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番組構成師 [ izumatsu ] の部屋

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izumatsu

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2007.03.09

 
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カテゴリ:制作現場

今回の巡業でこんな番組の制作に参加した。

→『そして うたが生まれた~BEGINからの贈物~』 制作:琉球放送

その昔、新人バンドの登竜門だった「イカすバンド天国(通称:イカ天)」で5週間勝ち抜き、二代目の「イカ天キング」となったBEGIN。1990年に『恋しくて』でデビューしてからもう17年がたちました。

比嘉栄昇、島袋優、上地等。石垣島出身の三人は同じ小学校、中学校、高校に通った同い年の幼なじみ。島にいた時、バンド活動をしていた三人は、高校卒業と同時にバラバラで上京し、予備校や専門学校など、それぞれの道を模索。そんな三人が東京で偶然に再会し、BEGINを結成したというのも、ありきたりな表現だけど運命ってあるんだなぁという気が。

その三人も今年で39歳。結婚し、子どももでき、父となり、ふと思います。

「子どもが歌える歌って、ないよな・・・」

彼らが石垣島で育ったころ、地域の言い伝えや決まり事をそれとなく知らせてくれる歌がありました。それは地元に伝わる歌であったり、民放は映らずNHKだけを見ることができたテレビから流れてきた沖縄制作の歌「あたらしい沖縄の歌」であったり。そうした歌や、お年寄りの言葉を聞きながら、子どもたちはやっていいこと、いけないことを自然に学んでいきました。

「夜中に口笛が吹いたらヘビがくるよ」・・・「子どもは夜中まで起きてたらダメだよ」っていういましめを柔らかく、楽しく教えてくれる言葉。そんな含蓄のある歌を、今、大人になった自分たちが作って、沖縄の子どもたちに贈りたい。そう考えたBEGINの三人は、このプロジェクトを「おきなわのホームソング」と名付け、活動を始めたのです。

「おきなわのホームソング」、記念すべき第一曲目は、彼らが音楽に目覚めたころ、あこがれだったミュージシャンに頼みたい。その人は・・・・ジョージ紫さん。

沖縄のロック、通称・オキナワンロックのトップとして、地元沖縄はもちろん、日本本土やアメリカにも進出した伝説のバンド「紫」。そのリーダーとして、Deep Purple のジョン・ロードを超えるほどのキーボードを聴かせたジョージ紫。BEGINの三人があこがれたジョージさんに「おきなわのホームソング」一曲目を書いてもらうべく、三人はジョージさんに会います。

番組は、その様子からスタートします。

子どもが楽しく歌える歌が欲しい。でも、歌は大人が作らないと生まれない。それは“売れる”歌ではなくて、今の子ども、そして未来の子どもへと歌い継ぐことができる歌。そんな歌を大人の本気の思いで作りたい。大人の気持ちのこもった歌を、大人の力で作りたい。それがBEGIN三人の思いであり、こだわりです。

番組は、ジョージ紫さんに作曲を頼む姿から、沖縄の放送局で45年にわたりラジオ番組の制作にあたると同時にさまざまな曲の歌詞を書いてきた上原直彦さんに詞をお願いする比嘉栄昇さんの言葉、BEGINの新しいアルバムのレコーディングの様子、詞の完成、BEGINによる曲のアレンジなどを織り込みながら、「おきなわのホームソング」第一曲目が生まれるまでを追っています。

その「おきなわのホームソング」、クライマックスはレコーディング。参加したのはBEGINの他、沖縄在住のミュージシャンたち。ジョージ紫さんは愛用のハモンド・オルガンをスタジオに持ち込みました。ジョージさんのふたりの息子もベースとドラムで参加。島唄奏者のよなは徹さんは三線と横笛で要所に沖縄テイストを加えてくれます。

コーラスを担当したのは、栄昇さんのふたりの子どもをはじめ、BEGINの友人・知人の子どもたち。まるで、道ばたで遊んでいる子どもたちをそのまま連れてきたような、普通の子どもたちは、元気なコーラスを聴かせてくれました。

「おきなわのホームソング」、記念すべき第一曲目は『走(は)え-ゴンゴン』。その詞には、詞を書いた上原直彦さんの、子どもたちには野山を思いっきり走り回って欲しいという心からの願いが込められています。

番組のナレーションは、沖縄をベースに活動するバンド「しゃかり」のチアキさん。「沖縄のホームソング」一曲目は、プロジェクトの立ち上げから、作詞・作曲、アレンジ、レコーディング、そしてナレーションまでを沖縄のミュージシャンたちによって作り上げられました。

今、誕生した「おきなわのホームソング」。これから一ヶ月に一曲づつ、沖縄の子どもたちに贈る新しい歌が、沖縄のミュージシャンの手で生まれていくのです。


オンエア局と放送日時は以下の通り。
(九州・山口・沖縄地域だけなのが残念至極です)

 『ムーブ2007』
 ・NBC長崎放送  3月11日(日) 10:30
 ・RKB毎日放送  3月11日(日) 24:40
 ・TYSテレビ山口 3月11日(日) 24:50
 ・MBC南日本放送 3月12日(月) 25:00
 ・RBC琉球放送  3月12日(月) 25:25
 ・RKK熊本放送  3月14日(水) 25:50
 ・MRT宮崎放送  3月15日(木) 25:20
 ・OBS大分放送  3月18日(日) 25:20


大人が本気になって作って贈れば、子どもたちもきっと受け入れてくれる。そんなBEGINの純粋な思いに心が打たれます。


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楽しく仕事ができた、楽しい番組。考えさせてもくれるし、「おきなわのホームソング」という言葉が何の違和感もなく成立する沖縄という場所の面白さも感じた。こんな言い方ができる都道府県って、沖縄の他にあるだろうか?

しかし、上記のようなオンエア時間にあっさりと流れ去り、未来永劫、戻ってこないと考えると、テレビというメディアの「無意味な思い切り」に直面する。もったいないなぁ。

音楽活動を真摯に続けるBEGINの三人が、今の、そして未来の子どもたちにも歌ってもらえる曲を、沖縄のミュージシャンで作りたいという思いが現実化するまでを映像化したこの番組。他の都道府県でも興味を持って見てもらえると思うのだけど。番販(番組を単体で販売すること)などで他の地域のローカル局でも流してくれないもんかなぁ。

同様に、他の局でも「見て欲しいけど・・・流れて消えて、そのまま倉庫行き」という番組ってたくさんあると思う。デジタル化で巨額の出費を強要されているローカル局。自社制作できるキャパシティに限界があるローカル局同士、互いに興味深いと思える番組を融通し合えもんだろうか?

先日、某番組を見ていたら映画の関係者が出ていた。その人はこんな趣旨のことを言った。

「テレビはリピートできず、出来が悪くても流れて消え去るもの。映画は時間がたっても見るに堪えるクオリティこそを大事にし、見返してもらうことで評価をあげるもの。同じにしてもらっちゃ困ります」

聞いててムカッとしたけど、実はほとんどその通り。テレビは出来損ないでも、捏造であっても流します。その厳然たる事実が次々に明るみに出てる。弁明のしようもない。情けなか&悔しか~。








Last updated  2007.03.09 20:25:32
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chappi-chappi@ Re:ゆるゆる、老い。(05/19) おひさです。 ずいぶん長いことお休みでし…
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幻泉館 主人@ Re:再開。(04/20) こんばんは♪ 大変ですね。 確かに細かい…
マイコ3703@ コメント失礼します(* >ω<) ブログの隅から隅まで読んでしまいました(…

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