひ、首斬りおとされるかも!

  ぬ ぬ ぬ ぬ 脱ぎ棄てる・・脛のあたり蹴るように優勢、ややや、ヌーン
                                      つぼね
  キーンと。ややも知れぬ、うかがいも知れぬ一兆年の歳月が、局へ忍んで行った。
  、、、、、、、
  時間のからくり、こんにちは、最初の月の色――


  387


 少し年寄りじみて・・いる――かも・・

 でも打ち明け て――どうしたら 君の素直な蕾がひらくか

 いとけない薫りがするか・・くすぶって る――君 は・・

 僕にどうかされたい・・わかるよ――癒されたい・・慰められたい・・

 月に溶け込んだ・・この――夜のしづけさ・・

 なにか・・いつもと違う――ふしぎ なこと・・起こりそうな予感・・



  388


 無機体のリズム[スクリインをはみ出る]・・恋愛する!

 淡彩模様・・熱帯魚を憐れむ、宝石劇場音楽循環立体光線付舞踏・・
        マアク                                 モーション
 胸に絃、胸に胸章、それはあまりに非現実セエヌ的一情景・・動揺、幼年期の海

 開閉自在のテムポ未知裸体未知未知敵――[スクリインが見えない

 僧侶が経を読む・・冷たい風が似通っている、飛び込む陰翳――鳥の類
                            まだら        
 雲は蚯蚓のように有り触れた空(に、)虚妄の斑點落とす・・!


  389


 ふなむしは雨じみによごされて

 盗つ人のやふに疾走する

 夢なかばおびたゞしい鹽つかれゑ唾と涎れ

 こゝろに消えぬアンモニア臭 鉄錆びのにほひ

 産卵する積木に釘 うしろ姿ばかり見せる男たち


  390 


 「すごいギャグを思いついたんだけど聞いてくれる・・・!」

 「いいよ、・・っておまえ、ちょっとハイテンションすぎやしないかい」

 「いくぜええええええ!」

 「そうか・・・来おおおおおい!」

 「惜しかった・・いま、俺の姿が見えたら笑えたのに」

 「そうだな、おまえのギャグなんかわざわざ見たくもないがな」


  391


 「知らない奴にさあ、・・職業何って聞かれたから、とりあえず、コレって頬なでといた」
 
 「マジデエエエエエ! こえええええ!」

 「・・・エエ、そんなにカヨー。てか、テンション高くておまえの母さんこわいよ」

 「関係ねえよ。・・てか、おまえ、ニューヨークかよ」

 「せめて、ニューハーフって言えよ。てか、おまえの剣玉テクすごかった」


  392 根暗


 ある日、昼飯の代わりにダイエットと言ってヨーグルトを食べてる女子社員がいた。

 あきらかに、サイズが違うような気がした。それ、ひとりで食べるやつじゃない、とか、

 ちょっと冷静に思た。しかも何故か、スプンじゃなく、アイスクリイムの貧相(貧相?)

 なカヌー用具でぺこぺこすくったりとかしてた。金魚すくいかと思た。

 あきらかに何か違うのに誰も何も言わないので笑ろた。でも笑うと悪いからと思たから、

 トイレで笑ろた。鏡をふと覗いたら、個室から大便がはみ出ていてもっと笑ろた。


  393 祖父の死


 ジジは、孫娘のわたしの手を引いて、夜の岸から潮がやがて引いていくように、

 不思議な連鎖で手を繋いで歩いている・・河筋は遠く白く闇の中に浮んで見える。

 「あれが・・昼と夜を分けているものだ」

 ・・・寡黙で、不器用そうで、めったくにしゃべらないジジがそう言った。

 そこには、鯉がいた。魚影は橋からみおろす二人を知らないで、くねくねと、

 気持ち良さそうに泳ぐ、――まるで世の中とは別の世の中がそこにあるみたいに。


  394


 ほら、・・果てしなく――場を白けさせることってあるよね?

 でも、はしゃぐの苦手なんだ、つっこむのもそんなに好きじゃない・・!

 けれどたとえば、ひとりで部屋にいて、布団に寝転がって、

 「布団が吹っ飛んだ・・・なんて、な」とか、言ってみたとする。

 その次の瞬間、ガタガタ震えながら、いまのダジャレ凍ったな、と思う時、

 ――やっぱりぼく、大阪人なのかも知れず。


  395


 鰈(かれいなる一族! なんつって!)

 鰯(魚に弱いんです! はっ?)

 ?(魚の祭りってかくんだぜ、一匹しかとれなかったけど)

 鱈(魚の雪ってかくんだぜ、生臭いんだけど)


  396


 Э ウーン・・ドラえもんの、アラビアンナイトに出てくる・・不法住居・・ち、ちがうよね。

 Ω ウーン・・タコ・・ウィンナー・・・やっぱり火星人・・ウーン、あそこ、・・ち、ちがうよね。

 Θ ウーン・・炊飯器・・しかし鳥にも見えるな・・鳥は鳥でも死んだ鳥・・メルヒェン!

