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詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

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2011年10月15日
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カテゴリ:ムーヴメント
  709 ツウィッター研究 1


 どいつが気持ち悪くて、信用できないか、

 色々まじめに考察してみている。

 過半数、きっとそうだ。――えぐってやろうか、と思う。鋭く! 

 ・・人が弱いのに付け込む、最悪の奴。
 

  710 ツウィッター研究 2


 彼等が一言として日本語を話さないのは

 日本人ではないからなのです!

 あなたも――

 日本人ではありません・・!

  
  711 ツウィッター研究 3


 僕ぐらい・・文章を読めるようになると――文字を見ただけで感情がけばだちます・・・

 それが“作用”であるが・・人の器においては――何の影響も及ぼさない・・・

 薄っぺらい・・その文字の奥で――本当が・・ないんだ・・・ないと思えるんだ――

 一日中ち●こを言っていそうな奴・・目が腐る・・・素晴らしい文化です――

 
  712 ツウィッター研究 4


 ナルシストもいる・・・戦争好きもいる・・報道便乗型誹謗中傷野郎もいる――

 よいことを語りながら他人を操縦・・気楽なふりして自分の意志がない奴もいる・・

 ――そして僕は・・・あるいは彼等(は、)・・この芝居を――仮面の中の劇を・・

 いやしかしこの間接的なコミュニケーションを・・・引用で――渡ってゆく・・

 
  713


 心を 待たれた
 
 影に 抗うことを 待たれた

   戯れが 食い違いが

   落葉に 喩えられるだろうか

     ――それ自身 すでに 時から離れ

      おだやかに 齢を とろうとしている・・


  714


 なやましくありながら

 跳ね返つた物音の丘陵の巓

 すなわち内部へ

 耳朶を打つとされるもの

 足の中程までしか届かない

 
  715


 信じているものは 私欲さ!と・・嘯いてくれ・・・

 なお深くかすかな声が白い衣装に――はかない花に・・・

 白く透けたフィルム・・掌中の紋様――

 墓で僕は聴く・・いちばん美しいのだと信じている。

 「魂」の顫音を・・


  716


 初夏にむし暑い経験をして

 明るくたのしく、リズミカル!

 ぱたぱた鶏が街頭へ飛び出して自動車の走行を

 阻害し、はたまた男女を牽引する・・
 みはて
 見涯のつかぬ大空に

 原人、類人猿もそうだろう・・・?


  717


   もっと知りたいという欲求に 繋がる一歩 が 明日なのだと思いたい

   自分の可能性が 旅に出て得られるなら 明日 そうしようと思いたい

   何処かに 自分の居場所があるなら そこから逃れて また新しくあると思いたい

   ここは何処かと 問うことだけが 世界を うまく結び付けていると思いたい


  718


   実現される可能性があることは、

   変更される可能性が含まれているということだ。

   しかし誰もが際限のない無限というプロジェクトに着手しない。

   可能性とは君にとって都合の詭弁だということである。


  719


 被虐者VS加虐者という構図を、人の意識を映す水は知っているか――ヘモグロビンよ。

翳らないと言えるか。65年間に渡って水も食料も摂取せずに生活しているプララド・ジャニ

氏。/我々はまだ知らない、不思議な術、人の願いが叶う術を。/わたしは考えている、母

の胎内の羊水が長靴のなかへと溜まっていくような、臨界を。/


  720 夜の明るさ


 たとえば、“夜は明るい”と言ったら、花火だの、街燈だの、そういった作られた明るさ

を想起する。・・・これはわかる話だ。でも田舎へと行き、この台詞を用いたなら、夜の星空が

明るいということになる。心があったかく灯った――夜は明るい、ということかも知れない

。でも僕はまだ知らない“夜の明るさ”が・・本当にあるかも知れない。何故なら、僕等は所

詮、同じように見えているという、常識に縛られているからだ。ある人の眼によっては、こ

の夜は途方もなく明るく、まぶしすぎて、直視できないものかも知れないのだ。


  721


 人工衛星から地球を眺め始めて、2年になる。

 月も太陽も無慈悲な葛藤であることが、ここにきてわかった・・

 原子力と同棲し、屋根裏部屋や地下室で秘密を持っている国民たち――

 「世界にやがて、ロボットの時代が萌すだろう・・」

 そして・・世界はあまりにも狭かった、猫の額ほどの洗面施設・バスルームでさえ、

 たとえ一日の食事が人工的であれ、わたしは支配した、王国の声に従った。・・


  722


 数字が昆虫なのではないか、と考えてみると、

 わたしは閉所恐怖症のように恐くなった。

 しかし死体に蛆がわくことや、血液が鉄の味のすることを考えると、

 あながち間違ってはいないような気がするのだった。


  723


 津波をビデオに録画した人がいる

 ミステリー作家が津波を作る

 そしてこの津波は“罪”に置き換えられる

 我々は津波が罪であることを知っている

 そして津波の罪とは天によるものだと宗教は謳う

 しかし何故求めてもいないことを鐘は告げるのか?


