2010/12/09(木)10:44
●三億円事件 犯人逃走ルートを追え!(中編)
★延べ17万2千人の捜査員・・過労死した人も!
捜査費用・9億円以上!!
疑われ、人生を狂わされた人たち・・
三億円事件
犯人逃走ルートを追え!(中編)
--- 現金輸送車発見! 事件発生から1時間も経っていた・・
国立 東村山
川崎 府中街道 東村山 東八道路 三鷹
▲(前回の続き) 犯人はこの赤信号を無視して ▲現金輸送車は府中街道を猛スピードで北上。
右折!このとき大型ダンプとあわや衝突しそう ちなみに車は`64年型の黒塗りセドリック。
になっている。もし事故っていたら、ここで もし犯行現場で行員がキーを抜いて車を離れ
三億円事件は終わっていたに違いない。 た場合の対策は考えていたのか否か?
▲前写真の東八道路は事件当時は無かった。 ▲写真で見るより道幅は狭く、迷路のように
資料などから現在、角にデニーズがあるこの 入り組んでいる。ここらで一本道を間違えれば
路地に入り込んだ、と断定する。 時間を食って命取りになりかねないかも。
(下の地図・6) ・・ AM 9:30 (下の地図・7)
(※ 黒枠内・航空写真での「今昔比較」を次回掲載します)
▲左折し、地図・8の地点。犯人はこの先で子供を ▲地図・9の地点。広い公園になっている。
幼稚園に送って帰宅中の主婦三人に思いきり 犯人は激しい雨の中、もうすぐ手中に
「泥ハネ」したため車のナンバーを通報された。 収まるであろう三億円を思い、心臓を
この110番が逃走経路解明のきっかけとなった。 バクバクいわせながらここを右折したのか。
・・AM 9:31 (注・この手前で右折した、という説もあり)
---いつまでも現金輸送車で逃げていては危ないに決まっている。
犯人は予め別の盗難車(`68年型カローラ
デラックス)を用意し、ケースごと現金を
積みかえて逃走した。
●・・直線の道をしばらく進むと、不思議な
胸騒ぎとともに屋根付きの看板が視界に
入った。「七重の塔跡」の説明らしきもの
が載っていて周囲はそれっぽい雰囲気。
「・・ここだ・・」
左奥は工事現場のような黄色いバリケード
で囲まれ、中はビニールシートで覆われて
「遺跡発掘中」 と書かれていた。
「ま、まさか三億円が出土する」なんてことは?
▲「第二現場」は「七重の塔跡から北西約50m、 ▲私にはこの木立が、左写真バックの木々の
幅約2.8mの農道から入った人けのない場所--」 成長した姿に思えてならない。ナンカ、似て
隣りには「H家のお墓」がある。輸送車付近には ませんか? 雑木林を整地した際、何本か
別の車が発進したタイヤ跡と無数の足跡が・・。 残された木々がこんなに成長したのですね。
●次回はいよいよ、完結編! 迷走する筆者の「カーナビなし車」はどこへ行く?