いつも応援ありがとうございます。
今日は何位になっているでしょうか?
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■今朝のカザフスタン:ウラルスク市:12時29℃:晴れ
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ウラルスクにも大学があります。
通訳によると写真の彼女たちは大学生とのこと。
みんなジーンズで、ジーンズがはやっているのでしょうか。
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無料メルマガ「1分間書評!【一日一冊:人生の智恵】」より本日の一冊は・・・
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「国家の罠」佐藤 優、新潮社(2005/03)¥1,680
(評価:★★★★★)
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●この世の中には完全なる正義、完全なる悪というものはありません。
同じ事象も、ある立場からみれば正義、ある立場から見れば悪という
側面を持っています。
●そうした視点で、一時期、新聞を騒がせた鈴木宗男と田中眞紀子と外務省
の戦い、それから波及したようなムネオハウスがらみでの鈴木宗男の逮捕
を考えるためには、逮捕された外務省佐藤優氏が書いた本書は最適の一冊
でしょう。
・「この事件は横領でも背任でもどっちでもいける。こっちが背任にした
のは、カネに触っていない東郷を捕まえるためだった。あんたと前島だけ
ならば横領でよかったんだ。・・・これは鈴木宗男を狙った国策捜査
だからな。だからあんたと東郷を捕まえる必要があった。(p233)
●この本を読んで驚くのは、マスコミで報道される鈴木宗男氏と著者の
イメージと、本書で描かれる両氏のイメージの格差です。私は、著者の
佐藤優氏は人生をかけても筋を通す、かなり優秀な人であると感じました。
・「一般国民の目線で判断するならば、それは結局、ワイドショーと週刊誌
の論調で事件ができていくことになるよ」「そういうことなんだと思う。
それが今の日本の現実なんだよ」「それじゃ外交はできない。ましてや
日本のために特殊事情を活用することなどできやしない」「そういうこと
はできない国なんだよ。日本は。あなたはやりすぎたんだ。(p288)
●検察が考えるように、国策捜査で捕まる人たちは皆さんたいへん能力が
あるので、検察に協力して前面自供し、早期に社会復帰してもらわなけれ
ばならないというのに説得力があるのが悲しいのですが、それが日本の
現実なのでしょう。
・「下手に偽計業務妨害だけが部分無罪になったりすると、こっち(検察)
は組織の面子に賭けて上にあげるぜ。時間が数年無駄になる。呑み込ん
じゃった方が全て速く終わるぜ」正直言って、長期裁判は嫌だ。ここで
呑み込んでしまいたくなった。しかし、ここは筋を通さなくては一生後悔
することになると思った。(p332)
●見せしめ裁判というものは、社会の規律を正しくするという意味で大事な
ものなのでしょう。ただ、それが権力闘争の結果であったり、一時の世論
に沿ったものであるだけでなく、より一段高い視点からも考えるべきもの
だと思います。
●それは見せしめ裁判というものが、個人個人に与える影響だけでなく、
組織に影響し、最終的には社会全体に影響するからです。水が澄めば
見た目はきれいではありますが、逆に魚が住まなくなってしまう
ようなことがあれば、それは本末転倒ということでしょう。
●とはいえ、事件の両面を見るという視点だけでなく、日本の政治・
外交のあり方、そして日本の現実を考える良書と判断し★5つと
しました。
「国家の罠」佐藤 優、新潮社(2005/03)¥1,680
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