詩誌ＡＶＥＮＵＥ【アヴェニュー】～大通りを歩こう～

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  あたらしい写真illus.詩 2017 AVE写真illus.詩N2174 詩文付#35　by 塚元寛一さん

  受話器を持ったままライト・スタンド、本、―――そして「闇」柔らかな泥の内側　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月27日

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  あたらしい写真illus.詩 2017 AVE写真illus.詩N2173 詩文付#35　by 塚元寛一さん

  下り坂をただの一度も経験することのない、水の轟きJust downhillNever experienceRoar of water　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月27日

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  あたらしい写真illus.詩 2017 AVE写真illus.詩N2172 詩文付#35　by 塚元寛一さん

  「ぼろぼろ」と言うのは、（新品のビニールの傘に穴があくようなもの。）フトシタヒョウシ･･･あちこち穴のあいたもの、「ぼろぼろ」と言／う／I have an image of a defect of a sphere.その･･･穴のあいた球体から、――水の轟き。Ｔシャツが一枚では足りなくて、二枚にするような意味合いで、思慮深い、意味のある現実が、肉体を求めようとする。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月27日

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  あたらしい写真illus.詩 2017 AVE写真illus.詩N2171 詩文付#35　by 塚元寛一さん

  夏がＳＵＭＭＥＲだとか言っちゃったりして･･･準備はじめる？Preparation for summer　―――わたし　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月27日

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  あたらしい写真illus.詩 2017 AVE写真illus.詩N2170 詩文付#35　by 塚元寛一さん

  中身がなくて、「･･･未来に不安なんかない」そんなわけない　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月27日

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  あたらしい写真illus.詩 2017 AVE写真illus.詩N2169 詩文付#35　by 塚元寛一さん

  Clouds flowing sky空の流れる雲のようだった現在の位置は意識の視野の白濁春の断面ライトスタンド昨日（夢の中の現実の姿よりもスローイング／スラッシュ　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月27日

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  あたらしい写真illus.詩 2017 AVE写真illus.詩N2168 詩文付#34　by 塚元寛一さん

  君の声が聞こえた･･I heard your voice古い僕等の最新の憧れLatest longing for our old buddies時間の中にいる夢A dream that is in time理念的な呼び名――Philosophical nameはっきりしない主題――Uncertain subjectでも僕、スクリーンからスタンドまで近づいた･･But I came close to the stand from the screen乱気流だったけどスピーカーから、It was turbulent but from the speaker君の声だけが聞こえた･･I heard only your voice　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月25日

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  あたらしい写真illus.詩 2017 AVE写真illus.詩N2167 詩文付#34　by 塚元寛一さん

  roomこの部屋は粛か･･。あなたが出てきた。不意にドアを閉めて、対応に追われるのを嫌がる。夢の中だと気付いても、心の中では、嘘をつけない。出ていくのは誰かと言いながら、閉じこもるのは、僕。富や知恵が、死んでゆく。それでも、この部屋は粛か――。愛が冷えきってゆく、テーブルも、ソファーも、テレビも、クローゼットも、どんな最新式のゲームソフトも、夜、こんなに淋しいと君が言う。時計の君、コンピューターの君、温もりが、あたたかさが、都市の計画した間取り図の中に、見つからないは六角形の巣房を作る。君は蜂、うまく針を隠せない。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月25日

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  あたらしい写真illus.詩 2017 AVE写真illus.詩N2166 詩文付#34　by 塚元寛一さん

  light bulb･･･夜の光どころか、昼の光でも、人工的なものになる。ここはバラックの入口ではないけど、黄泉の国へと続く入口ではないけれど。――いつか、電球が冷えていく、僕等は自らを電球にすることはできない、と、知ってしまったから。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月23日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2165 詩文付#33　by 塚元寛一さん

