451380 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

2016年05月14日
XML
カテゴリ:紫草詩
紅魚。1~短歌詩50選
紅魚。6.ぽとり。

                          イラスト:ホングウ セラさん
                          ツイッター:ホングウ セラ@seramo2

                          詩:紅魚。さん
                          ツイッター:紅魚。@cleo19810402



 

 

白昼堂々

、って、ことばが似合う、やさしいむかしむかし。

骨の白の月と薬指の爪のもらい星。

にげろ、にげろ、

耳鳴りが降ってきた。

 

日差しがちりちりと髪を焦がしてゆくから、春と夏の境目に印画された影になった気持ちがする。

熱い風が耳を遠くする。

カラカラと溺レる。

 

月曜日って、ゆくところがない。

大きな公園も図書館も動物園もアクアリュウムもみんな、おやすみ。

凍ったゼリィみたいな目をしたウサギが、かろかろに顔を出して、大きな動物に淋しさを滴下してゆく。

 

分厚い皮がほしかった、なぁ、

二層仕立ての。

昼生まれだから、真昼には、泣きたい。



       21 CREO7 avegen06.jpg

 


       わたし、淋しくて淋しくて、淋しい。きっと動物園のカバより。 

 

 

 

 








最終更新日  2016年05月14日 19時17分21秒
コメント(3) | コメントを書く

■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


Re:紫草詩2-7  紅魚。 7 「きっと動物園のカバより。」 ~短歌詩50選 (詩:紅魚。さん イラスト:ホングウ セラさん)(05/14)   澤あづさ さん
紅魚。さんが伝説の書き手だということは、いろんなところで再三述べていますが、この詩を見るとその実力がよくわかりますね。月曜の真昼にひとりでいる【淋しさ】に「焦がれる」という心境が、光波に溺れるような情景で描写されています。

まず初連。語り手が、月曜日の白昼のなか、アナログ腕時計を見ている光景が鮮やかに浮かびます。針は午後0時を指していて、文字盤のある手首には月状骨があり、ネイルもしてない(お出かけ仕様でない)薬指にはもらい星が見え、(夜の午前0時へ)【にげろ】と耳鳴りが降ってくる。いわば「午前と午後を反転させたシンデレラ」の心境です。

【月】曜日の【真昼】という曰く言いがたい矛盾に、【春と夏の境目に印画された影】として焼き付けられたような閉塞感。その「焦がれる」抒情のなかで、【凍ったゼリィみたいな(赤い)目をした(光に弱いアルビノの)ウサギ】の、淋しさで死んでしまうような脆さを象る「赤い涙」という幻想が、【動物園のカバ】の流す赤い汗という写実に融けます。【真昼】の淋しさの情景として、目の覚めるような的確な表現です。

カバは皮膚が分厚くて防御力最強と有名ですが、体毛がないのですね。そのため汗が赤い。【分厚い皮がほしかった、なぁ、/二層仕立ての。】とはそういうことだと思います。「身を焦がすような真昼の淋しさ」から身を守るには、カバの分厚い皮膚だけでも、日差しに焦がれる黒髪だけでも足りないということ。抒情詩とはこのように、筆舌に尽くしがたい心境を「情景」で読ませる詩のことを言うんです。

とてもよいものを読みました。 (2016年05月17日 21時15分24秒)

澤あづささんへ   AVENUE2010 さん
AVE初コメありがとうございます!

こんなに素敵なコメントをいただくと、ますます紅魚。さんとホングウ セラさんのファンがふえて、AVE編集室も大喜びです。深謝!!

(2016年05月18日 21時17分32秒)

Re澤あづささん   紅魚。 さん
コメントをありがとうございます。
詩って、読み手に生かされる部分も大いにありますよね。描きたかった情景を受け手が様々な形で掬ってくださるのは、とても嬉しいことです。

この作品というかこの連載は、短歌がまずあって、補足又はリライトとしての詩という、私にとっては特殊な手法を取っています。ですので、成功しているとは言い難いなぁ、という自分自身の感覚なのですが……。

今回に関しても、短歌に用いた“カバ”という単語が強すぎて躓いてしまい、試行錯誤をした上での難産でした。

何か、感じていただけたのでしたら幸いです。


支離滅裂でごめんなさいね。
素晴らしいコメントを、ありがとうございました!
(2016年05月18日 21時44分31秒)

PR

カレンダー

サイド自由欄


  Art詩スライドショー

  作へ

  注目作へ
   紫苑1~水原紫苑の歌によせて
     新たなイラストの扉がいま開かれた!




    詩誌AVENUEの 掲示板

    詩誌AVENUEの 私書箱

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

日記/記事の投稿

カテゴリ

フリーページ

塚元寛一のお部屋★


創刊に向けて


コラボ詩の心得


顔文字詩


『ふろいど』のために


311


オリジナル意訳詩


TITANのお部屋★


『ふろいど』


動物さんたち 1


動物さんたち 2


作家の部屋★


poet 塚元寛一さん


poet 田中宏輔さん


poet 香鳴裕人さん


artist 羊谷知嘉さん


poet samleさん


reviewer 澤あづささん


poet NORANEKOさん


poet 天野行雄さん


poet 黒木アンさん


poet はかいしさん


poet 紅魚。さん


poet しぇりーいすちゃん


poet 泡沫恋歌さん


e-shi トラ太郎さん


e-shi 黒沙鐶ミイカさん


e-shi コマさん


artist ホングウ セラさん


reviewer 藤一紀さん


reviewer 水野英一さん


poet メビウスリング詩人会勉強会


poet 僻猫さん


artist 美々婆々さん


poet カニエ・ナハさん


ミュージシャンのお部屋★


hiroyuki


森 ミキ


編集室★


ブックマーク★


Home


room 1 企画


room 2


box 1 ✔


box 2 ✔


box 3 ✔


box 4 ✔


box 5


pro1 陽気なこまどり


pro2 coffee


pro3 花のやうに


pro4


pro5 


PBook 1


PBook 2


PBook 3


PBook 4


PBook 5 ✔✔


PBook 6


PBook 7


PBook 8


PBook 9


PBook 10


PBook 11


PBook 12


PBook 13 ✔


PBook 14


PBook 15


長編詩投稿サイト


日本人 カモメ7440


水深九十八メートルの夜



月舞の宴 (コメント付)


1~71行詩


今日の写真詩:詩文by塚元寛一


No.1


作品


十一次元の詩人たちへ


青いレモン


『青いレモン』の前駆詩


古井戸の底に浮かぶ


オリジナル意訳1    by塚元寛一


オリジナル意訳2


オリジナル意訳3


オリジナル意訳4


オ意ロートレアモン1


オ意ロートレアモン2


オ意ロートレアモン3


オ意ロートレアモン4


オ意ロートレアモン5


写真詩詩文控え1   by 塚元寛一


写真詩詩文控え2


写真詩詩文控え3


写真詩詩文控え4


写真詩詩文控え5


写真詩詩文控え6


ひろやすさん写真詩詩文控え1 by 塚元寛一


ひろやすさん詩文控2


ひろやすさん詩文控3


ひろやすさん詩文控4


ひろやすさん詩文控5


wa!ひろさん写真詩詩文控え1 by 塚元寛一


wa!ひろさん詩文控2


wa!ひろさん詩文控3


wa!ひろさん詩文控4


イラスト詩文控え1  by 塚元寛一


イラスト詩詩文控2


イラスト詩詩文控3



Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.