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カテゴリ:企業紹介
今日ご紹介する顧問先は、NPO法人本屋大賞実行委員会さんです。今年で4回目を迎えた本屋大賞の実施など、書店を元気にする活動を精力的に行っているNPO法人です。お話は、実行委員の磯野真一郎さん(株式会社有隣堂ルミネ横浜店セールスエキスパート)にお伺いしました。
■「書店における、書店員が活気づくお祭り」がきっかけ -本屋大賞という賞を作るきっかけは? 磯野氏「2003年に有志のボランティア団体として活動をはじめました。本が売れない時代、と言われていたのですが、当時、各書店が独自の企画を打ち出していたものの、業界全体が活気づくムーブメントには至りませんでした。 そこで、各書店が合同で、書店員が活気づくお祭りのようなことをしよう、と考えました。そのお祭りの中心が本屋大賞です。過去1年の間に出版された日本の小説の新刊書で、書店員自身が自分で読んで『面白かった』『自分の店で売りたい』と思った本に投票し、大賞作品を選んでいます。」 -NPO法人になった理由は? 磯野氏「回を重ねるごとに本屋大賞の認知度が上がり、作業量とお金を扱うことが増えてきました。また、本屋大賞の実施だけでなく、読書文化の推進や書籍を巡る様々な環境をよくするための手助けをしたい、という思いもありました。活動の幅を広げるためにも、有志のボランティア活動ではなく、法人格を取得しNPO法人として活動する方法を選びました。」 ■読者感覚に近い。大賞受賞作品はいずれもベストセラーに -本屋大賞受賞作品は他の文学賞と一味違うイメージがありますね 磯野氏「プロの作家や批評家が選定する既存の文学賞と違い、本屋大賞は書店員が一読者として読んでよかった、この本は売りたい、と感じるものが選ばれるという点が特徴です。そういう意味では読者の感覚に近いかもしれません。」 -今までの大賞受賞作品は全部、映像化されていますね(第1回大賞:博士の愛した数式・第2回大賞:夜のピクニック・第3回大賞:東京タワー) 磯野氏「映像化に関しては偶然ですが、光栄なことですね。メディアが変わることによってより多くの人たちに作品を知ってもらえるし、映画化された理由が本屋大賞受賞だから、ということで本屋大賞自体を知ってもらえることもいいことだと思います。」 ![]() 2007年の本屋大賞受賞作品は『一瞬の風になれ』(著/佐藤 多佳子)。早くも映像化が決まっています。 ■進化しつづける「本屋大賞」 -発掘部門というのもありますね 磯野氏「第2回から行っています。本屋大賞ノミネート以外の本で売りたいものならばいつ刊行された本でもよく、文庫本なども対象です。 ある書店員の人生を変えた一冊や、売れていないけれどずっと平積みしている本など、書店員が魂を込めたコメントを読むだけでパワーがもらえますね。発掘部門はとても大事にしています。」 -部門賞みたいなものは? 磯野氏「より多くの本をより多くの人に伝えるための方法として、検討を続けています。」 ■いずみ会計に一言! 磯野氏「不慣れな会計処理を毎回親身になって相談に乗ってくださる、本当に助かっています。」 (取材協力:ライター山崎実由貴) ■特定非営利活動法人本屋大賞実行委員会 【主たる事務所】 東京都中野区南台四丁目52番14号中野南台ビル 【TEL】 03-3229-1071 【FAX】 03-3229-1070 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 7, 2007 12:36:07 PM
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