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詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

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2011年11月13日
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カテゴリ:ムーヴメント
  法則と詩


トマトは、血飛沫あげて[踏絵も、不発弾。]――くちづけを・・怖るるごとくに・・・

木洩れ陽(も)脈打たずに賑はへば笑い声がする目鼻口のどれも

都市をアナウンスするならオン・ザ・ロックで・・ということだ[・・・やがて]――

煙草を喫へばくらい心の穴がすぼみて鎌磨ぎておりその間ぢゆう

林ゆく逆光の蜘蛛いるんだろうな、葉ずれは歯ブラシで洗面所なり

先に触れた、コーヒーに余裕がある人波はやさしい待ち時間にめぐる

シュワルツェネッガー大気圏おれがパーキンソンの法則 “LET IT BE”

徒競走とヤーキーズ・ドットソンの法則そいつの顔がでかいかちいさいか

空白がもしオセロであつたら、正負の法則よ――隠し事している神様の気分だ・・

どうしてもうまく呑み込めない薬[フーコーの振り子、]といふシール貼りたい

いろいろ紆余曲折はあつたがシュテルン-ゲルラッハの実験といふ筆はこび

旧ナチと旧ソ連と麻原彰晃の連鎖はウルトラか? スタンフォード監獄実験

ユーリーミラーの実験はトマトみたいだ、半分にわられてなほ蔕はあがめられ

メール打つ夜の麻痺――アルコールランプ・・アイロンのスイッチを切る(ように)・・・






  12 自由律俳句 その二






  静止の内に


おちつかう、はだしであるく、朝露

花に種子の不在を見ゆるべし
      ホワイ    ヘリオトロープ
雪降れば、白? ー木立瑠璃草ー

ぬくい日の、まんなか

こんな夕陽は、はいえなの毛皮

花にひそと暮らすエトランジェ
               ノック
半開き三角を起こし、円を?啄
             のたまは たま
既にない消息に囚はれ、曰、魂
    ひら
ゆふべ瞠ひてもう流れてら

説明:わがままきままにかすんでかさなつて

のつぺらばう叱られてばかり

首をかしぐ向き癖と思へば多感なる揺れ

数式に蟻が這ひ

鍵穴はオロンティウス・フィネウスの地図

「・・・私の唇をありありと思ひ出す」
    しづ          おわり
一行の粛かな死を切りて畢かな

さうだ! もふ五月だぜ!
かぜふいてちりいろみだれてわかれ
風吹散色乱別


  ゆふべのおれんじの性


オールオーバー オール・オア・ナッシング
縞模様、すべてか無か

おもひでは墓、されかうべは千年

ふる寺やホリゾント幕と鞭の音

手は滝へ

否定せよもとほくあり詫助
            さか   ハバナ
ヴァイオリンの遅れ/離りゆく葉巻をお呉れ

雨降る夜ぞ! 夜明けの釦
アニマ
女性もつれアノニマス同性愛
       はい          いらくさ
みづからへ入港るふたなりの蕁麻疹

子羊のなかにスパルタ! スパルタのなかにスパルタ

いちじくの葉かげ水のわくところ
            マルガリータ
裏山は罠、虜はれよ夜会の真珠

春の魚くはえ、矢に君はいない
           ハシツシユ
一番綺麗な夜行性の沒藥

いれものがない考えごとをしている
          かんが
それは馬上に残る考ふる手

海へ行く! ましたへ蝉のから
  
腕拱みてしやぼん玉に吸はれゆくヒラメ
そばえ
日照雨には毟られて削られて

鳴かぬ虫よ、もう明けさう


  ブルウムウンの決闘


半裸なる最終電車待つ

かひやぐらなげきぶしふきあげや

頬にのびる爪は殺し場の薔薇

サングラスでかくしきれなゐ火の用心

いろは伝道まりふあなのつもり

縄梯子 → 金切り声 → 時報聞かせて下さい
               
ナイフ持ちピストルが鳴りはたと腓返り
        へんぽん
咎むな、笑へ、翩翻とあれ
            
ネガティーフな夜! 錆びしピストールもあり
くそ


思ふこと言はぬなめくぢクローバに轍
       アクアリウム
まはるまはる水槽
               バブル
叱れば蚊がなく、死すれば泡の告別や
  あきや
月は空家

内出血◆天井桟敷◆薔薇◆楕円

いらいらする遠ひ点凍つてしまふ

少年の白の余日の純粋なまちがひ

こゝろがすなほにうごゐた

謎に似た十五のこゝろ


  人は皆、哲学の石と言っても過言ではない

ほこり   スフィンクス
矜焚けば天蛾はもう還らない
たにし
田螺よ、遮光器土偶を知つてるか
  アール・ブリット    な
ありのまゝの芸術の孵り業零れ花
         みごも  
無月にて美しく瞑るレモン

