ビルディングに穴をあけた
ピー・ウィーのメロディー
眠っている、――だから、おっと、
眠ってい、る、年老いて醜い、
平和は不眠とともに、とくれば、
眠っている時間の終わり、バストなマスト、
どろりとタールを流して。
・・・・・・榛や柊、遠く高く、
カラス、眠って、いる!
ガタン、どこへ、
前へ、向こうへ、眠っている、
ガックンガックン首をたれながら往生した鶏、
ねむ(の、き、は、)
眠れない、はずも――ない、
眠っている、ノソノソ熟れて、
ねむ、て、(ねんごろをきよめたあとは、)
眠って、ぐにゃぐにゃになる、
ボキッとか、ポキッとか、なった、
苔や地衣類の上で、大きな石が、空から見ている。
眠りを妨げるノコギリ。必需品、大特価。
ねむれ、ナイアガラ。
ねむれ、ナイト・ミス・リバティー。
・・・・・・鳴いて、吐いて、ただ、こだわりを捨てて。
眠っている、だから、――なんだって?
眠っ、て、(こら、え、て、)
バター枯草、とざされたメデゥサの視界。
昆虫はいない、ガラスの破片を散らした夜はねむっている。
緋色のガウン、オ、オ・・ヒップなマップ、真っ赤な嘘さ、
眠ってい、る、今日みたいな夜は、
ナイロンの靴下みたいな流れ星。
・・・・・・で? 石鹸の泡のにおい、
階段をゴロゴロおちてゆく、石。
今日の終わり。
原画サイズ/特大サイズ
詩とArt_Works:
塚元寛一さん &KAMOME_STUDIO
画像素材: イラa。写a