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雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2018年10月20日
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カテゴリ:文鳥動向の備忘録

​​回数制限のない親鳥により満腹状態のトリオ​​

 これまでも、その方法論を再三再四否定はしてきたものの(『​文暮本​』)、一部の宗教家以外には使用されない「邪法」などと強い言葉を使って指弾する気はなかった。しかし、そのデタラメが常識のように独り歩きし、それにより最も苦労する可能性のある初心者の1羽飼育予定者に誤解を与えている様子を目にしたので、この際、これでもか!!とばかりに強く非難することにした。


 さて、ヒナが成長していくごとに段階的に給餌回数を減らすという、極めて不自然で、初心者の1羽飼育では危険を伴う「邪法」を世に広めたのは、おそらく2002年に刊行された『アニファブックス文鳥』だ。そのムック本の41ページに、「差し餌の回数」との項目があり、「生後3週間たった頃から巣の中に粟玉などをまいてクチバシでついばむ練習をさせます」などと、この際またもあえて言えば​「寝とぼけた」主張が展開され(暗いところでついばめるのか?捕食は飛べるようになり親と一緒に行動して学ぶもので、予習が必要なものではない)、回数としては生後2~3週間が6回、3~4週間が5回、4~5週間が突如減って3回、生後5~6週間が2回、とされている。​

 これが邪法?「人を惑わし、世間に害を与えるような教え」とはとんでもない!この方法でずっとうまくいっているわよ!!と怒る人もいるかもしれない。しかし、お宅でうまくいっていたとしても、一般的に通用することにはならない。例えば、アワ玉だけでヒナを育てても、たいていは問題なく成長する事実があっても、それが正しいと言えるだろうか?9割は問題なく育っても1割にリスクがあれば、それを1パーセント未満にする努力をするのが当然で、ご自分の多寡の知れた経験の中で偶然9割の幸運に恵まれたからと言って「アワ玉だけでいいよ!」などと、初心者に推奨されては困る。
 自分の飼育環境で問題なくとも、他の環境では大問題を引き起こすことなど考えたことも無く、そもそもその方法論がどれほど不自然なものか検討することもなく、薄っぺらなハウツー本の思い込みだけの情報を鵜呑みにし、それでたまたまうまくいっているだけでは、有効な反論など不可能だ。この際、無知蒙昧なペットショップの店員にアワ玉だけの給餌を勧められ、その通りにした結果、運悪く栄養失調で脚弱症となってしまうのと、「邪法」を信じ疑わず初心者にそれを教えるのと、どれほどの違いがあるのか、お考えいただきたい。


 この「邪法」は、当時、おそらく、文鳥は生後1ヶ月で自立する、というほとんど妄想に近い思いこみを結論として、それから導き出した机上の空論に過ぎない。そこには、飛べるようになれば身軽にしているためにそのうに貯めこむ量が少なくなるので、長時間の空腹には耐えられないという、ごく当たり前の文鳥の身体的成長に対する理解が欠片もない。さらに、1羽で空腹となった場合、エネルギー消費を抑えるために動かなくなる、つまり自立を遅らせるだけになる危険性に気づきもしない。​まったく浅はかな発想で軽々しく始められた方法という他ないのである。​

​ 空腹になれば自分でエサを食べようとするではないか?といった反論は、文鳥に対して無理解を示すことにしかならない。自立(ひとり餌)に向けた学習期にあることは理解しながら、その学習機会を飼い主自らが奪っているのに気づいていないのは、むしろ不思議だ。確かに、一緒にかじったり飲みこんだり試す兄弟姉妹や、すでに自立しているお手本になる先輩の文鳥がいれば問題は無いだろう。しかし「1日2回しか差し餌が出来ない」初心者飼い主のもとで1羽暮らしをすることになった文鳥は、一体何を真似したら良いのだろうか?じっとして空腹をやり過ごし、ひたすら親鳥(飼い主)の帰還を待つだけになるのは、当然の帰結なのである。
 実際、「邪法」の流儀に従って回数を減らされても問題なく元気だったヒナが、譲渡先でやたらとおとなしくなったり、いつまでも自立しないといった事態が、ごく頻繁に発生している。もちろん、何の問題も起きずに1羽でも順調に自立してくれるヒナも多い。しかし、問題が起きる可能性は増大し、それはアワ玉だけで栄養失調になるのと同様に、原因は明らかな以上、それを避けるのは当たり前なのである。​

 自宅で繁殖をし複数のヒナが一緒に育つ環境と、1羽だけで飼い主も留守がちになる環境では、まったく異なる。この当たり前を今一度確認して、是非とも、間違いだらけの飼育本の考え無しの情報を基にした経験にこだわらず、軌道修正されることを、強くお勧めする。






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Last updated  2018年10月20日 23時09分24秒
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