雪の中を歩いたことがあるなら
(If you've ever been out walking in the snow)
じっと見ていると灯りの加減で雪は
そこはかとない疲労の気配を感じさせ
た奇跡を織り出すための序奏のように
白い花が浮かんでいた
永遠に続いていく時間の堆積
地上という黒ずんだゼリーのような受け皿は
いつのまにかデコレーションされてい
た背伸びしながらイチゴや桃になる
ひからびた骨のような橋
で君を憶った
酔いにかすんだ下界をおおいつくそうとす
る町にパンの匂いがしてコーンポタージュ
が飲みたくなるホットミルク
蜜柑を転がして君が受け取る
白い牙をむき出しにした鍵盤に
今どき流行らない音楽が流れる
闇から抜け出したばかりの僕
は大袈裟に泣くことのできる俳優じゃない
原画サイズ/特大サイズ
詩とArt_Works:
塚元寛一さん &KAMOME_STUDIO
画像素材: イラa。写a