ジャニスは死んだ

罪と病院チェンジ

日記の内容とかぶる部分も出てくるかと思いますが、我慢してやってくださいまし。

病院を変えようと思うきっかけになったのは、10月9日。

ここに至る前に、書いておきたい事がある。
私は、ここに来てくれている皆様を、騙している大罪人なのかもしれない、
いや、そうに違いないと思い始めている。自分は罪人であると信じている。

これまでもたびたびあった事なのだが、夜、普通に眠ろうとして、うとうとしてくると、
過去に自分がやらかしてしまった事、償っても償いきれない出来事など、
自分のココロが罪悪感として抱え込んでいる出来事、その記憶がフラッシュバックする事がある。
悪夢を見る以前の問題で、寝入ってしまう前に起こる現象。

私には、人に言えない記憶がある。どうやっても消えない罪の意識がある。
あの時の記憶はとても鮮明で、あの時五感すべてで感じた感覚が、あの日のあの場所に戻ったように蘇るのだ。
触感ひとつにしても、聴覚ひとつにしても、体にリアルタイムのように蘇る。

誰かに言えばすっきりするよとは言われる。
が、私の気持ちとしては、他の事はともかくとして、この事だけは、
大事な人であればあるほど、好きな人であればあるほど、絶対に話せない記憶でもある。
泣いてしまえばラクになるよとも言われる。
が、いくら泣いたところで時間は戻らず、私の罪は消える事がない。
泣いたところで、罪の意識に苛まれる自分を憐れむ涙でしかなく、罪自体が消えるわけではない。

この現象が起こる時はどんな時だろうと考えたことがある。
必ずと言っていいほど、物事がうまく行きかけた時、調子が上向きになって行く時、生活にしあわせ感が満ち始める時、
私自身がラクになるような時間の流れで、この現象は多発するようになる。
過去の傾向を見ると、眠る時だけで済んでいる時はまだマシで、
これを放っておくと、起きている時だろうが何だろうが、脈絡なく起こるようになる。
こうなったらおしまいだ、まず、家から外に出るのも一大事業になってしまう。
友達と遊ぶのでも、王子と接するのでも、パートナーと接するのでも、
『お前のような罪人が、そうやって普通のふりをして、幸せになっていいとでも思っているのか?』
と、自分の内側から、ダーク側の自分が私を常時責めたてるようになる。
運良く寝入る事が出来たとして、朝まで目がさめなかったとしても、
夢の世界にあっても、私は夢に追い立てられ、自分の罪悪感に責められ続ける事になる。

夜があけ、王子を学校に送り出した後も精神的にはボロボロで、
それでも私は何故か仕事へ行こうとした。
自分のような罪人が、休むなど許されない。這ってでも行かなければならない。
そういう頑なな心境になっていた。
パートナーの説得と、気持ちとはうらはらに動かない体のおかげで、私はパートナーが隣についている状態で、またうとうとした。
その間に見た夢が、周りの人間がひそひそ話をしていて、
私を何とか病院につれていって、入院させてしまおうと言う内容だった。

「今なら寝ちゃってるからチャンスだ。今のうちに車へ運んでしまおう」
「ああいうのは早く入院させてしまおう」
「病院に閉じ込めておけば安心だ」
「強制入院させて、一生出さないのが一番いい」

私が眠っている周りで、数人の人間がこのような相談をしている夢だった。

目が覚めてからも私は夢と現実の区別がつきにくい状態で、
似たような妄想に取り憑かれ、病院には行かないとごねまくった。
パートナーが必死に私を説得した。強制入院させるつもりなんかない事、
今の状態で既に体がきちんと動かない程のダメージがある事から、
病院には急いでいかないと、これ以上ひどくなると危険である事など、いろいろ話してくれた。

そこで、かつて、最初に受診しようと思っていたクリニックへ行こうと言う事になった。
行ってダメだったらどうしよう、自分の事を否定されたらどうしようと泣く私に、
パートナーは「ダメだったら、前の病院につらっと行って、薬よこせってごねればいいさ」と言った。

以前行った時には休診だったクリニックだが、その日はやっていた。
初診予約なしは、かなりの時間待つ事になるけどいいかと聞かれ、それでも待つ事に決めた。
パンフレットなどを見ながら待っているうちに、予約の患者さんにひとり遅れが出たため、その間に診察してもらう事が出来た。
先生は女医さんで、かなりパキパキした感じの先生。会社ならキャリアウーマンって感じだ。
心療内科もやっているだけあって、私のココロの分析、今の状態、細かく話を聞いてくれて、考えられる可能性なども詳しく話してくれた。
その上で先生はこう言った。
「私は、あなたの悩み事を解決することは出来ない。けれど、薬を処方したり診察することで、あなたが楽になっていくお手伝いをすることはできるよ」
「せっかくココロの病院に来たんだし、薬は必ず効くから、薬の効き目をうまく利用して、いろいろなバランスを取る、私はそのお手伝いをする事ができる」
「これは長期戦になるよ。覚悟がいるし、途中でどうしても思った効果が出なくてイヤになる事も出てくる。それでもあなたは治療を受けてみようって考えはあるかい?」

私がいちばん解らなかった、自分がどうしてこうなってしまったかと言う事、
今の私に必要なことの順番は何だろうと言う事、
先生が、最初にきちんと、自分に出来る事を明言してくれた事、
私は、この先生なら信頼できると思った。

今の私に悪く作用している性格的な面が、本来長所にもなる部分であることから、
かなり治療には時間がかかる事、自分は無理矢理変わらなくていい事、
話したくない事は無理に聞かないから、話したい時に話してかまわない事、
一生伏せておきたい事なら、ふせておいたってかまわないんだと言う事、
今の、ありのままの自分で治療に通ってくれればいい事、
通院するのも治療をするのも、仕事に無理のない範囲、私に無理のない範囲でいい事、
いろいろな部分で、前2回の先生達とは全然違う対応をしてくれた。
診察の途中で泣いてしまった時も、体の震えが止まらなくなった時も、
せっかくココロの病院に来たのだから、無理に我慢しなくていいと言われた。
自分で分析的に考える事はしなくていいから、そういうのはココロの中に箱か何かを作ったイメージを持って、
病院に来るまではそこにしまっておいていいんだと言われた。
自分を許す事はまだまだ出来そうにないけど、もしかしたら、自分はいつか許されるのかもしれないと思えた。
この先生となら、やっていけそうだと思えた。
寝つきが悪い事に関しては、いきなり睡眠薬を処方するのではなく、
不安やココロの緊張をまずはほぐして様子を見て、それからにしようと言う事になった。
そんなわけで、レキソタン2mg1錠を、食後1日3回で様子見スタートとなった。
病院変えて、っていうか、最初に思った病院の先生が合う人で、よかったかも。
病院終わって建物出てから、普通に笑えたのなんて久しぶりだ。



Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.