ゼネラル・クロソ
『重戦機エルガイム』第23話「ゼネラル・クロソ」。22年前の1984(昭和59)年の、ちょうど今ごろの季節に放映していたのではなかったか。当時高3だった私は、ほとんど観てはいなかったが、後に八戸時代にビデオレンタルで借りてハマり、特にこのエピソードにはある種の思い入れがある。東京から戻り、疲労しているはずだが、深夜にDVDでこの「ゼネラル・クロソ」を再見する。書きたいことはいろいろあるが、それはまた機会を改めるとして、今夜は最小限だけ。クロソ将軍を騙っていたのは、氏素性も分らないただの犯罪者だった。しかし、ポセイダル軍の飼い犬として惨めに死んでいくより、騙りでも「将軍」として皆の前で死ぬことを選んだ「クロソ」は、ネイ・モー・ハンの攻撃に危機に陥ったエルガイムをかばって散っていく。怒ったダバ・マイロードは、権力を振りかざす傲慢なネイに飛びかかる。「ネイ! 貴様~!」エルガイム、セイバーを抜く。「自分だけが上等な生き方をしているなんて思うなよ!!」エルガイム、ネイの乗るオージェの右腕を切り落とす。オージェ、上空に退却する。それに向けて、地上からパワーランチャーを連射するエルガイム。「落ちろ! 落ちろ! 落ちろ!」が、オージェは逃げ去る。ダバは、やり場のない怒りに涙を流し…「最後までやらなければ分らないなんて…、人生ってやつは…!」最後に一撃、天空に向けてパワーランチャーを撃つ。この、ダバの怒りと悔し涙、何故か、分るような気がしてしまう私――。