北海道開拓使時代に御世話になったS氏と会ふ約束をした。今年は何と
稚内が集合場所なのであります。現地での会食は夜なのだが、折角我が日本国が実効支配する最北端の地まで行く訳だから少し観光もしたいので、全日空の羽田始発で出発であります。勿論、新千歳乗り換えを要するのであります。

ところが、新千歳の待ち時間が結構長かった。先づは最近出来たらしい四階のラウンジで
森彦の珈琲を頂く。珈琲は森彦だが珈琲フレッシュは美鈴と云ふ混ぜこぜ具合がなかゝゝ宜しい。珈琲を啜りながら携帯電話埋め込み式切符↑に何の画像を入れるのが適当か考へた。地の果てへ行っても
バウムクーヘンが食べたくなる人間なので、旅先でバウムクーヘンを食べた画像を入れ込んで食べた気になることにする。よく考へたら此の画像は飛行機ではなく東海道線二等車の画像なり。

さて、ラウンジの隣に見慣れない店舗が出来てゐて、雪ミク様の専門店とのこと。雪ミク観音像でも拝んでおいた。有名な
「初音ミク」の北海道開拓使預かりのやうな存在だが、要するに「雪をんな」なのであります。

店内の博物館は、初音ミクを生んだ偉大なる
クリプトン・フューチャー・メディアの歴史がちょっと学べる場所。拙者はとてもボカロの知識までは無いが、もし此の方面の勉強もできたら
中森明菜を歌わせてみたい、等と妄想が膨らむ。

和装の初音ミク

とは珍しい。歌うのはさしずめド演歌か浪曲か、或いは江差追分か。

此のやうな見物に気を取られてゐたら意外と時間潰しになった。
水無月ながら気温15℃

新千歳から
ボンバルディア製プロペラ機で一路稚内へ。此の機体は、
鹿児島→伊丹間で乗った記憶が有る。駐機してゐるだけで
「前輪ぶっ壊れて胴体着陸したやうに見える」のが特徴。

稚内駅到着後、乗合自動車にて
宗谷岬を観光する。繰り返すが、あくまで日本国が実効支配してゐる最北端であり、本来はロシア軍不法占領下の択捉島が日本の最北端。

稚内界隈は
エゾシカがあちこちにゐる。こんな至近距離で初めて見た。めちゃくちゃデカい。とにかくデカい。
奈良の鹿さんの倍以上ある。

こっちを睨む鹿さん。眼が合ふとさすがに怖くて、鹿せんべいをあげる勇気は起きない。こんな身近に見られるとは予想外でした。ちなみにエゾシカは近年増え過ぎと云はれてをり、列車の衝突事故だけで年間参千件を超えるとか。もはや次元が違ふ世界なり。