テーマ:☆詩を書きましょう☆(8289)
カテゴリ:ムーヴメント
わが黙示録今やすでに消えかゝりなんとしつゝ
底抜けに/磨きあげたる/細き瞳の/はたぞたふれぬ 怖気づく女は肩から香る揺らぎかな ついて行く。いつまで匂ふのだ 銀のナイフ かぶろうよ、表情が穏やかになる帽子 急ぎ足に歩くことはない、よい道がまっすぐつづく 懈怠を陳列するわれ、図鑑にいない烟を 風の鉈で截られるべし/開ければ香る その人の狭窄に地獄といふ文字をかぶせたく 木枯しは大いなる眼や目蓋をつつみ切る お辞儀だけで済ませたいそんな冬の日 羊朶よにほへ。わが憎悪白くなるほどに しんしんと雪とけるまでうとまるゝ 外まで行列。何を売るのだ 道しるべ ひしめく中の、孔雀と葡萄、わが朝の夢よ 粧ふばかりで、まなこ荒れ。粉/かぶるばかりで ふらんすけいかなだじんみたいなふゆのやま あごひげがこほる、ふらすこみたいな、あめがふる 右肩上がりのあんなに青い空 夜もすがらあやまりにゆくわが紙はしろく 娼婦に贈り物をすれどバラの花の陰で番人が のれんにぎやかな店にかこまれる如く さあ牢獄。療養所のわれは一疋の混蟲 ネジ触れてゆくばかりのかたつむりのつぶさ 流れて来ないかしらカットの音鳴り響く頑固おやじ 爆死した富士、永くお前を憶ふ 埃つぽい傾斜。ストリップ・モーションだ 菜の花 くわつと明るゐ草食獣の眼を攫ひたい 早起きして二度寝して夕刊の夢をみる 海は矛盾だらふ。せつかれて、知るめゑ、されど 冬は訝しき縄文人の縄跳び どうせ霜おりるだけの冷やかしだから エコー/失楽園/棺ばかり深くをさめて 風鈴にさわりたいと舌打ちする ぼくの角折れてしまつた線香鋏もちゆくと なお野に憧れ、「ジパング」は重たいか 海は霜、くしやみだけが耳にきこえる 光りて昼の外包を取るなり、自分の翼で あくびして鍵盤遊びにきらめけり 手袋を外して「翔」に応へけり 炬燵はサイケ、いまも、いのちフルーツ・スタンド ヒャシンスは緑色の眼の少女なり ゆふぐれがそらにどんどんすりへつて行く 二階の窓を開け放したつてきまぐれなだけ NO! 雨のえのぐで 夏がしじんにする 理数系この刺繍もさびしからふに 退場しても、お尻がおほきいおまへであれ 嘆ぎ薬の匂ひのこもつた本棚だなあ 几《つくえ》には消しゴムで消ゑぬ唇の寒さ 白線がわたしをにらんでる目玉焼き 手にのせて笑い声がゆくよタワーサイド・メモリー 残った都会で悪ぶるー「・・・最終の電車に轢かれて死んだ」 標本の舵をとつてゐるユダヤ人女性は 人混みで彼女を一生懸命に探して この一瞬この機会を逃せば次はない 水族館ピングーはいないのと妹が どうして年明けに? 妹*HAPPY NEW YEAR 爽やかに連峰見えて瓶の静物 貝殻の中に鉛筆ゐれてをく 色彩の強烈な使用/虹はしもやけ 芸術はナンバー・プレート6が列ぶ 天使の羽根で駆け抜けたい階段と性 草の上に雪をほつている 十二月はとりあえずBig family わたしの身体が目当てだったのね われ廊下でバケツ持ちし夜業終ゆ 脱衣麻雀したい雪が降つているから おれは正月横断歩道愛好家なり 友は書き初めするぼく波動拳うてない 雪山恐れ入りますが、もうしばらく突き抜けろ 浴女! ちがった妻によくじようもっと違う冬の朝 脱げ! 白衣にかわる春のジグソパズ 原爆忌ただいまの時刻をしらせますはとだよ ターバン◆赤や黄や白◆供花◆手 抱かれれば別れてゆく 波の響き懐かしむ 死にきれぬ夜もあり貝に真珠いれたく ヒストリイはズボンに手をいれるだけ 爪は凋む/塔に触れる葦枯れたり ああもおムナヤケ 十二月かたさをかへして陽は孤独らし でぃあーらぶ 「七面鳥だよ!」「ダンス・パーティーだよ!」 