一日一冊:読書日記「読書普及研究所」

2006/01/26(木)17:03

★★★★☆「日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条」山本 七平、角川書店(2004/3)¥820

★★★★買いましょう。素晴らしい本です(793)

---------------------------- ソウル:インチョン:17時2℃:晴れ ---------------------------- ソウルのインチョン国際空港に着きました。 外は2℃と寒めですが、空港内部(写真)は暑いくらいです。 1時間後に、カザフスタンへ出発します。 一冊の良い本との出会いから、あなたの人生に全ての良いことが起こります ------------------------------------------------------ ■無料メールマガジンより本日の一冊は・・・ ------------------------------------------------------ 「日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条」山本 七平、角川書店(2004/3)¥820 (私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です) ★購入する・もっと詳しく★ ------------------------------------------------------ ●著者紹介・・・山本 七平  1921年生まれ。砲兵としてマニラで捕虜となる。戦後、山本書店を  設立し、ユダヤ系翻訳出版に携わる。「日本人とユダヤ人」が300万部  の大ベストセラーとなる。その他、名著多数。1991年逝去。 ●著者は、太平洋戦争で日本が敗れた原因は、  日本人に固有の特性によるものであり、  その特性は、現在でも変わっていないとしています。 ●たとえば、わが社には技術力がある!と社長が言っていたとしても、  その技術力とは、関係会社の現場の担当者が独力で仕事を覚えて、  職人として頑張っているだけだったりするわけです。  ・「日本軍の強さ」なるものの謎は一体なんなのであろうか。   それは一言でいえば、中小企業・零細企業的な強みなのである。   (p179) ●上が無能でも、現場がなんとかこなしてしまうという状況では、  無能な人が出世できるのが日本なのかもしれません。  ・軍人たるや、自らの専門である軍事知識さえまことにあやしげで、   アメリカ軍の装備や編成についてすら、何も知らなかったのが実情で   あった。そしてこの奇妙な現象は、常に日本に発生するのである。   (p54) ●また、こうした状況が原因なのかもしれませんが、  達成不可能な目標を掲げたりするのも日本人の特徴であり、  温室効果ガスの排出制限の目標設定など、その最たるものでしょう。  ・「軍の計画はその意気を示すだけである」といった人が   あったが、歩いてみて、つくづくそう思わざるを得ない   事ばかりだ。(p293) ●さらに、合議制のため、ひとつの戦略を推し進めたり、  極端な方針転換ができないなど、外部から見るとまったく意図を持たずに  行動しているように見えるのでしょう。  ・当時日本を指導していた軍部が、本当は何かを意図していたのか、   その意図は一体何だったのか、おそらくだれにもわかるまい。というのは、   日華事変の当初から、明確な意図などは、どこにも存在していなかった。   ただ常に、相手に触発されてヒステリカルに反応するという「出たとこ   勝負」をくりかえしているにすぎなかった。(p65) ●私も日本人であるかぎり、そうした傾向はあるはずです。  自戒するためにも繰り返し読みたい一冊として★4つとしました。 「日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条」山本 七平、角川書店(2004/3)¥820 (私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です) ■関連記事  ・★★★★☆「これだけは知っておきたい日本・中国・韓国の歴史と問題点80」  ・★★★☆☆「民間防衛」スイス政府編、原書房(2003/7) ¥1,575  ・★★★☆☆「国防」石破 茂、新潮社(2005/07)¥1,365  ・★★★☆☆「帝王学―「貞観政要」の読み方」山本 七平、日本経済新聞社  ・★★★☆☆「日本人は戦争ができるか」松村 劭、三笠書房(1999/07)¥1,470 ★この記事を評価する ブログルポ投稿中の記事 ★★★☆☆「成功ノート術」和仁 達也、ゴマブックス ★★★★☆「気くばりのツボ」山崎 拓巳、サンクチュアリ出版 ★★★★☆「野心を抱け」ジム・ローン、きこ書房 ★★★★☆「日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条」山本 七平、角川書店 ★★★☆☆「商品の時代」ジム・ロジャーズ、日本経済新聞社 ★★★★☆「ヤフー!グーグルSEO対策テクニック」鈴木 将司、翔泳社 ★★★★☆「夢はかなう」イアン・ソープ、PHP研究所(2003/4) ¥1,575 ★★★★☆「俺が黒字にしてみせる」杉野 正、かんき出版(2003/11) ¥1,470 ★★★★☆「聖(さとし)の青春」大崎 善生、講談社(2002/5) ¥680 ★★★☆☆「速効ビジネス」平 秀信、フォレスト出版(2004/12) ¥1,470 読んでいただきありがとうございました! この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。 ↓ ↓ ↓  人気ブログランキングに投票する ありがとうございます! 楽天日記では、メルマガの一部を掲載しています。 全部読みたい!!と思った方は、こちらからメルマガ登録をお願いします。 ------------------------------------------------------ ★メルマガ大賞2005【ビジネス・キャリア部門】第三位!!★ 無料メールマガジン「1分間書評!【一日一冊:人生の智恵】」 まぐまぐ殿堂入り、発行部数11,000部 メルマガ登録|本のソムリエ公式サイト

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