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雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2013年10月11日
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カテゴリ:動物愛護法関連

 8月29日に起きた、ベニコンゴウインコの捕獲を目的に射殺してしまった事件について、その後の報告です。

 9月の半ばを過ぎ、久しぶりに千葉市動物公園のサイトを確認したところ、何ら動きがありませんでした。事故直後に、おそらく慌てて作成して、期日も明記しない短い謝罪文を、園長名で掲載しているだけの状態が続いていたのです。
 念のため、その文章を全文抜き出してみましょう。
  「この度は不注意により、ベニコンゴウインコを脱出させ、捕獲後死亡に至りました件について、皆様方に多大なご心配とご迷惑をおかけいたしました。謹んでお詫び申し上げます。今後は、脱出防止マニュアルを見直すとともに、脱出防止訓練を行い、再発防止に向け、職員教育を徹底して参ります」
 これだけでは、園長を含めた動物公園全体の責任をについて、まったく理解していないように思えてしまいます。この件で、千葉市動物公園がとった行動の問題点は、飼育員個人のミスだけではなく、私が見るところでは、4つあるのです。

1、飼育管理の怠慢 2、捕獲作業の稚拙 3、広報宣伝の過剰 4、事後の説明責任の不足

 園長名の文章に出てくる「脱出防止」は、この中の1について、謝罪と対策に触れたものと見なせます。しかしながら、動物園という組織としては、組織が組織に属する人たちを動員して行った2や、組織として許可して報道させた3の対応の是非を検証し、反省すべきは反省し、改善方針を明示し、今後再発を起こさない姿勢を示さなければ、組織としての説明責任を果たしたことにならず、4が付加され、かえって不信感を深めてしまうことになっているように思われます。

 テレビカメラの前で、小さな網を持った集団が、1羽の鳥を追い掛け回し、木を揺する、よじ登る、ロケット花火で脅す、などという稚拙でしかない姿を見せられた、鳥に関する知識が多少でもある視聴者は、ベニコンゴウインコの生態に関する専門知識が欠如しているという印象を持つことになるでしょう。まして、体重としては小動物に過ぎないベニコンゴウインコに対し、始めから麻酔銃を使用し、必然的にとしか思えないその結果を見せられては、実行した者(おそらく動物園所属の獣医師)に、鳥の身体構造に関する基礎的知識が欠如している、との印象を持つのも、当然のことかと思います。
 そして、この2つの印象の帰するところは、この動物公園が、動物を飼育管理する能力を有しているのかの疑惑、以外に無いはずです。
 そもそも、その結果だけを見れば、公共の施設でありながら、「動物愛護法」の禁じる「動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめ」を実践し、その虐待でしかない行動を、わざわざ全国にテレビ報道をさせ公開してしまったのです。動物の捕獲作業において、邪魔でしかないマスコミを開園前の早朝に集め、あくまでも想定外であっても、罪のない小動物を公開処刑した結果は、動物愛護の側面で、はなはだ重大と言わねばなりません。
 つまり、1だけなら個人のミスで済んだかもしれませんが、2、3により、深刻な問題となってしまい、説明責任が生じていると言えますが、残念ながら、組織としての問題点の検証も反省も改善も示されていないのが、現状です。自らの組織的行為により社会的な悪影響を与え、自己への社会的信頼を根底から揺るがし、動物愛護精神を涵養する公共施設としての存在価値が問われている状況を認識し、早急に不信を払拭する検証と対策を明確に示す努力が、もはや必須のはずなのです。