キリギリスのやふな笛 馬酔木はそれより艶を犯して まつさおな肋骨ぬきとれば/haoto 風で落ちた果実 礼拝堂 金魚は逆立ちに 冬さうび えつ楽y x 地図にない化学工場 風が強い日に思うのよ蘆が鉄のにほひ 静脈/うちゅうきしむほど自慰したき 家計簿ばかりが女の死者にちかづく かえらざる水清冽に地下を語り継ぎ 躁鬱一つでこらへりアイスホッケー 水に泛くわれを消しにゆくひとがほの苑 ふぐり/ちいさなやまをこえ なほ愛憎と なほはなやかとなりすまし ポプラはとある窓辺で一本のぬけみち 自転車で案内してくれるのね 皸といふキレ味 らん ・ぷり ・ り 遊星を吸ふと樹が枯れます 大量消費社会蝙蝠飛べり 線の向日葵截るごとく水着は 血の涙近づくわれが蒔きし懺悔月 軽々と銀杏落葉なだれをつ 夜を掃く朝の光に/古代/墓と思ひけり いちじょうけいをおう/すとおつぷ/すとおつぷ 目ざめよきお辞儀が並ぶスープ濃くなりし 五円玉.人の群..襟巻畜生... 麦茶くらいでしろい歯をみせる男もおり 涅槃図にくわえるべき玩具の眼かな 十二月八日に耳生ゑあたりは耳だらけ かつて耳きこえなかつた思想の牢獄 広重の絵をトランプにする男のア・カペラ ビニール・ハウスの季節じゃと死刑執行人あざわらふ 豁然とひつきりなしに雪の国 盲導犬曇り空の枯れ木かな 陽の射すまでに子は起きぬ夜更かしはせど うすく書かれてあなたの速度反応す 木の下に鳥いればオイコラ釣りをしろ あさきゆめ/はしごでつなぐ/ぽんぷかな ねむろう、ねむろう、そして埋葬しよう ぷつんと切れた枯れ木の片親になりまさふ 年賀状一枚だせば羽根のつくろひ ていねいに生きること/正月 めざめて考えたこと 触るるものなくて神さまたすけてほしいのです 身をも心をも洗い尽される歌の羽根を置き 初夢を見ずに年喰ふ臨ゑかな じゆんすいにカレンダーを見る頃かな カンチョウすると含みもたせ、もたせたくなり 同行のない旅行みたいだ、俳句は 冬山を気だるく鬱ぎ消しあひながら きつね、きつね、善き政府 後ろ影逆しまに坐りつづけをり ほら、俺はね、しつこく足を踏んできたから ―――なんだ。―――ほんとだ。・・・あ。 もうやらぬと(コメディー 第一幕)雪が雨に 業務日誌呪文かくよと勤労感謝の日 (どれどれ)パサッ う パサッ う 凭りかかる陽のけはひあれば冬の椅子 葛湯は葛根湯の略語なり ぽちぽちと乳くび勃つてゆく寒さかな 根つからの根といふ心根もあるらしく 冬の町ドングリたちのお客様 われはいつまでも小さき日本人でありたい ルソーの「夢」を見し扨て毛糸の球 われはイカロス矢印に迷つている スキだから、あなたを追わない困らせない ある晩・・・。今までうとうとと睡つていた木の葉髪が おほらかな牛になるまで掃除機を押せ 冬の夕立によって/なれる/らしや/ 前略寄せては返す様 泥黒い、泥黒い、光のない生涯 空の色、窓があるから見えるんだ 硝子もStyle人によつては 冬眠しよう/わしじつはクマやけど道に迷った もえろよもえろGS寒いのにがんばりすぎ くうーっ熱燗きくぜしみるぜおれはこの一杯で ごめんなさい うしろ吹かるる 人違いです アロエの花食べるため隣の家忍び込む 人知れず 銀杏もうえろとグルメなぼくさ 母の手つよすぎてゆふやけ赤トンボ ひたいから真つ赤な血がながれてきたりけり 牡蠣を喰うよりあたつたふりが巧過ぎて さむいね ぷつくりと月に蛙のはらわた かくれんぼしすぎて名前つけわすれた心平 永遠に凍ほつたまゝだ、 四段腹の/さあ青年へ いさぎよく 百人が眉剃つているとこたへる国なり 仙人が眉はやしてるふあんたじいなり 神の留守アンジェリカこれ以上如何するの ルッジェーロ/水の世のさひはひなる アンジェリコ曼荼羅なり厭仏壇の広告なり 物語の挿絵なり!