Azusaの食い道楽記

2006/02/02(木)15:55

●鶏手羽と白菜のコンソメスープ

主菜(32)

 寒い。  そして野菜が高い。  こうも寒くて野菜が高騰していると、ついついメニューが単調になりがちです。一年を通して値が安定しているジャガイモとタマネギはともかく、今は青物・葉物のバリエが少ないので一苦労。  キャベツは仕方ないにしても、例年なら安定して供給されているはずのチンゲンサイが、世の中だいぶ品薄らしくて、最近うちの近所じゃ値段が高くて、手を出したいけど出せません。こんな時のために家庭菜園で育ててはいるけれど、先日の雪の影響もあって、発育がどうにもかんばしくないし。  そんな中、今私の近所で、ある程度一定の低価格を保って供給されているのが、唯一白菜だけ、という状態になっております。なのでついつい白菜がレジカゴに放り込まれる毎日。いつ高くなるかわからないけど、冷蔵庫で立てて入れておけばそれなりに保ちがいいので、多少多めにストックしていても問題なし。  でも、保存以外は問題大アリだったりするのです。  それはお夕飯のメニューがある程度固定化されてしまうこと。  白菜でチンジャオロース風~、とか、白菜ででホイコーロ風~、とか、続けてもいいのだけど、どうも白菜って青みに欠けるので、うまく使わないと「同じメニューばっか」って見抜かれてしまうのですよね。かといって鍋に逃げるのもなぁ……楽には楽なんだけど、今度お客さんが来た時に「あれ、今日も鍋?」と台所事情をバラされるのも気がひけます。かといって毎日お味噌汁? それもまた言われちゃうよな~「ワンパターンじゃない?」って。  そこで、といっては何ですが、白菜バリエを広げるべく、今回はスープもの、というか、煮込みもので勝負! ……誰と勝ち負け競ってるワケじゃないですが、まぁ雰囲気です、雰囲気。  このレシピ、元はチンゲンサイを使った中華ジンジャースープなんですが、うちの旦那がコンソメ好きなのと、くだんの事情により白菜を使った結果、全く違うレシピに変わってしまいました。うー、レシピの元作者さん、ごめん! でもアイデアはしっかり活用させていただきました。助かりますわ~。 ***************************************************** ■鶏手羽と白菜のコンソメスープ■ 材料(2人前) 鶏手羽:4~6本 (お好みで。手羽先の場合、気になるようならあらかじめ二つに割って置くと食べやすい。骨は味を出すために必要なので、子供とかお年寄りのいる家庭以外では、できれば取り外し厳禁) 白菜:4~5枚(お好みで) タマネギ:1個 ニンジン:1/3本(彩り用) コンソメ:1ブロック分(小さじ1~2杯程度) バター:適量(炒める用) 塩・こしょう:適量 水:600cc程度 バジル、もしくはパセリ:適量(あれば) 作り方 1.白菜は食べやすい大きさにザク切りに、タマネギは5mm~1cm程度のくし切りにしたものを真ん中から半分に切る。ニンジンは火が通りやすいように薄切りに。 2.鶏手羽は味が染み込みやすいように、数カ所フォークで刺しておく。好みであらかじめ塩・こしょうをしておく(ここでした場合、後でコンソメ・塩こしょうの量は少な目にすること) 3.鍋にバターを半量入れて、タマネギ・ニンジン・白菜の芯の部分を弱火で炒める。タマネギがうっすらと透き通るくらいまで焦がさないように炒めたら、一度ボウルにあげておく。 4.同じ鍋に残りのバターを入れて溶かし、鶏手羽を並べて、表面にこんがりと焼き色が付く程度に中火で焼く(中まで火が通りきらなくてもOK)。 5.鶏手羽に焼き色がついたら、(3)であげておいた炒め野菜を再び鍋に戻し、残っていた白菜の葉と水を加えて15分ほど煮込む。味を見て、必要だったら塩こしょうを加える。 6.野菜、肉ともに十分に煮えたら盛りつけ、パセリorバジルを散らしてできあがり。 おまけ ☆元レシピではクコの実を彩りに使ってましたが、普通の家庭にクコの実が常備されている可能性はあまりにも低いので、急遽ピンチヒッターにニンジンを投入。ただクコの実のプチッとした感じは結構おいしかったりするので、もし中華フェアとかで安く手に入るようならば、是非ともお試しくださいませ。 ☆コンソメを中華スープの素に変え、醤油少々・酒少々・ついでにショウガの絞り汁を加えると、風邪引きさんを温める効果の高いジンジャースープになります。仕上げに片栗粉+水のとろみ付けをお忘れなく。茹でた葛切りを入れるのもGOOD。この場合、最後に加えるのはパセリorバジルよりも、刻んだ万能ネギが適切かと。炒め油もバターじゃなくてゴマ油に変更してください。     ☆このレシピ、白菜はチンゲンサイに置き換え可能です。たぶん小松菜でもOKです。ああ、あんなに高くなければ使えるのに!   ****************************************************  鶏手羽って、骨があるっていう理由から、唐揚げとかくらいにしか使えない印象が強いけど、実は煮込み料理にはなかなかのパワーを発揮してくれます。お年寄りや小さな子供のいるご家庭では、骨を喉につっかえさせないよう気をつけて下処理する必要があるけれど、そうでない場合には煮込みっぱなしで済むので案外気楽に活用できるんです。  男の人の場合、鶏肉よりも豚・牛派が多いけど、この料理に関しては、手羽の表面に焼き色をつけて香ばしくしているのと、骨から出る旨味がいいので結構喜ばれます。実際には、骨と格闘する時間があるのでゆっくり食べざるを得ない→満腹感が得られやすい、という隠れダイエット効果もあったりするのですが、まぁそれは言わぬが花。そもそも男の人って自分じゃ料理やらない代わりに、「食べ物をいじる」のが結構好きだったりするしね。子供もそうだけど。  また女の人の中には、鶏の皮みたいな脂身を嫌う人がいたりしますが、そういう時は「鶏の脂に含まれるコラーゲンって、お肌にいいのよねぇ」とぼそっと呟けば、まず間違いなく残さず食べてくれます(笑)。ちなみに、「スープだけ余っちゃった」って次の日に持ち越した場合、鶏から出るコラーゲンで鍋が固めるテンプル状態になりますので、びっくりしないようにご注意をば。水加えて軽くバラしてから温めれば焦げ付かずにすみますよん。  風邪の予防にも効果がある(byレシピブック棒読み)鶏の煮込み料理。 オイシクいただいちゃましょう! 06/04/6追記: 行間開けタグ挿入の為更新。本文変更は無し。

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