早すぎる死/特急が通り過ぎたり

重さうに風を送りし地球

すぐ泣く児だ、マッチ棒を消し
          
咳すればそれで縦し

(帝王切開)「斧をひと振り」「血しぶき⇔金銀財宝ざつくざく」
       はいた
青き髭生ゑ、歯痛
       イグジット
説明できない出口「白紙の出棺」

自由律プトレマイオス⇔不定形コペルニクス

繭の中の巣ごもり入れ子状

潮騒向き変ふる/指輪を失くしけり
             ブルース
少年が蹴りし空き缶、終戦忌を知らる

与太でもユダでも富
        ひるかわず
招かれざる客昼蛙面白くない
    アーメン           アウラ
ともかく亜孟、死にとつての微風を

今日が終つて眼の前

とまらふ。けふもいちにちかさりこそ

午後寝ぬれば十円玉が顔に落ちてくる

あの人は旅人

反動でスピン!


  ソリッド・スネークの森

       インビジブル・ハンド
道が開かれた、満月の夜「地に響かう」
  かざぐるま
蜂も風車まほろば

渋滞に迷路とは花の名も知らないともしび
   ミラア
割れし鏡欠席多き真つ暗闇

首輪なき犬とすれちがふ硬き沓音

メガホンの声鈴虫鳴かせをり
  
君の乳 房に折れるけものみち

自転車でとほくまでゆく一人帽子かぶらず

見をさめの少年喉仏髭の斜塔

故郷なくて自分を抱きしめてる

力いつぱい笑つた、洗ひあげるやふに

地下鉄を出でゝ遠ざかる砂丘

こんなによい月が蛙を昼寝の足にする

斥候か早討ちか「いや、死後のこと考へてゐる」

爪切つた両手が馬の尻を捨てる
へちま            だこ  ヴィヴァーチェ
糸瓜しちまつた、きれ凧は生き生きと

女:胃カメラに覗かれ腰にショパン鳴る
       とよあしはら
かはるがはる豊葦原/退屈ポスター/25の青い穴

ふんわりとマッハーといふガッハー、蓮の花ガンジー

春の色はたちまちねむる

視界の果て飛行機雲、哲学の果て夜間飛行

シューティング・ゲームしよふぜ


  トランプという名のウィークリー・マンション


トランプにスワン、ロートレアモン
    ばば
捲れば糞のとき、原爆忌

ひゅーのふきあげ、ぴゅーの主催
サビアン
骨牌と読まばやあはれただ一人で居たく
        ナルシス  ひぎ
あたり見まはし水仙の火戯
アラン
Aは何処へ行つたのだらう

ブラックコーヒーの匂ひがスイッチを入れる

人なつかしむパントマイム些細な生理

物言ふ鴉

夜桜よ君らの諍ひを僕は疑はない
                     クロロ
眼玉ころがるダダ! 理科室にChloroform

水打つて駐屯兵の象胎内
       なぶ
皮袋空砲に嬲られてゐる

熱帯魚は何か憎んでをりにけり
           ○○○
やめろ! それはいばりじやァないヒバリだ

遊牧民、響かず
                  ウージー
仮死続く見事な演技「でも俺の手淫が火を噴くぜ」

おまへは氷河に眠れ! 非常階段に追伸

火の山の図

ネクタイはさしあたり凶器です

エア・バッグのない放火魔たち

鞭を持つてる、でも刷毛よりいいと思ふ


  おまへもそろそろ懺悔をするか――い、嫌です!


夕方、ねむたすぎても、腹は鳴く

夕焼の色に赤く光つてた、シルバー

ふくら脛不時着す花さくらの残雪

そう、あの日にはもう誰も帰れない

便器のような平凡な扉を閉める

しづかに流れながら、次第に溢れながら
きみ
大樹は黒板、チョークでぬれるだけ

土の匂ひ森の青さ

缶詰を開け嵩増してくる匂ひを嗅ぐ

風の中かぎりなくなぎさふりかへれば

昆虫は宝石ではない/あの眼にうろこ雲

なんと長い足だ! 静かなるかげ

都市的道程に迷ふがいいイルカども!

UFO棲むには狭すぎて機影

雪崩れやふ! 話題といふ沈黙の池に
       エクソダス
井戸に映つた大移動ー鳥という帯

さびしさを舞はせ夕焼けて一切
               エマージング・ディジーズ
一ツ目小僧のいなづま「アイスクリーム屋をひらくべし」

ワイエスの“クリスティーナの世界”を追ふ揺れ

またゝきだした。両手でうけて暮れるため

仙人掌が欲しい、でも撃ち合いはいらない

白き手袋なほ皺の数ふゑ愛の羽根






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最終更新日  2015年08月07日 08時19分12秒
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