帰国間近のプロポーズこうやって晴れてクマさんと付き合うことになった。しかし、帰国は間近に迫っていた。元々、私は1年という契約でマレーシアのホテルで働いて いた。更新の話もあったけど、待遇の面で断った。一度、帰国はするものの やっぱりマレーシアには帰ってきたい!そう思った。帰国前1ヶ月で いろんな会社に履歴書を送った。そしてとある企業の面接にも行った。 それが今、働いている会社なのだ。 帰国1週間前、棲家兼職場のホテルを出ることになり、クマさんの言葉に甘えて 3、4日クマさん宅にお世話になることにした。初めてのクマさん家族 とのご対面にドキドキ。どこの骨かもわからぬ日本人を家に泊めてくれ ただけでなく、本当によくしてくれた。クマさんも彼女を家に泊める なんて初めてだよ、と言ってたけど、私が外国人だから大目に見てくれたに 違いない。 帰国間近のある日、クマさんと海辺のレストランに夕食に出かけた そこで思いがけずプロポーズをされ指輪をくれた。あまりにも感激して 涙が次々に出てきた。クマさんは早すぎたかな?って何度も聞いたけど クマさんも私も帰国前に何か確かな約束が欲しかったのだ。もちろん私の 答えはOK。上司や部下、同僚からも慕われていて、とても家族想いで 私のこともとても大切にしてくれるクマさん。そんな彼となら一生を 共にしたい。そう思った。 |