 私は、このように、「動物愛護法」違反行為により、動物の専門家としての信頼を失墜させながら、信頼回復への努力が見られない動物公園を、他人事ながら心配していました。一方、私などよりはるかに「動物愛護法」についての遵法精神に富み、大型インコの生態にもお詳しい方々や、千葉市動物公園を愛している方々は、さして危機感を感じていらっしゃらないのでしょうか?
 もしかしたら、そうした方々は、「動物愛護法」第一条にある「友愛及び平和の情操の涵養」を、すでに十分に受けているため、自分自身が感じる中での「友愛」や「平和」を乱さないことを優先されているのかもしれません。しかし、、罪のない生き物が虐殺され、そのシーンをニュースで見せつけるほど、動物愛護精神を破壊する行為はありません。鳥が逃げたら殺せば良い、殺すしかない、殺すべきだ、と、その生態を知らない一般の人が、安易にそのような誤解を受けるのを放置しては、愛鳥家としては立つ瀬がありませんし、「動物愛護法」など、空文に過ぎなくなってしまうのではないでしょうか?
 もし、人間以外の動物に対する「友愛」の気持ちがあるのなら、動物と共生する「平和」を維持するため、このような事件の再発は、必ず阻止すべきで、当事者には、そのための努力を促すべきです。今回の事件に衝撃を受けたり、当事者たちにシンパシーを抱くなら、なおさらに、「友愛」精神を発揮しなければ、死んでしまったインコに同情したり、動物公園の存続を願ったり、そうした様々な自分の気持ちに、結局何も応えなかったことになってしまうように、私は思います。

 そこで、ベニコンゴウインコにさほどシンパシーを持たず、千葉市動物公園に特段の悪意を持つこともなく、むしろ「動物愛護法」に含むところがありながらも、いろいろ書き連ねた責任を多少感じている私が、「今後の方針について」として、9月22日、当該飼育課にメールで問い合わせをしました(別掲参考資料1)。それで、忘れてしまえば、個人的な「平和」は保てたはずですが、あいにくな事に、10月6日の日曜日に、その後何ら返信が無く、サイト上での行動も見られないことに気づいてしまいました。気づいてしまえば、存在価値を失いながらそれを自覚して対処する姿勢を示してくれない動物公園や、何の改善策も示されないことに再発の恐怖を抱えて悶々としているであろう大型インコの飼い主などに対する「友愛」の精神からも、そのまま放置するわけにはいかず、同日、千葉市の総合窓口に問い合わせ(別掲参照)、さらに、「動物愛護法」を統括する環境省にも、指導監督の旨、要請しました(別掲参照)。

 千葉市役所コールセンターの対応は迅速で、翌7日、休日明けの月曜日の午前中には「動物公園飼育課から回答させていただきます」とご返信があり、夕方には、確かに、飼育課の担当者より、「この度はメールありがとうございました。今後の対応への調整のため、ご返事が遅くなり、誠に申し訳ございませんでした。至急、調整して回答しますのでよろしくお願いします」とのメールを頂きました。
 くどくなってしまうので、黙ってその「調整」結果を見守ることにし、返信せずに放置していましたが、本日11日朝に、園長名でのご返信を頂戴しました(別掲参考資料2)。そこで、御礼方々、いろいろ時間に迫られつつ、1時間後にご返信申し上げました(別掲参照)。
 園内の皆様とご相談ご調整いただいて、より上手に、一般に向けご説明頂ければと願いつつ、私の「友愛」行動は、このあたりで十分かと思っています(資料1とこの文章は昨日すでに用意していましたが、本日の応答を受け、せっかくですから、ぱっぱっと手直しして早々に公開します。この件については、もう、お腹いっぱいなので、これで終了予定です)。

 以上、はなはだ片手間な行動ではありますが、感情的になって一人で悲しんだり、自分と相手を同じと見なして勝手に納得するよりも(「~思っているに違いない」といった想定は、善意で相手を思いやる気持ちでも、本質的に自分勝手な思い込みに過ぎず、結局は誰のためにもならないことが多いかと思います。少なくとも、自分だけで納得しても、社会的には無意味なのです)、やらないよりはマシではなかったかと思います。
 なお、このように、しっかり改善を求める意思表示をするのは、いわゆる「クレーマー」とは異なります。相手に難癖をつけて、自分が何か得をしたり、相手に謝らせて刹那の優越感に浸ったり、鬱憤晴しに利用するのではなく、相手のことも考えて意見するのは、クレーム=苦情ではなく、むしろ親切心からのアドバイス=忠告に類するはずなのです。つまりは、友愛です。それを受けて、どのようにご対処されるかは相手次第ですが(それを強要すると「クレーマー」化することになるでしょう)、遠慮をしすぎて行動を控えてわだかまりを残すより、相手が間違った現状認識をしたまま、将来に間違った行動を取らないように、片手間でも行動してみたほうが良いかと思います。
 以上、とりあえずご参考までに。






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Last updated  2013年10月18日 12時59分26秒
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