女性詩人の瞑想
山腹の葉もすっかり色あせたわ、
プルーラ・ディアファナ・。
漠々とした古い日常の彼方から、
ある一日だけがめぎましくよみがえってくるのは、
何故だろう・・・?
モカシンの靴を脱ぎながら考える、
アビの言語ルーンが狂気の語と音が似通う、
キヴァのような半地下の広間が、
ずっと昔ここにあったように――・・。
バドワイザーとピッツアで夕食を済ませようか、
そう思う、老いたエゾマツ、
曲ったカンバ、ポプラにカエデ、
ざわめきや呼び声の自然の喧噪を聞きながら、
なにかつまらぬことで、
男に心を傷つけられた瞬間を思い出す。
驚き、揺れ動く、色彩――。
後には、大きな空っぽの繭が残った。
そして、繭の中で時が杜絶えた・・。
ロダンや、イブセンや、トルストイや、ゲーテの老年を、
思うとふと恐しく、ソムヌスとアェオラスが来る、
なつかしく、望みにみちたような気になるが、
イン・コイトウ・インルミナチオ。
いまでは――・・。
壊され、粉砕された、再生される、肉体。
壊され、粉砕された、再生される、肉体。
原画サイズ/特大サイズ
詩とArt_Works:
塚元寛一さん &KAMOME_STUDIO
画像素材: イラa。写a