私はいわゆる”下町”に住んでいます。
堤防が切れようものならたちまち”ハリケーンカトリーナに襲われたニューオーリンズ状態”になってしまう、ゼロメートル地帯です。
地盤がゆるいらしく、不必要に斜めに立ってる電柱があちこちにあります(危険ですねぇ…)。
こういう場所なので、”セレブな人”は住んでいません。
住人は昔っから住んでいる世帯が多いように感じます。自転車に子供を1~2人乗っけて走るママチャリと、割ぽう着のおばあちゃんが妙に多いです。
商店街も歴史が古いのですが、いまどき珍しく(?)活気があります。
お店には商品が…直接口に入るものも多いのですが、むき出しでバットに並べられ、売られています。
夏は時々ハエが飛んできますが、買う方も売る方も手で追っ払って「あれ、百グラムちょうだい」「ハイ毎度ぉ~これ、おまけしとくよ
」の世界…(笑)
しぶいお店がたくさん:
●手焼きのせんべい屋
●鳥のから揚げ・焼き鳥各種・炒め物各種のお店
●煮物各種・漬物各種・なぜか身欠きニシンの束・なぜかパックの卵を売るお店
●ところてんを木の型で”きゅーっと押し出して”売ってくれるお店
●すごく安い靴屋さん
●立ち飲みの串揚げ屋
●立ち食いすし屋(狭い)
●ラーメン屋(ここも狭い…でもよく混んでる)
●看板猫が店の前でゴロゴロしている肉屋
●番犬ならぬ”番ウサギ”がいる雨具屋 ←ほぼ毎日、用もないのにウサギ見物に行きます
●たまーに早じまいしてしまう釣具屋 ……etc.
古くからあるお店に混じって、コンビニや今風の居酒屋、モバイルショップなどが共存しているのが面白いです。
1階が店舗で、2階が住居になっているお店も多く、その古さと狭さに驚かされます。
家と家の軒が触れ合っている(人1人がやっと通れるくらいのすき間しかない)のも普通です。となりのお宅の会話が筒抜けですし(あらら~)。それに火事になったらマジで大変、延焼は確実です。
まるで映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のよう…
昭和の雰囲気を感じに、遠方からわざわざ商店街を訪れる人がいるというのも納得です。
地元のお年寄りも昭和のまんま(?)なので、赤の他人である私にバンバン声をかけてきます。
「おねーちゃん、キャベツどこかなー」「えっ…(私に聞いてる?)。あ、あぁ、あっちですよ。」とか、
「この花なんていうの?老眼で読めないんだけど。最近知らないのが増えたねぇ」とか、
私が甘夏をあさっていると、勝手に良さそうなのを私に選んでくれるばあちゃんがいたり…。
これが”昭和の人付き合い”ってものなんでしょうか???
今まで「隣は何をする人ぞ」状態で生きてきたので、引っ越してきた当初はカルチャーショックを受けました。でも、声をかけたりかけられたりな街なので、犯罪も起こりにくそうです。
付け足し:
家にお風呂のない家が多いので、銭湯も繁盛してます。
年取ったら銭湯の方がいいかも…70歳以上は半額だし、風呂掃除なんて腰痛だと面倒だし辛い、風呂仲間と楽しく過ごした方が精神的にも良さそうですね。