森本「日本のロナウド」アピール弾
セリエAのカターニアに所属するFW森本貴幸(18)が28日のアタランタ戦で衝撃デビューを飾った。0―1の後半39分から途中出場して日本人最年少のセリエAデビューを果たすと、4分後の43分には右足で初得点を挙げた。18歳8カ月21日のゴールは欧州リーグでの日本人最年少記録。10年W杯南アフリカ大会のエース候補が欧州で強烈な輝きを放った。 ゴールの瞬間、森本は両手で頭を抱えていた。どう喜びを表現していいのか分からないほどの興奮だった。「びっくりしました。ゴールを決める前も決めた瞬間も頭の中は真っ白でした。足が勝手に動いた感じ。本当に信じられない」。ピッチ上の選手はもちろん、ベンチにいた誰もがピッチになだれ込んできた。歓喜の渦の中心で18歳FWが手荒い祝福を受けた。 衝撃の瞬間は1点ビハインドの後半43分に訪れた。MFバイオッコの右サイドからのクロスに反応し、DFのマークをかき分けるように最終ラインを割って入り左足でトラップした。ボールを奪おうとする相手をブロックして右足でコントロール。そのまま右足を振り抜くと、ボールは右隅に突き刺さった。後半39分にセリエAデビューを果たしたわずか4分後。18歳8カ月21日でのリーグ戦出場は欧州での日本人最年少記録、もちろんゴールも最年少だった。 敵将コラントゥオーノ監督は「私にはマレモート(イタリア語で津波の意味)に見えたよ」と森本と発音が似てる単語を持ち出して脱帽した。一夜明けた29日付のガゼッタ・デロ・スポルト紙はロナウドと顔が似ていることに触れ「日いづる国のロナウド」と紹介。森本はJリーグ最年少得点など数々の記録を樹立した日本で「和製ロナウド」として知られたが、欧州でも同様の形容で高い評価を受けた。 10年W杯南アフリカ大会の開催時には22歳となり、順調に成長すれば心身ともに充実した状態で大舞台を迎える可能性が高い。日本協会の川淵キャプテンは「ストライカー不足の中、南アフリカ大会までに大きく成長してほしいし、その可能性を持っている」と期待を寄せた。リーグ上位争いを繰り広げる中での価値ある同点弾。日本の至宝が衝撃デビューで自らの価値を高めた。 「サッカー日本代表グッズ」はココをクリックユニホームからレアものまで日本代表グッズがいっぱいです