~徒然なるままに@サウジ~

2006/12/25(月)21:13

チュニジアの旅:Z君の実家

チュニジア(26)

やっと風邪が治まってきました。健康ってありがたいです。 ヘナで手足を染められた日の夕方、私たち夫婦はホテルに移動しました。と言うのも、新郎の実家には親戚が続々と集まって来ていて、人数が普通ではありません。 少なく見ても50人はいたはずで、しかもみんな新郎の実家に泊まると言っており… (一体どこに寝るんだ??中庭まで雑魚寝か?)チュニジア式の結婚式を知っているダンナは、それを見越してホテルを予約していたのです。まともなトイレとシャワーのあるホテルで一晩ゆっくりすると、時差ぼけが取れていました。 この夏、我が家に居候していたチュニジア人Z君の実家に行くとダンナが決めていたので、朝からレンタカーで出発です。 (※Z君に関しては8月5日の日記から約2ヶ月の間、彼の日本居候記を書いてあります)実はZ君、この時は首都チュニスの親戚宅に居候中でした(Z君、居候好きだなぁ…)。 Z君は帰省、我々はZ君の実家見物(?)というわけで彼も車に乗せて一緒に行くことに。 田舎の方は往々にしてフランス語が通じないので、現地人がいた方が何かと安心です。高速道路を使って途中まで行くのですが: 道路は貫通しているのに、料金所がまだできていません  料金所ができるまでは無料!! チュニジア北部の高速道路は車が少なく、とっても快適Z君が住んでいるのはスライヤ(Sraya)という、「地球の歩き方」の地図にも載っていないド田舎です(道路すら書いてないんですけど…ちゃんと行けるんだろか?)。一番近い’都市’がガルディマウ(Ghardimaou)、アルジェリア国境の近くですが、車でさらに行くとスライヤの小さな小さな市場が出てきました。 ここでZ君宅への手土産フルーツ(桃)を買いました。  果物が意外と豊富でびっくり ブドウ数種・桃数種・プラム・洋ナシ・リンゴ・ウリ・バナナ…平べったい桃がおいしかった。Z君の実家はこの市場からさらに山奥で、舗装されていない石ころだらけの山道をレンタカーで格闘(車の底がガリガリ当たります~)すること2時間弱、ようやく着きました。気分はNHK取材班です・・・山の上のスペースに車を停めて、下へ降りていくのですが、かなり急で砂っぽい斜面、なのに私はうかつにもビーチサンダルでした…辛い~ Z君は素足にローファーで、難なく降りていきます中のテラスから見たZ君の実家の門扉です:  やはりドアは青いです中ではZ君のお母さんと、伯父さんが出迎えてくれました(お父さんは仕事中で不在)。めったに訪問者が来ることがない土地に、外国人が2人も現れて伯父さんは大喜び 「○◇×△□ー!!×▽◇☆♪ー!!」 何かをすごい勢いで言われ(嬉しいのだけは分かった)、ご挨拶のほっぺたキスをされましたが…無精ヒゲがたわしのようでした。伯父さんおヒゲ痛い…中に入ってびっくり。冷蔵庫とテレビがありました。Z君に聞いたら「兄貴達がお金を貯めて母さんに買ってくれた」そうな。 電気は最近来たのですが、こんな山奥まで大きな冷蔵庫を人が抱えて運んできたのかと思うと…脱帽です お母さんがお昼ごはんを作って振舞ってくれました。  私達向けらしく、辛いハリッサ抜きのトマト煮込みでした。入っていたのは: じゃがいも・グリーンピース・ニンジン・ピーマン&その辺をウロウロしていた鶏でした。サラダはトマトときゅうりのオイルビネガー和えです。基本的には自給自足の様子(タフだなぁ~)。写真左上は自家製の固めの平たいパン「ホブス」です。 粉を水で練っただけなのに香ばしくて実においしく、半分持って帰ろうとしたら伯父さんから「そんな中途半端な持ち帰り方をしないで、たくさん持って行きなさい」と3枚ももらっちゃいました。 あの…多すぎるんですが…(とは言えず)山の上なので一番暑い昼時にもかかわらず風がとっても快適でしたテラスからの眺めです:  1番遠くに見える山の向こう側はアルジェリア白い建物が2つ見えますが、親戚の家なんだそうです。 アルジェリア側にも親戚がいて、Z君一家は国境は顔パスなんだとか。 ここは地の果てアルジェリアー♪なんて歌があったのを思い出してしまいました…。「結婚前夜祭」に続きます。

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