  Chessチェスゲームの駒が動かない状況を想像してください。水中を漂ったり同じ所にじっと浮かんでいたりする姿が、クリスタルガラス製の駒たちの基準です。彼等は黒曜石と白亜の中を行き来します。これは時計仕掛けの街の水平線と夜と朝をめぐる物語。彼等は空気という、普段どこにでもあるものに、隠れている、とても、内気な人々です。彼等は夢なのか、それとも現実なのか、今日も一歩、時間と情報に雁字搦めになりながら、幻覚剤のような白昼夢にのめりこんでいきます。女王は自分を蝶だと言い、兵士は鰐だと言う、どこか、いびつなチェスにも似た完璧なルールの世界。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月23日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2164 詩文付#33　by 塚元寛一さん

  僕は唄やおとぎ話の中でしかトナカイを知らないでも忘却の中でトナカイは電気機関車みたいに見えた　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月23日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2163 詩文付#33　by 塚元寛一さん

  　　都市開発　トイレと衛生設備、連絡道路、ダム、橋、貯蔵設備、フェンスと安全システム、水・灌漑システム。サンプル画面に描かれた、設計用モジュール･･。　それは――垂直方向でそれぞれ連続的に変化しながらも釣り合うという関係から生み出される。腐食することのない、マテリアルハンドリング――。　橋の中央部四四メートルが大型船の通船が可能なように七○度までハの字に開くように･･。　そうだな、ここは、俺の住む街じゃなかったな、と言う――。　それは美術館や博物館に展示されることはないんだけど、　ホスニ・ムバラク大統領の演説みたいに、怒りに火を注いだ？　一九二〇年、ブルックリンのマートル街三五番において最初の輪転機で雑誌を印刷した。でもイギリスの作家だって言ってる、どうしてシェイクスピアを祝わなければいけないんだ、自分の誕生日だって祝いやしないのに、と。　そうだな、ここは俺の住む街じゃない･･。　浴衣を着て下駄を履くような町なら、俺の田舎だ･･。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月23日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2162 詩文付#33　by 塚元寛一さん

  読書時間魂が――肉の魅惑に奪われないように･･美しい部屋で読書をする。心の狭い俗物になって、本しか読めない専門家になる。世界中で一番大切なことは、その気になることだ。本しか目の前になければ本だけを愛するという、自然の理、漫画も、映画も、そうやって洗練されて――いく･･。本を愛する人が多くそうであるように、これも、支配の一典型、でも、賭博じゃないし、麻薬でもない。これ、みんな言う。人に迷惑をかけなければ、最善だと。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月23日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2161 詩文付#33　by 塚元寛一さん

