2006/07/11(火)10:19
筆者と家族、優雅な休日の昼食。
今日は。
あまりにも更新せず、「なんだ死んじまったのか?!」と思った頃
ぶらりと現れるという、ヒジョーに微妙なモードで更新しております。
筆者と家族、優雅な休日の昼食。
多少脚色してお話します誇大表示キャンペーン中。
もう一ヶ月以上前のことですが・・
昼前に旦那がスーパーの朝市で買った(らしい)
見るからに業務用4kg級の目鯛を持ち帰ってきました。1500円也。
もちろん丸のままです。あり得ないサイズと価格ですが・・
1.2m程の棺桶のような発砲箱をゼーゼーしながら階段を上がって来たのですよ。
(注 我が家のキッチンは2Fにある)
中の氷がジャラジャラ音を立てています。
ドサッ。ふ~。
・・・・・
「で、誰が捌くの?」
「いやお前。楽しいぢゃろ?」・・・・やっぱりそうか
フタを開けた瞬間、ぶっちゃけ逃げようかと思いました。でかっ!
いくら魚下ろすの好きって言ったって、鰹とかボラがせいぜい。
こんな大きさ経験なし。
むしろ乗り物になりますよこれ。(ならない
だがしかし、無理と分かっててもやっちゃうんだな~・・これ性分。
好奇心が強いので、知りたくてウズウズしてきます。
取りあえずは、シンクの淵に置いたまな板に乗せ・・・乗りません。
重くてどこを持っていいか分かりません。
なので、乗せてもらいました・・・あれ?
発砲箱から水が漏れています。どこから出たのでしょうか。
・・箱を見ている間に旦那がまな板に魚を乗せた瞬間!
目鯛がつるりと滑って、頭から洗い桶にダイブ!!
辺り一面、水浸しのとんでもないことに・・
逆立ちです。
サイテーだぁ
しかし、どうにか水揚げ。
さ~て~~。
普通は一番に頭落とすんですが、何しろ硬い。でかい。歯(刃?)が立ちません。
中骨が太いので無理にやったら包丁が刃こぼれしそうでした。
これは難関です。
どうしたか。
私の中の誰かが言っています。
「なぁお前さん。吐いちまいなよ、楽になるぜ」
(友情演出:カツ丼)
「はい、分かりました。白状します。」
旦那、今はPC関係の仕事なので違いますが
昔スーパーの鮮魚担当にいたことがあるんです。
このブログ、楽天のお魚屋さんも時たま
読んで下さってるようなので、わざわざ言ってひけらかさんでもでも、と
今まで身内と言っておりました。
私はフツーにお客として買いたいですし。
ゴメンナサイ、私がやったんです!
で。
つまり!本人は涼しい顔。やだよ~ニヤけた親爺は・・
なら捌いてくれればいいのにねー。
そう思って本人見たら「俺がやろうか~?」とニヤニヤ。いや、もう分かったって。
魚を桶に落としておいて、さすが元プロ、うん。
「ぢゃーやれるところまではやってみる。どうやって頭落とすの?」
折角ですから、教わってきました。注:興味のない方は飛ばして下さいね。つまらないです。
写真は余裕がなく撮れませんでしたので、そのうちにUPしておきます。
中骨の硬い大きな魚は、頭を右側にして腹を手前に置き、エラ蓋を持ち上げます。(普通魚は左ですよね びっくり)
左右のエラは三日月型になっていて、それぞれ両端2箇所が固い骨に固定されています。
そして、弧の外側部分は薄い膜で体にくっついています。
まずアゴ側のエラの先端部分をを包丁の先で切り離して、薄い膜を
包丁の先でスーっと切ります。裏側も同じようにすると、エラを持ち上げて揺らしたら
ハラワタが少し動くのが分かります。
エラと内臓って、くっついてるんですよね。
魚によってはそれで大きく頭が開くので、後はもう一方頭蓋骨にくっついてるエラの先端を切れば
うまく行けばエラと内臓が一緒に引っ張って取れるようなんですが
エラ自体小さい魚はすぐ切れてしまって取れませんし、分かりにくい時は
そこは腹を開けてしまうと良いみたいです。
対になってる腹鰭の間からアゴの区間は固いので、包丁を持った手の甲を左にして逆手で魚の口元に
向かって切ってみました。刃先が真ん中にジャストミートすればスッと包丁が入ります。
胸鰭から腹に向かってはいつもどおりに開けました。
エラと腹を一緒に取りました。
そうして中を見ると、内臓の向こうの部分は白い膜のような物が
中骨にそって張り付いています。
それを除去して見ると、血合いが中骨沿いにありますので
ここでよく洗い落として、ペーパータオルで水気を取りました。
後はむき出しになった中骨が見えています。
そのつなぎ目(竹で言ったら節の部分ね)を
包丁で切れば簡単に頭が落ちるそうなので、やってみました。
ゴリゴリ、ストン。
うわっ本当だ!こんな切り方があったんですね・・
お魚によっては、届いたときに〆られてすでに中骨が折れているのも
あるので、そこから切っちゃえば手っ取り早いと思います。
上の身は鯛などと同じやり方でどうにか下ろせたのですが、重くて滑って、下側の
身がひっくり返せませんでした。どうするんだ~!
もうお手上げです。ここでしょーがないのでチェンジしますた。
本人目をキラキラさせて、ひっくり返さないでそのまま
鮭を下ろすときみたいに中骨を上にしたまま切っています。
私にそんなこと出来るか~!
・・無理な時は、2人がかりでひっくり返した方が無難かもです。
骨だけはずしてもらって、端っこの固いヒレをカットして3枚卸完了。
残ってる胸鰭を持ち上げて固い部分を3角に切り落としたら、見たことのある"カマ"が出来ました。
半身はどうしようもないので、角切りにして冷凍庫にしまいました。
後でドア開ける時はヘルメット必要だ・・
残り半身・・・お刺身にすると15人前程になりました。
どないしよ?
いくら食いたい奴5人と言ったってこれは・・よしっ!
飯台を棚から取り出し、ご飯をすし飯に。杓文字を人数分出して、海苔出して、ワサビ、小皿・・
「昼飯は食べ放題の手巻きっ!!」
雷のような足音がして、全員そろいました。
「いただきま~す!!」
40分後、全部なくなりました。。圧巻でございました。床に2人程倒れてます。
原因明白ですのでほっときましょ。
こんな感じで終わりました。
食いまくりの優雅な休日ですた。ぐふっ。