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雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2007年06月23日
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カテゴリ:ジャクボーの納戸

11-2 お星様は物言わぬ

 まず朝起きてテレビをつければ、実にどうでも良い芸NO人の恋愛沙汰を云々したかと思えば、「今日の運勢」などと頼みもしないのに占って見せるてくれる情報番組ばかりやっている(朝は有料の国営放送をよろしく!)。西洋占星術を基本にしているようなものが多いが、西洋占星術などヨーロッパのジプシーたちが身すぎ世すぎのためにひねくり出したもので、ようするにいい加減な事この上ないことくらい、高校生に毛が生えたくらいに西洋史を知っていればわかる話である。定住する土地を持たず、他民族の地をさすらい歩く人々が、どういった手段で生き延びたか、そのたくましさにこそ思いを致すべきだろうに。
 当たり前過ぎることながら、人間がこの世に存在しようとしまいと天文は悠久に展開し続ける。それを人間ごときが勝手な理屈をつけるだけでもお笑い種といえる。それも大雑把に言えば、1年を12分割してグループ分けし、生年月日を当てはめて吉凶を云々するだけ、まったく児戯に等しいではないか。一分一秒の生まれ時刻の差で、どうして吉凶が変わるだろう。だいたい、いつを誕生の瞬間と見なすのか、今では帝王切開だってあるではないか!頭が出てきた時は凸凹座だが、産声を上げたのは午前0時過ぎで○×座ならどうするのか?
 朝の民放様はあきれ果てる丁寧さで、「ラッキーアイテム」などとその日の運勢を向上させる物まで言い募ってくれる。厚顔無恥以外の何者でもあるまい。いったい星の動きをどうやって見れば、今日はスパゲッティーを食べろとか、赤い靴をはけとか、わかると言うのか!そのようなものすべてが、個々の占い師の頭からその場限りに飛び出したものでしかないのは明白であろう。
 その場の座興ならいざ知らず(座興なら罪が無く面白い。ジプシーの手品と同じ、ご祝儀くらい出すべき)、本気でそんなものを信じるくらいなら、神様の実在を信じて祈っていたほうがましだと私は思う。ところが、案外いつも「ラッキーアイテム」を握りしめているだまされ上手なOL、オフィスレェィディの方々も多いに相違ない。しかしあえて言う。それはあたかも、文盲社会の「女子供」が流浪のジプシーたちの奇術に目を丸くしているのと同然である、と。
 21世紀の先進国で義務教育以上を無事済ませたはずの人間が、ほぼ100%と言う優秀なる日本人に、なぜ子供だましの星占いを信じる人が多いのか、これはまったく不思議な話と言わねばならない。
 しかし頭を冷やして考えてみると、実は信じてはいないように思えてきた。「ラッキーアイテム」をお守りにして、「これさえあれば安心」と自己暗示をかけているだけなのではあるまいか。それは「神様が見ていてくださるから安心」といった信心深い人々の気持ちと相通ずるものがあるかも知れない。神なき国の代替物、それが朝の占い・・・、ずいぶん安易な神様で情けない気もするのだが・・・。
 本来、星に人の運命を見る、吉凶を占うという行為は、12分して「はいどうぞ!」と言ったものではない。その時代の客観的情報を前提とした上で、ある特定の個人や社会状況を、空を見て判じるものである。それは一種の超能力予知であって、水晶玉に未来が見えると、「何とかの母」といった横辻、もしくは雑居ビル一角の占いオババが言うのと同じである(だから普通は当たらない)。
 ようするに、占う者が具体的な個別事象に対してインスピレーション、いわゆる第六巻を働かさねばならないもののはずで、多くは占われたい者を目の前にして成り立つものと言え、当然ながら全人類を天体の運行の法則を元にいくつかのグループに分けて、十把ひとからげに占えるといった、普遍的で大それたものではありえない。ましてや、グループ分けした不特定大多数に対して、一個人がインスピレーションで「ラッキーアイテム」など指定するなど、まるで正気の沙汰ではなく、天を恐れぬ不埒な行為と言って差し支えないと私は思う。もっとも、民放様と手軽なお守りが欲しいだけの視聴者の間で成立する馴れ合いのお遊びなら、「ご勝手に」ではあるが。

 ・・・と言いつつ、あれば気になる己の未熟さよ。







Last updated  2007年06月23日 08時18分25秒
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