  都会の空にボーイングが飛ぶ･･。世界中の何処にも居場所がない、って、言う広告みたいに――。ドラムが鳴る！サキソフォンも･･すべてのものを新たにせよ、躍進力が削がれたって、いいさ、心臓が飛びだしそうなんだ、ＯＨ！　ＢＡＢＹ！――何処へ行く。何処かへ行こう。フリーな世界観をぶら下げて、性は罪じゃないし、生きるのは真空じゃない、いいかい、息もつかせず。いいかい、息もつかせず。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月23日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2160 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  Run through四月の納屋の中で砂金のような重い時刻が来る。森を横切っていく風の彼方で、研ぎ澄まされた空の一点が僕や君の肺みたいに見える。眠りから醒めたばかりのみづうみのような静けさで、目隠ししたような表情の君が見える。ここは何処だろう？匂いや、仕草、声のイメージに塞がれて、いまじゃない、物語が駆け抜ける。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月23日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2159 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  I will tell you all of me...I will tell you all of me...おかしい街の音が聞こえないI will tell you all of me...I will tell you all of me...いまは･･･　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月23日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2158 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  ついてゆくのか歩いてゆくのかわからないI do not know whether to follow whether to follow　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月23日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2157 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  空には嘘をつけないI can not lie to the sky　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月23日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2156 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  君が好きI like you今日もあなたに会いたい知らなかったひとりになるこんなに淋しい気持ち風が吹いただけでこんなに胸が苦しくなる切ない気持ち甘酸っぱい果実をもぎとってあなたの仕草を思い出す私は何処にいてもあなたのことばかり光に満たされた枝の炎木漏れ日の中で今日もわたしの時は止まったまま考えてる心は樹液のように冷えて化石になる記憶　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月23日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2155 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  小さな声きっと僕等は光を求めているんだ悲しみの表情とともに涙を浮かべ最後には楽しそうな笑顔になる救われたい――誰にも聞こえはしない人の心が信じられるかい？夜が深くなる毎日が嫌で嫌でたまらなくなる夜は――何を思い出す夜は小さな声･･　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月23日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2154 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  どんな言葉でもよい遠い夏の思い出僕は鍋や鉢や調味料を忘れているねえ、不思議な、顔の歪め方をしている、僕は不愉快な夢の中で、まだ遊び続けているのかな。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月22日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2153 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  女たちが人生の目的を不定というのならば、それは夢幻ということである。人生の平等の法則が党派の目標を超えるための一契機は転覆があり、私淑があるということである。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月22日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2152 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  鏡の向こう側に往来を彷徨う影がある。僕等は情緒の精に霊感を与える。There is a shadow wandering around on the other side of the mirror.We inspire the emotional spirit.　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月22日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2151 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  鋼鉄の鎧ミケランジェロの彫刻。それは有り剰るほど圧倒的に邪気のないほど力強く、健康な男性美に横溢したものである。肋骨が少し浮き出ているが骨組みはしっかりし、精悍な闘志と気魄をこめ、筋肉の層で積み上がった肉体は鋼鉄をも欺く。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月22日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2150 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  忘れ去られた生命萌芽のざわめき。帝政ロシアにおけるシベリアから、アクロポリスの遺跡より昔のダントーダイ。A rumble of life that was forgotten.From Siberia in Empire Russia,Danto - dai of ancient times than the ruins of the Acropolis.　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月22日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2149 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  一本の旗で、ベルリン・フィルを指揮できるか。翳りの増す瞳が、饑え、ガラス質にも、何かを見透かす、夕風のすずしいひと時。With one flag,Can you lead the Berlin Philharmonie?The pupil that increases the cloudiness, burns, even glassy,Sudden moment of evening breeze to see something.　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月22日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2148 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  文学逍遥この前、村上春樹が好きだっていう人がいたから、君はポルノ作家が好きなんだね、と軽くギャグを飛ばしておいた。三島由紀夫は何しろ筋肉の芸人みたいなものだし、太宰治は死にたがりを装う芸人である。もちろん、本当は絶対に違うよ。でも、そういう風に口にするべきなんだ。誰だって特別なものに不思議な思い入れを持ちたがる。