ドラゴン山田の研究室

実家には、13時くらいに到着すると言ってある。下手に早く着くと、お昼御飯の心配をされてしまう。しかし、妻の運転で前の車をどんどんを抜いて行くと、カーナビが示す到着予定時刻が１分また１分と早まっていく。こりゃアカン、と思い、自宅そばの新興住宅街（親友タケちゃんのご実家があるところ）で運転を代わり、私の母校・磐城高等学校に車を向ける。

そこから、かつてチャリで通学していた七軒町あたりの道に抜け、忘れている記憶をたどりながら、好間から内郷の六反田に入る。昔の私の実家があった近くであり、かつてのクラスメートたちが住んでいたエリア。小５～６の時、子供会でリーダー役の１人をやらされた私が、うろちょろしていたエリアである。そこから、幼稚園時代にバス通学していた道を自分の手で運転して、平に出る。バス停「坂下」付近のさかえ幼稚園（私の通っていた所ではないが）は新しくなっていたが、そのすぐ脇にあるアパートは相変わらず昭和40年代の雰囲気そのまま。そして、バス停「御台境入口」を経て、旧国道49号と旧６号が合流するあの地点へ…。

何も私の人生の原点は、英国留学ばかりじゃない。大学入学以降でもない。それ以前の自分もまた、間違いなく「原点」のはずだ。たとえ、遠い記憶となったとしても――。

（１月８日記す）