ジョナサン・ノット/東京響 コンサート
11月10日(日)東京交響楽団のコンサートに行ってきました(ミューザ川崎シンフォニーホール)。・ラヴェル:スペイン狂詩曲、ジャレル:クラリネット協奏曲「Passages」【スイス・ロマンド管弦楽団/トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団/東京交響楽団/サンパウロ州立交響楽団による共同委嘱作品・日本初演】(マグヌス・ホルマンデル)、デュリュフレ:レクイエム(中島郁子、青山貴、東響コーラス)ラヴェルはややバランスとまとまりに欠けた印象でした。木管のばらつきが気になりましたしボリュームに違和感のある場面も見られ、もう少し雰囲気を期待したいところでした。ホルマンデルのソロはレンジが広いなか安定したテクニックを見せましたが、曲は極めて難解で自分の範疇には収まりませんでした。デュリュフレは安定度抜群の名演でした。主役のコーラスは終始安定していて素晴らしく、出番の少ないソロも存在感が十分にありました。ノットらしくきりりと締まった中にスケール感を失わず見事にまとめ上げました。オケも申し分のない出来で満足度の高いパフォーマンスでした。