/天・知・空・海 あなたの眼は男 根をほしがる神の留守 良薬/のみ下すときも産むためにあらねば くふのにこまらぬ人だけがとふめひな冬 渡らねばならぬ川「こほつたよ」「次はぼくだよ」 浴衣ばかりが囃し、花火/屋台/kingyo これはもう神かけてあの/その/と/夏のルソーは 傍に迫害がある、たぶらかされにやつて来る禍は 四月に蝉が鳴く 雑炊を炊けば冬殺したくなるのです 地のほてり 油絵は裂けよとおもふ脂肪をのこして 武器を求めてやつてきた/小蕪などお調子者 カーニヴァルの仮面着ぶくれるほど蒸れて 剥ぎ取れど、剥ぎ取れど、宵景色 向き合へばやめてくだ。くだまく。風邪の所為なり 飲まずにいら。(いらいら)くさせんじてのませろ 空つ風{ 海・心の旅・あたらしき目覚め} すさまじき夢という名のおなじくらいの広さで 月光◆裸になれる◆ジャクチ◆とぽとぽとぽ 暗い絵の時代◆とんびがたかのふりをする時代 「死にたい」んじゃなくて「落葉踏みたい」んだろ それを信じないのはお前だけ 地球が記者だったらイロをくださいなアオじゃなく 四五分かけてシンクロナイズせよ一〇〇〇〇本のバラを にほどりもすずめとまじりてなくかるがも マネキンも財布がいるわと不貞腐れ むらはずれ みやこぐさ/なかまはずれにされた ぷにぷにしているぼくでも、かたくなる/かいわ 花束をもつ婦人の日はどこにあるのか 風花もくろき瞳をひらくよりほかなし 節分に鳩のお面がほしくなり プニプニしててきもちいいばかなのだ、はとは 庭は苦しむ/天井は眼をきずつける 風花や想像力が骨を狙い撃ち コンビニで買うペットボトルに笑顔ついてくるんだぜ 歌につくか、笑顔が、人の心が、あたたかさが そらをめでる廊下/夜明けにわれただひとりきり 句のために句があるか、詩のために句はあるか ものめずらしい風避けどつと起りし 鬼は外一皮むけた静電気 時間が絡み付く、風垣《がつちよ》にダンチョネ ふるいうたをもてはやせ、個人差を 鉄砲で明日鳴るはずの夜の誓い 影/科学を棄つるほど神秘はありや 消しゴムの滓をあつめて黒子があるよ 温度計水にかわるほどの公害なり かたつむり聞こえてきそうな或時死生観 揺曳ひやデータパンクする風のやふ 舌を噛みたい! 飾売りは腹を切らない 滲んだ溢れた止まらなかった流れた仕方なかった 老人ホームにぶらんこをつくろう 制度は隠れ蓑か、みのならば雨もあめつちのなりゆき よるになれば、きつとかおりがこころをさそひこむ 池を訪れ、身を投げることの名すらも忘れ 火事大コブラ液を吐くとも それ、見知らぬ町の見知らぬヌードにて 除夜の鐘紙ン質のごときライト・ブルー し んしん と 数え日や漁と猟にしてみたき お年玉太郎にやらふと意味不明 アイスコーヒー鈴の音を食はむとする 雷鳴よ、お前の気持ちはわかるが洗濯物が きそひ馬優しくなれぬまま見知らぬ国 こいのぼり臨床講義して深みの水泳 「楽しげな農夫」の名前でてこぬ鳥の日よ 書き順のくらげは海へ。しい・するう グラジオラスとまると思ひあくびを殖やして 裏庭におちる風鈴の日かげのしづけさ 棘ひそめたる波乗りとほひ海の呼吸 いもうとがぼおんながくしてぼいんになりたがる アスファルト復元できぬかすれ大文字 七月は殺意潜水夫の捕虜を握る 多血質寝ねがたきジューンドロップ 壮大で感動的なフレーズで締めくくれ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年08月07日 09時34分43秒
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