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詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

2015年05月06日
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カテゴリ:象の椅子
人間であることの困難さ

 言葉遊びをしよう。言葉で遊ぶのか、言葉が遊ぶのか、どちらでもよいのだけれど、

 
ラテン語の成句に、こんなのがあった。「誰をも褒める者は、誰をも褒めず。」ラテン
 
語自体は忘れた。逆もまた真なりではないけれど、逆もまた真のことがある。一時的に
 
真であるというのは、論理的には無効なのだけれど、日常的には、そのへんにころころ
 
ころがっている話ではある。で、逆もまた真であるとする場合があるとすると、「誰を
 
も褒めない者は、誰をも褒めている。」ということになる。さて、つぎの二つの文章を
 
読み比べてみよう。「どれにも意味があるので、どこにも意味がない。」「どこにも意
 
味がないので、どれにも意味がある。」塾からの帰り道、こんなことを考えながら歩い
 
ていた。ぼくに狂ったところがまったくないとしたら、ぼくは狂っている。ぼくが狂っ
 
ているとしたら、ぼくには狂ったところがまったくない。じっさいには、少し狂ったと
 
ころがあるので、ぼくは狂ってはいない。ぼくは狂ってはいないので、少し狂ったとこ
 
ろがある。「おれなんか、ちゃろいですか?」「かわいい顔してなに言ってるんや。」
 
「なんでそんな目で見るんですか?」。「なんでそんな目で見るんですか?」いったい、
 
どんな目で見ていたんだろう。そういえば、付き合った子にはよく言われたな。ぼくに
 
は、どんな目か、自分ではわからないのだけれど。よく、どこ見てるの、とも言われた
 
なあ。ぼくには、どこ見てるのか、自分でもわからなかったのだけれど。「人間である
 
ことは、たいへんむずかしい」(サルトル『嘔吐』白井浩司訳)「人間であることはじ
 
つに困難だよ、」(マルロー『希望』第二編・第一部・7、小松 清訳)「「困難なこ
 
とが魅力的なのは」とチョークは言った。「それが世界の意味をがらりと変えてしまう
 
からだよ」」(ロバート・シルヴァーバーグ『いばらの旅路』1、三田村 裕訳)「き
 
みの苦しみが宇宙に目的を与えているのかもしれないよ」(バリー・N・マルツバーグ
 
『ローマという名の島宇宙』10、浅倉久志訳)ほんと、そうかもね。
 



放置プレイ


 さて、PC切るか、と思って、メールチェックしてたら、大事なメールをいったん削

 
除してしまった。復活させたけど。あれ、なにを書くつもりか忘れてしまった。そうだ、
 
オレンジエキス入りの水を飲んで寝ます。新しい恋人用に買っておいたものだけど、自
 
分でアクエリアス持ってきて飲んでたから、ぼくが飲むことに。ぼくのこともっと深く
 
知りたいらしい。ぼくには深みがないから、より神秘的に思えるんじゃないかな。「あ
 
つすけさん、何者なんですか?」「何者でもないよ。ただのハゲオヤジ。きみのことが
 
好きな、ただのハゲオヤジだよ。」「朗読されてるチューブ、お気に入りに入れました
 
けど、じっさい、もっと男前ですやん。」「えっ。」「ぼく、撮ったげましょか。でも、
 
それ見て、おれ、オ ナニーするかも知れません。」「なんぼでも、したらええやん。
 
オ ナニーは悪いことちゃうよ。」「こんど動画を撮ってもええですか。」「ええよ。」
 
「なんでも、おれの言うこと聞いてくれて、おれ、幸せや。」「ありがとう。ぼくも幸
 
せやで。」これはきっと、ぼくが、不幸をより強烈に味わうための伏線なのだった。き
 
ょうデートしたんだけど、間違った待ち合わせ場所を教えて、ちょっと待たしてしまっ
 
た。「放置プレイやと思って、おれ興奮して待っとったんですよ。」って言われた。ぼ
 
くの住んでるところの近く、ゲイの待ち合わせが多くて、よくゲイのカップルを見る。
 
西大路五条の角の交差点前。身体を持ち上げて横にしてあげたら、すごく喜んでた。
 
「うわ、すごい。おれ、夢中になりそうや。もっとわがまま言うて、ええですか?」
 
「かまへんで。」「口うつしで、水ください。」ぼくは、生まれてはじめて、自分の口
 
に含んだ水をひとの口のなかに落として入れた。そだ、水を飲んで寝なきゃ。「彼女、
 
いるんですか?」「自分がバイやからって、ひともバイや思うたら、あかんで。まあ、
 
バイ多いけどな。これまで、ぼくが付き合った子、みんなバイやったわ。偶然やろうけ
 
どね。」偶然違うやろうけどね。と、そう思うた。偶然であって、偶然ではないという
 
こと。矛盾してるけどね。






最終更新日  2015年05月06日 21時59分00秒
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