プラトニック
BSプレミアム日曜夜のドラマ。堂本剛くんと中山美穂りんが主演というので楽しみにしていた。重い心臓病の娘をもつ母親の前に「心臓をあげる」という謎の青年が現れる。彼は脳腫瘍ですでに手遅れの状態。こんな二人が出会って、どんなお涙ちょうだいドラマになるんだ・・と少し引いていたのに今やすっかりハマってしまっている。堂本剛くんはとても繊細な演技をすると思う。役柄的に淡々として、セリフも動きもほとんど抑揚がないのだけれど、それだけに目が離せないというか引き込まれる。そして小道具として出てくる香りの小瓶。毎回彼が調合しているのもすごく気になる。今回は初めて彼が声を荒げる場面があり、とても切なかった。「生きるということと、ただ生きているのは違う」これはドラマの中の母親だけじゃなく、私にもけっこう突き刺さった。病気の子をどうしてやればいいのか。少しでも危険な状態から遠ざけ、過保護にして、安心していたい。これはやはり母親のエゴでしかないのか。ドラマはどうなっていくのだろう。あの未来が見えたというバイトくんを信じてもいいのかな。でも野島さんの脚本だから、とんでもない結末が待ってたりして。