  724


 太陽のために盾となる姿を、左腕は可能にした。

 “まぶしい”と洩らした。

 しかし盾があるのに、剣がない――

 この矛盾はのちに解消された・・・

 「剣は見えないものの中に潜んでいる。」

 彼が、――人生と闘うことの意味。


  725 名前のない世界


 二人が会話をしている背後で鳩に餌をやっている人物がいる。

 平和の鐘に、きゃっきゃっ、とベビーカーで遊んでいる赤子は見ている。

 ・・「見ている――」という発見は、色や匂いや音にまで、姿があるという、
 
 あるいは、姿に置き換えられるという科学的事実を踏まえて言っている。

 僕はその時に、樹の名前を知りたいと思いながら、ぼんやりと何かを想っていた。

 
  726 


風が吹こうとびくとも動ぜぬ塔に、月が、ため息をついている。

それもまた生にすぎない!と・・ほうら、見ろ、あの槍先も折れて、

お前たちに物を見透かす目があったなら、時の賢さがうまれ

空の天井も裂けるだろう――永遠なるものの喩えにおいては、

推理小説の題名にでも使われ、単純な帰結を暗示する。

君は多くの物の見方を知っている。しかしピアニストを夢見ない。・・・



  727 


小さな広場で絵画を売っていると格下に見られるぞ!

・・・でも美術館で扱ってもらえないんだ。

――アイスクリーム! アイスクリーム!

大事なことは、いつも溶けそうになり、

アスファルトに残っていることの方が珍しい。


  728 


阿呆共が死んで束の間のともし火が消える

たとえ一千年が流れても

次から次へと火を移していかせるようでなくては

やがて湧きあがる君の力は日ごとに減少するだろう


  729


アウグストゥスの平和の祭壇で

画家の作品に囲まれたいと考えられる人は貴重だ

この祭壇の意味もまた強烈なアピールであったからだ

我々は今後どんな青写真を作るべきなのだろう

そしてホィットマンよ! 歴史を繰り返さないと

いかなる方法で考えてゆくべきなのだろう?



  730


      痒さというのを 色にすると紫になる

     形というのは 色の連想から これ紫芋になる

      でこぼこして、やわらかくて・・たぶん、歯痒いんだ・・・

     唇をややすぼめて釣り上げて「チッ」と鳴らす

      たぶん黴のように生えたものだろう

     餅に黴だけ生えてそこだけ切除しようとしているんだろう


  731


 ある夜の一瓶のワインのなかには、試練というものがあった。発酵するということが、夜

の星のように、石をもパンたらしめることに思えたからだ。だがいま、一瓶のワインのなか

には、復讐が詰まっているように思う。度重なる経済的ショックを経て、そこにある幸運が

うまく信じられなくなったためだ。ワインが粘土であるように思う。うまく拵えられた瓶詰

めの爬虫類であるように思う。そしておそらくワインとは血に似て、どれもが正解なのだ。


  732


  歌よ流れろ、滞ることもなく進め、流れろ、

  そして叫んじまえ! 

  準天国! 乗換えの馬!
 
  ・・・まだ分別のつかねえ頃なんざ死人まで起き上ってくるような

  ヒステリックな声で叫んだもんだ! Hey you!

  お前はお前を嫌いだが、俺はもっとお前が嫌い!


  733 木枯らし


 「会えないから・・」とある女がいい、

 それなら「会わないよ」と言った男がいる。

 ――時は、君のために、扉を開けていて、いづこにも熟れた、神の影がさし、

 彼も彼女もいない孤独な隙間は、永遠に、見えぬ人影のようにすれ違うだろう。

 ・・・そして何も心配がなかったように毎日は流れる、言葉をとぼし、幻、・・・
 
 そこにひとつまみも触れたくない夜は、暗い病にハンカチの皺を想う――


  734


 街を歩いていたら、まっ暗な闇に仏陀や基督が居座っているみたいに、

 やたらと紅葉が気になった。道ゆく人は、シフォンの口元をしている。

 「どうして笑っているの・・どうして・・・」

 誰も答えてはくれない、夕暮れに、卵型の顔したバレリーナが、

 街灯の下で踊っている。小さな女の子は、いつも、オルゴールが好きだ。

 ――さて何を買って帰ろう、貧しさを愛のように謳うために・・


   735 公孫樹並木


 何百年も昔から 秋の裾は長かった

 空が縮んでいるという風に雲がイェローに染まっても

 孤独に裾を引いて歩くたびに黄色が散らばった

 星がその都度落ちたかのように淡く光って見えた

 たった二本の足を隠すためではない

 人よ、この街路樹には無数の足が落ちている


  736


 小石よりもかたい
 
 鎖の音が また 響くようになった

 秋は 影を 曳摺ってゆく

 この道が 昔と ただのひとつも変わらずに

 袖の内側に こもる熱を さめきったあの眼差しで

 うすいろの手で うすずみいろの手で 触れる


  737 


 チャットレディが「意味ゎかる方」と言う。・・

 それは、“地球が太陽の周りを回っているなどというのは、

 処女受胎がなかったというのと同じくらい愚かな主張だ。”

 と1615年のガリレオ裁判で、ベラルミーノ枢機卿が言った言葉に等しい。

 お礼、謝礼、予算、バイト感覚、・・・出会い系の言葉。ところで――
                         、、、、、、、、、
 フランスの諺に次のようなものがある。女性が欲する事には、神もおののく。


  738


 ヘーゲルは、『美学』において、プラトンと同様に美の理念の実現を芸術の役割とした。

 芸術テロ・・芸術のための芸術――我ら詩人のポー、おそらくはボードレールも、

 「芸術は、子らよ、それ自体で絶対的な存在なのだ。」と言ったヴェルレーヌも・・

 しかし引用から芸術は出てこない。ダダイズムと言えば信吉が出てくる、アナーキスト、

 またシュールレアリストであった萩原恭次郎も・・そして僕はどんな芸術を企む!

 寺山修司の天井桟敷・・・この国の蠱惑、ただ森の奥へと誘う鹿の声――









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最終更新日  2015年09月08日 08時06分24秒
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