『トスカーナの幸せレシピ』
一流の腕を持ちながら、同僚に裏切られたことから暴行事件を起こし世間からはじかれたアルトゥーロと、「絶対味覚」を持つアスペルガー症候群の青年グイド。 暴行事件によって社会奉仕活動をすることとなったアルトゥーロは、グイドのいる自立支援施設にやってくる。 コンテストに優勝して車を買い結婚し、育ててくれた祖父母を安心させたいと考えるグイド。アルトゥーロは、成り行きでグイドの指導をするうちに、不器用でまっすぐなグイドの姿に絆されてゆく…。 結局、二人はアルトゥーロの師匠チェルソのもとで、料理人として充実して働くこととなるのだが、だったら最初にアルトゥーロが頼ったときに、チェルソは何故受け入れなかったのか、とも思うが、グイドとの交流によって成長したアルトゥーロだから、この1年後があった、ということなのでしょう。 グイドに急に抱きつかれちゃったジュリエッタ。それは驚くし、怖いでしょう。でも、警戒しながらも、グイドを全く拒絶したりはさせない。そういう優しさがあふれている映画だ。