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詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

2015年04月06日
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カテゴリ:1頁の小説
                   詩:田中宏輔さん
                   ツイッター:田中宏輔 @atsusuketanaka

                   絵:美々婆々さん
                   ツイッター:あとりゑ騏 @vivibaba0207
                   (作品は「けしき」シリーズの1枚。現在は個人蔵。)
                   画像転載:お絵描き三昧より









心音が途絶え

 
父の身体が浮き上がっていった。
 
いや、もう身体とは言えない。
 
遺体なのだ。
 
人間は死ぬと
 
魂と肉体が分離して
 
死んだ肉体が重さを失い
 
宙に浮かんで天国に行くのである。
 
病室の窓が開けられた。
 
仰向けになった父の死体が
 
窓から外に出ていき
 
ゆっくりと漂いながら上昇していった。
 
魂の縛めを解かれて、父の肉体が昇っていく。
 
だんだんちいさくなっていく父の姿を見上げながら
 
ぼくは後ろから母の肩をぎゅっと抱いた。
 
点のようにまでなり、もう何も見えなくなると
 
ベッドのほうを見下ろした。
 
布団の上に汚らしいしみをつくって
 
ぬらぬらとしている父の魂を
 
看護婦が手袋をした手でつまみあげると
 
それをビニール袋の中に入れ
 
袋の口をきつくしばって
 
病室の隅に置いてある屑入れの中に入れた。
 
ぼくと母は、父の魂が入った屑入れを一瞥した。
 
肉体から離れた魂は、
 
すぐに腐臭を放って崩れていくのだった。
 
天国に昇っていく
 
きれいになった父の肉体を頭に思い描きながら
 
看護婦の後ろからついていくようにして、
 
ぼくは、母といっしょに病室を出た。



               Oを●にする 
          
              ●K、のようにOを●にしてみる。




 

              B●●K D●G G●D B●Y C●●K
 
              L●●K T●UCH G●●D J●Y C●●L
 
              ●UT S●UL Z●● T●Y



 

              1●● + 1●● = 2●●●●
 
              3●●●● − 1●● = 2●●



 

              なんていうのも、見た目が、きれいかもしれない。
 
              まだまだできそうだね、かわいいのが。



 

              L●VE L●NG H●T N●
 
              S●METHING W●RST B●X

TWN150403-5 65 vivibaba0207.jpg   循環小数

 微熱する交番でナオコを直していると、学生服を着た自転車が突っ込んできた。驚いて

 
目を覚ますと、「うつくしいひととき。」とナオコがつぶやいた。「カフェで、こうして
 
いっしょにいることが?」と言うと、「おれの見間違いかな。」とナオコ。微熱する交番
 
でナオコを直していると、学生服を着た自転車が突っ込んできた。驚いて目を覚ますと、
 
「うつくしいひととき。」とナオコがつぶやいた。「カフェで、こうしていっしょにいる
 
ことが?」と言うと、「おれの見間違いかな。」とナオコ。微熱する交番でナオコを直し
 
ていると、学生服を着た自転車が突っ込んできた。驚いて目を覚ますと、「うつくしいひ
 
ととき。」とナオコがつぶやいた。「カフェで、こうしていっしょにいることが?」と言
 
うと、「おれの見間違いかな。」とナオコ。微熱する交番でナオコを直していると、学生
 
服を着た自転車が突っ込んできた。驚いて目を覚ますと、「うつくしいひととき。」とナ
 
オコがつぶやいた。「カフェで、こうしていっしょにいることが?」と言うと、「おれの
 
見間違いかな。」とナオコ。微熱する交番でナオコを直していると、学生服を着た自転車
 
が突っ込んできた。驚いて目を覚ますと、「うつくしいひととき。」とナオコがつぶやい
 
た。「カフェで、こうしていっしょにいることが?」と言うと、「おれの見間違いかな。」
 
とナオコ。微熱する交番でナオコを直していると、学生服を着た自転車が突っ込んできた。
 
驚いて目を覚ますと、「うつくしいひととき。」とナオコがつぶやいた。「カフェで、こ
 
うしていっしょにいることが?」と言うと、「おれの見間違いかな。」とナオコ。微熱す
 
る交番でナオコを直していると、学生服を着た自転車が突っ込んできた。驚いて目を覚ま
 
すと、「うつくしいひととき。」とナオコがつぶやいた。「カフェで、こうしていっしょ
 
にいることが?」と言うと、「おれの見間違いかな。」とナオコ。……



言葉

 一人の人間が言葉について学べるのも、せいぜい百年にも満たない期間である。一方、

 
一つの言葉が人間について学べる期間は、数千年以上もあった。人間が言葉から学ぶよ
 
りも、ずっとじょうずに言葉は人間から学ぶ。人間は言葉について、すべてのことを知
 
らない。言葉は人間について、すべてのことを知っている。

 たとえどんなに偉大な詩人や作家でも、一つの言葉よりも文学に貢献しているなどと

 
いうことはありえない。どんなにすぐれた詩人や作家よりも、ただ一つの言葉のほうが
 
大いなる可能性を持っているのである。一人の詩人や作家には寿命があり、才能の発揮
 
できる時間が限られているからである。たとえどのような言葉であっても、自分の時間
 
を無限に持っているのである。














最終更新日  2015年04月06日 11時05分26秒
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