~徒然なるままに@サウジ~

2010/04/25(日)23:31

入国審査の実態@リヤド(サウジ)+よもやま

サウジアラビア(670)

だいぶ前の事になってしまいますが、こんな英文記事がありました・・・サウジの空港における入国審査のひどさは1度経験したら忘れられません。 一番楽チンなのはもちろんサウジ人。パスポートを’ピッ’と読みとってもらってスイスイ通れます 次に楽なのがGCC(湾岸)諸国の皆様。同じくらいスイスイ通れます 3番目に楽なのが西洋人&一部の東洋系ですが、何となく優先順位がありまして: 1.赤ちゃん・子供連れ 2.女性 3.スーツを着たビジネスマンっぽい人 ・・・こんな感じでしょうか。なので、ダンナは必ず私を伴って旅行に行きますなぜなら女性連れの方が帰りのサウジ入国審査が格段に早いから男性1人だと断然待ち時間が違うそうです。ちなみに日本からの出張者の方で3時間以上待たされた男性がいました私は待ったなーと思っても1時間以上並んだ事はなく・・・女性でよかったぁ~ そして、一番気の毒なのが:出稼ぎ労働者の皆さん パキスタンやインド人男性達に対する係官の接し方と言ったら、思わず拳を握りしめますから この3月初旬に旅先からサウジに戻って来た時もひどかったー。我々が入国審査の場所にたどり着いたらパキスタン人男性達が渦を巻いてまして。しまったーっ、パキスタンエアーの後に到着かこりゃー初の2時間以上待ちかも?!と、気が遠くなりました。 ところが:係員は「ファミリーはこっち!」と、同じ飛行機に乗っていた西洋人やビジネスマンを、 パキスタン人が全く並んでいないサウジ人列の隣に誘導、どんどん先に処理をさせて行きます(これがだいたい右から3列目なので、日本からの出張者はスーツを着てここに並ぶと良いでしょう)おかげさまで30分くらいで我々夫婦は入国審査を終えてしまったのですが・・・何列にもなって並んでいるパキスタン人男性達を観察していると・係官が突然席をはずしてどこかに行ってしまって帰って来ない ・のんびりお茶を飲みつつ隣の係官と楽しくおしゃべり(おいおい) ・覇気のないタラタラした作業・・・目も当てられません待っている列はたっくさんあるのに、係官がいたのはたった3ブース。 1人のパキスタン人男性が我々の後ろに並びかけたのですが、係官がすっ飛んで来て、パキスタン人はあっちだ!全員かよ?(←頑張って怒ってます)おお、全員だ!さっさと向こうの列に並べっ!まさに問答無用ここは監獄か?状態。下手に抗議したら拘留されそうな勢いです ダンナがボソッと一言:まるで奴隷扱いだな。彼らがいなかったらサウジ人は生きて行けないくせに 入国審査も一筋縄ではいかないのがよく分かります。たくさんの書類を前に押し問答、審査というより警察の取調べのよう。同じイスラム教徒でしょうに?サウジに戻って来るたびに感じる、何ともやるせない、腹立たしくてむなしい光景です いつだったか、英語が全然できないインド人から身ぶり手ぶりで入国カードと小さな書類の代筆を飛行機の中で頼まれた事がありました。頼みやすそうなオーラ(?)が出ていたようです。彼のパスポートを見ながら番号や有効期限を書いたのですが、頼まれた書類には奥さんの名前を書く欄が・・・え、妻の名前?私この人の奥さんの名前知らないし。言葉が全く通じないからどう聞いていいのかもわからないし。どーしよー?と、パスポートをペラペラめくってみたら、なんと奥さんの名前も生年月日も宗教(ヒンズー)もありました。しかもパスポートの発行場所が・・・サウジ。それも何度もサウジで更新された形跡が。ええっ!このおじさんヘビーリピーターじゃない!でも英語もアラビア語も分からないのか。まぁ分からなくてもサウジでは働けるけどさ・・・毎回誰かに代筆を頼んで、入国審査官と全く会話にならない会話(?)で切り抜けているのね。ひたすら5、6時間待って、待って、待って、係官にののしられながら入国するのでしょう。 涙ぐましいというか、たくましいですねぇ。故郷にロクな職がなくて、生きていくためにやむにやまれずサウジに来てるんだろな・・・ さんざん使い古されたアメリカ製スクールバスが工事現場の労働者達を運びます。 子供の頃、私もこれに乗っていました。まさかサウジで再会するとは週末(木曜&金曜日)、出稼ぎの皆さんは買物や仕送りのため下町のバトハに繰り出します。 暗がりには中古のアメリカン・スクールバスがずらり。男性ばっかりすごい人数 でもそんな出稼ぎな皆様に少々ムッとする事も。男女問わず手荷物多すぎ!それ全部機内に持ち込む気かいっ?!第一ペンチとかドライバーとか、大工道具を機内持ち込みにしようなんて無理だよ (手荷物検査で全部係員に没収されていて、それはそれで気の毒で・・・知らなかったのね)並ぶ時もぐいぐい押すし割り込むし。 (1度インド人のおっさんにひじ鉄を喰らわせた事がありました)それくらい遠慮のない態度じゃないと何もできやしないのは昔の中国で経験済みでしたが、心が貧困になっているようでいい気分ではありませんでしたね で・・・冒頭に挙げた英文記事ですが、コメントの多さに驚きつつも、たくさんの人がサウジの入国審査に憤っているんだなと感じました。少しは改善されるといいんだけど。 入国審査官に英語の勉強をさせるためにカナダやオーストラリアに行かせるのは賛成しかねますが。 王様の鶴の一声やプリンスの一言でコロッと変わるんだから一度視察してもらえるといいのに。でも王族は王族専用ターミナルしか使わないから、やって来る外国人がどうなってるかなんて 興味ないかな・・・ 蛇足: ナショナル・ジオグラフィックでサウジを取材した写真家の感想が面白かったです ←ランキング参加中!よろしかったらクリックして1票入れてやってください(^^;) お手紙は私書箱までお願いしますm(_ _)m

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