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月22日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2147 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  「ニュージランドの羊肉」Ａになりたい、赤になりたい。意味のつかめない言葉、クラッカーも、ドアになる。石になる。本もずるずる紡ぎだしている、不確かなあらゆるものの内側。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月21日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2146 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  魂がよろめきながら透明な無音の掃除機の中に吸い込まれてゆく。それは僕を透明なかたつむりにする。スポンジだ。僕はスポンジの甲羅の方だ。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月21日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2145 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  水掻きの蛙みたいに、都会のあざの中を出掛けよう。雑草へ、時化ている、頭の中へ、分身へ、鏡に映った像へ。Like a water frog,Let's go out in the urban bruise.To weeds, timed, into the head,To the alter ego, to the image reflected in the mirror.　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月21日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2144 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  活字を送り込め。その活字をけずりあげろ。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月21日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2143 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  ハイネケンビールを注文し、真理は遠い。車は何百キロも渋滞し、僕の日曜は終わる。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月21日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2142 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  古代の棺の石蓋のように見つけられる怠惰と安易で臆病な世界の歴史It is found like a stone lid of an ancient coffinLazy and easy and cowardly world history　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月21日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2141 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  ホタル雨が降った――。時間が、そのたび、風の音として甦った。いや、身体の形相や、観念の形態であった。時間は、漠然とした記憶のいびつな蔓のようにあった。それらは少しずつ、溶けているように思われた。僕は草原の中にいた･･小さな蛾が憩んでいるように、夜がひろがりはじめていた。行き場所を失う、小さな残留光も、見えなかった――。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月21日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2140 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  日曜日どうして僕等は日曜日の静かな朝の情景を、しずかに見続けていることが、できないのでしょうか？How come are we having a quiet morning scene on Sunday,What I keep seeing quietly,Is not it possible?　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月19日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2139 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  通り過ぎていたはずの雲はハンニバルの勝利のようにすべての痕跡を消した。もう何度見てもそこには太古ながらの記憶の辺土とでもいうべき場所は、モーゼが紅海を不注意な乱を忘れぬうちに渡ったように消えていた。The clouds that were supposed to have passed by had erased all traces like Hannibal's victory.Even if you look at it a few times already there is a place to say even as an ancient but memorable memory,Moses had disappeared as if it had crossed the Red Sea without forgetting careless turbulence.　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月19日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2138 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  堂母の壁画にあるような天国に連れて行くことはできるだろうか、エルサレムでもベツレヘムでも構わない、そう思う、それは死者の眼のように、謎と暗示に路ながら、浮かんでいる。Can we take him to heaven like the doom mural painting,I do not mind Jerusalem or Bethlehem, I think so,Like the eyes of the dead, it floats, while walking in mystery and implications.　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月19日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2137 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  資本主義の溶解場で、ぽろぽろと光る時間の死骸。In the capitalist melting field,A carcass of time to shine.　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月19日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2136 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  豆争奪ウォーあなた、ものほしげな瞳してますね。豆ねらいですね。見た時からわかっていました。でも、わたしの豆はあげませんよ。これ、私があとで食べます。　さっき、あちらにもっとたくさんの、豆見ましたよ。　　　おじさんが配っていましたよ。　私はあなたにそれを伝えるために来ました。どうぞ、行ってください、私がその豆を守っていてあげます。何と、そうですか。などと言うと思ったか！　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月18日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2135 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  thisコミュニケーションケイタイ電話に哲学の命題を見出せないだろうか。この奇妙な形に切実な文明の集積された、いくつかの概念があるのではないか。あのアラームには医者がミャクを取る時のような、容赦のない抽象への観察があるのではないか。