『楽園』
覚えている内にざっくりした読書感想文。本題に入る前に…。物心ついた時から活字中毒なのですが、最近頭を使うのが面倒くさくて、すっかり活字離れ。これまた体の変化のせいか、単に年のせいかなのか(笑)やっぱりなんか獣に戻ってる感じですwなので、あまりフラットな感想ではないです(つか感想って独りよがりな物ですけどw)あ、でも文章はフラットすぎて意味不明かもです(爆)長い前置きついでに、去年、読後書きたいと思った本があったのですが、そんなんで書きたかった事もすっかり忘れたYO(汗)垣根涼介の『ワイルド・ソウル』(上下巻)なんですが。棄民政策を扱った内容でなかなか興味深かったです。小説としてどうかと言われれば、同著者の『君たちに明日はない』よりは良かったかな。男性作家って、たまに独りよがりな恋愛観の漏れた描写がうざくて嫌になるのですが、後者はそんな箇所が多々あった事だけ覚えておりますwで、本題の宮部みゆき著『楽園』もこんな感じでざっくりとw 作家の新鮮さって、十年ぐらいなのかな?という読後感。十数年前に『レベル7』に衝撃を覚えて以来、最近の時代物以外は著作をほぼ読んでる(多分)んですが、年々くどくなってる&人情味が鼻につくというか。山田詠美風に言うと、以前から「行間を読ませる」タイプでは決してないものの、主張したい事に押しつけがましさを感じる度合いがひどくなってるというか。オレは行間を読みたいのよ!好きに解釈させて!一言でいうなら、おせっかいすぎるんですよね。小説じゃなくて論壇でやって的…。で、直木賞前後ぐらいからでしょうか、もうどっぷりその傾向…というか、それが彼女の持ち味なのでしょうけど、なんか飽きた。『楽園』は『模倣犯』の登場人物が主役なのですが、微妙に『模倣犯』と筋を絡ませてくるわりには、最後にその部分での謎が残り消化不良でした。また続編的な物を書いてくれるのかな~?あと、これは妊娠してるせいか?と思ったんですが、読んでて「なんかどうでもいい…」と思ってしまった(元も子もない・爆)サスペンスは最初に謎ありき、ですが、その謎に対しての興味が、おばさんがご近所の家庭事情に首突っ込む感じみたいに自分で感じてしまって。多分、彼女のジャンルの一つである超能力物だったせいもあるかと思うんですが…。なんせ、妊婦は即物的なので相容れずwんで、最後タイトルにもなってる『楽園』という言葉でまとめに入るわけですが、ここも拒否反応。「まあ…そういう考えもあるよね」という柔軟な視点を持てず、「といっても悪は悪じゃん?」と早くもPTA的思考大全開なオレ(爆)そんな自分に、「空海が高野山を女人禁制にしたのはそういう事か」と勝手に理解した気になったりして(飛躍しすぎ)思考回路の変化を感じずにいられません。マジ単純化。殺人物は胎教上なんとなく避けていたのですが、宮部作品だしと読んではみたものの、ますます活字離れしそうなのでした。けちょんけちょんですな…(汗)好きだっただけになんかな~、というのもあるし、娯楽物(と乱暴にくくってしまいますが)は文学作品と違ってあまり内面に反射しないので、気楽に言いたい放題してしまいました。ごめんYO!どっちかと言うなら、最初に書いた『ワイルド・ソウル』の方が、問題提起もあり読み応えがありました。ちなみに、同じ『楽園』なら『リング』でブレイクした鈴木光司著作の方がおもしろかったっす♪これも、もう随分昔に読んだのですが、ファンタジーノベル大賞受賞の彼のデビュー作。壮大な物語、という感じで、たまに読み返す度に引き込まれてしまいます。ホラーじゃないので、安心して読めるYO(笑)