 ξ ウーン・・幽霊・・5に毛はえたやつ・・裏の裏をかいて、5に毛はえたやつ・・!

 Ξ ウーン・・三より小さい、=をくっつけたやつ・・ワラジか・・そんなワラジに誰がした!

 Ж ウーン・・虫・・なんだろ、蜘蛛じゃない、カミキリじゃない、なんかよくわかんない!


  397


 刃こぼれした包丁は捨てられる いらないものは捨てよと

 首をはねよと命令した 不思議の国のアリスの王女様のような文句も

       ・・そして君が見えなくなる

 
 たとえば切ないときめき あの心臓に刺さるものを捨てよと

 針の止まった時計はいらない 二度と動かない 止まってしまった瞬間も

           ・・・買い替えられないものを たくさん 見つけたね?



  398 


        いまぼくたちが愛について語っても平和はやって来ないだろう



        ただもう少しだけ、ましなところへ、息のしやすいところへ



        約束という言葉が重くも軽くもなかったら、孔雀のように翼をひろげたい



        ただもう少しだけ、ましなところへ、息のしやすいところへ


  399


                               /とりあえず

                        乳 房は/嬰児の睡り

                            /みだらな桜



        簪は水差しのように咽喉をふくらませ、しめらせ、眼をつむらせる

            女よ 僕は くらげのように 酔わされたんだよう・・



  400 象の水浴び


しかし潤うた。草が尻っ尾を振っているように、わたしの心が・・。

後の時代に何を見るならんと思い得る!

鼻が 鼻が

棄てられて棄てられて、それで他の部分を有用にする

昨晩の草叢が随従者との関係に輝いている。

その人自身の可能性があまりにも憐れに切り取られている



  401 自由律俳句的五行歌


        散りしくまへゆたかな里から昼月出れば


        海はなつかしい青空の下


        その松の木の木の香にぬかづけばまつすぐ


        のぼるほどにひたむきに坂水音


        秋晴るる落ち葉おん手おのづから鳴る


  402


左手のクスリ指が

海を造りあなたの美しい夢が

さらに二十年 さらに 四十年

うちのめされた人びとの涙を清冽な匂いに

愛の泉のほとりへ帰らざらめや



  403 自由律短歌的五行歌

        
        ブラウスは詩集を開き半透明にふるえる気の抜けた身体


        きゆらきゆらとくらげの日溜まりに潜む真夏の太陽ここで死にたい


        意味のない歌に怒りはなく乾いた舌ほの白い宵の花となり


        永遠に生きるという想ひに揺れながらその耳のたましひはうつせみ


  404


        ふっふっふっふっと

        笑っているよ

        もう、おまえぐらい気がつけよ

        夕暮れの空より青く透きとおつて

        静脈よりも菫して

        森の獣のように微笑む牧神


  405 会津八一パロディ


ちえねつ の かぜ と しりぬ と おやぶん

は ねてろ と ぼこ と なぐ りやす もし


はつなつ の かぜ と なりぬ と みほとけ 

は をゆび の うれ に ほの しらす らし


  406


「人の死がもっと愛する事を望ませる」/男心をくすぐる/インクブルー/ざわわ/心にま

ぶして/釈明/約束と計算(啓示)/座上の空論=机上の空論/いつになく照れるから/バ

ウンド/差詰め引き詰め/差し出がましい/座してくらえば山もむなし/差す手引く手/ダ

イポールモード現象=異常気象と関係している/切に望む/


  407


 狩猟用具だった僕の指、陽動作戦を行い、ロボットに改造された

 いくぜ! ウルトラローリングスペシャウの巻

 スペシャウ の (う)が気になるのはあなたが近い将来遠視になるからです

 スペシャウ の (う)が気になるのはあなたが青いヒゲを林卓と名前つけるからです


  408


 椰子の実っていいよね、トロピカルって気がする

 吐露光というのはもちろん、架空の芸能人の名前である

 杜呂光というのはもちろん、歴史上の人物の柿つく人のパロディ

 やっぱり椰子の実って爽やかだよね


  409


             [フロントシートに、]・・・蝙蝠がいる

                ――夕方が曇りであるのだからしょうがない

          フィーリングを信じるしかない!


      それは[失礼可逆.,オフコース!]


  ・・・ナイトキャップとして贈られた


  410


           -絵葉書は海老固めする。
                   
           -豊熟した黄金色の稲が映っていた。・・


         [25歳]窓舌の夕べアルマジロになった

    金色に輝いている町並みです――ヤドナシヤドカリ。すいま千円。


              飾り表現、挟み撃ち!

             擬人化の試み、怨念晴らせし!








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最終更新日  2015年11月28日 09時19分23秒
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