滾りたつ金属を手繰る感情をこもらぬ、THISコミュニケーション。森羅万象、ここには中国三千年の歴史、あちょー、兄弟はユニバース三億光年の惑星。thisコミュニケーション。作って壊してへこんでわからなくなってそれでも進んで、ありえないほどの箇条書きを作る、ああ、君に決めた。生命保険とビタミン剤より煙草が喫いたい。どうでもいい哲学、thisコミュニケーション、happyになれずに貧血を起こすまで夢中。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月17日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2134 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  triangle長い空白を感じるぐらいまで、遠い記憶を掘り返してゆく。正三角形の長さの等しい三点によって成立しているように、その一つは貧窮、その一つは破壊、その一つは自由。でもどこかぼうっとうるんだ眸ざし。梅の古木が障子にうつしだされている朝、チューイング・ガムを噛んでいるような、うさぎが、飛び出す。思い出す･･漣のうえに、小さい舟や鰯籠を浮かべていた、湯堂湾。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月16日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2133 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  君は微妙に歪んだ夜の月のように思える。それが、思春期のひりひりした、ドアノブに触れる、誠実な呼吸を僕に思い出させるんだ。昨日と今日を蝕むもの･･。静かに横たわって、のんびりして、何かを待って、見えるものや、眼だけでは追えない感覚や、知性そのものに、いつも僕は失敗していた。結果は水を吸って膨らんでしまった、冷えピタのようなものだ。あるいは、絆創膏が見つからなくて、･･それはもしかしたら既に、なくなっていたのかも知れないけど、セロテープをずっと巻いているようなものだと思う。でも君は首を左に曲げて、広い草原に雨が優しく降っているような表情をする。僕は、スティービー・ワンダーのやさしい曲を思い出す。色んなことを紙に書いた。でも、その音楽は、時々僕に違う筋合いの、記憶から忘却へといたる道筋を伝えた。僕はその名を忘れた。本当の悲しみは、みのり多き生の中でも、呼吸するように、行為するように、いつでも、成長しにくくするために誕生した。だから忘れた。だから、僕はいつもシステムを意識した。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月16日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2132 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  destination酸っぱい匂いが立ち籠めている。いつ切られたかわからないグレープフルーツが、ウィスキーの最初の姿のように眺められる。それは処女の無知のようなものだ。僕等はなまこのように愚劣に誕生するものを見た。しかしそれは海という柔らかな殻の中で、世界の謎を育む一つの記号のように思えてくる。僕等は実に、聖人の縮図のようなことを言っている。その高みへ、明るみへ、常に迷いながら、落ち葉の上に音もなく顔を出す秋の栗鼠を見つける。ある種の欠点はパリのように、十分に判然としない記憶の中で開く。既に成熟を遂げているものは、重力の影響を皮膚や骨や筋肉に受けているがゆえに、真夜中の鳥の翼と思えるのだ。ドンキーホーテと別れなければいけない。そしてその為の時間は懐疑主義的な信仰の中にあった。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月16日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2131 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  鳥のやさしい記憶かもめの兄貴と言うつもりで、かまめの穴息と言ってしまった。かもめの兄貴は怒らなかった。緊張していた。でもそれが何か、鳥の心に沁みる。われわれはどうして鳥なのだろうか、と、そんな時に考えた。かまめの穴息。ふしぎな言葉が、導く、秋のすばらしい夕暮れ。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月16日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2130 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  Melon Sodaもっと才能があったら、もっと違う自分になれたら、と考えていた頃には、ちっともわからなかったことが、充電した末にまったく百パーセントのパフォーマンスが、できるようになってしまった携帯のように、何だかちぐはぐで、地震でも待ってたみたいだけど。でも、前触れもなしにやってくる、うまく呼吸できない感じ、空気が月の光のように、手足を委縮させる感じ、それが、何と速やかに、睡眠、労働、苦痛、束縛のうちに、戦場で流れている精神の本能を活性化させる作用のある、音楽のように、僕は――。･･･重き荷を負うて、僕等は遠き道を進む。僕は、メロン畑のことを考える。人生で死にたくなった夜の、メロンソーダの味を。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月15日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2129 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  gangrene壊疽というものが、疫病のようにも思われる、心の中のある種の傾向にも確かにある。僕はそれを中国の野菜のように思った。痛烈な味わいの中国料理にひそんでいるのは、狭い感性にこだわろうとする傷口だ。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月15日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2128 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  Lie as a movieフィクションは何百キロものケーブルにつながれている。三十過ぎたあたりの僕に、「yes」と「ｎｏ」はクロード・ルルーシュ的な雨の内省だ。僕はショーウィンドーに、『２００１年宇宙の旅』が、あったらいいなと思う。洞窟に閉じ込められた盗賊みたいに、僕等は靴をはかずに、スリッパをはく。でも時々思う、それは風の中の羽根にすぎないんだ、と。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月12日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2127 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  Overflow from a pointからバスクラリネット今日は小説の登場人物みたいにTone color changes...Tone color changesで右はヴォルテール左はワイルド、上はチェスターフィールド、下はショーペンハウエル気分は愚か、ベスト・オブ・プリンス。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月12日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2126 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  Dance in the moon.秘密のないスフィンクスにピアノソナタは鳴らないモーツアルトも味気ない　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月12日

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  あたらしい写真illus.詩 2016 AVE写真illus.詩N2125 詩文付#32　by 塚元寛一さん

  Fatigue頭蓋骨の脳味噌を見るように、メールボックスを見る。山が崩れても、海が干上がっても、この善意でも悪意でもないメールは自動送信される。それは自身で出来た地割れみたいに、実際の事象とは違うがゆえに、ゴミを捨てるための亀裂にしか思えなかった。　　　　　　　原画サイズ／特大サイズ　　　　　　　詩とArt_Works： 塚元寛一さん ＆KAMOME_STUDIO　　　　　　　画像素材： イラa。写a

  2018年06月12日

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