The queen of ice
氷の女王が落としたのは、青い豆を浮かべている朝のスープ。
クレープと、香水の甘ったるい香り。
あるいはその時、すーんとした樹皮や樹の芽の香りがするだろう。
そっと唇に忍び寄るフォーゲット・ミイ・ノットの匂い・・。
雨に濡れた財運の、五つ葉のクローバー。
ありえない五十六枚のクローバー。
蝙蝠が井戸の中の新しく湧いた水を、
甞めたがっている未必の故意。
僕は北京料理の看板を見ている。
そしてその店の前の道路の坂をサンフランシスコ坂路と宮沢賢治風に呼ぶ。
そろそろ、北国の空を飾るような辛夷の花が咲く。
宝石のように咲く清冽なギヤマン。
宇宙的秩序の朝、僕等の手がグローヴになる。
原画サイズ/特大サイズ
詩とArt_Works:
塚元寛一さん &KAMOME_STUDIO
画像素材: イラa。写a