初詣の作法 江原啓之編1
普段は参拝の習慣が無い人でも初詣には行くのではないだろうか。神社への参拝は、スピリチュアルな視点で見ると、土地を守る高級自然霊へのご挨拶である。信じている宗教にかかわりなく、節目節目の挨拶はしたいものである。必ず報告へ行きたいのが「氏神様」で、それは土地を守る神様のことで、日本国内どの土地にも氏神様はいて、その土地にある神社にまつられている。それに加え、「産土の神様」、すなわち自分の出身地の氏神様も大切にしたいものである。帰省の際には必ずお参りをとのこと。なお、神様というと擬人化した姿を思い浮かべるかもしれないが、一種のスピリチュアルなエネルギー、心霊学的にいえば自然霊である。神社の拝殿にお参りする際には必ず守りたいマナーがある。一つは必ず鳥居をくぐること。鳥居そのものにお祓いの意味があるためである。ネガティブなエネルギーを清めてもらう。またその際、必ずお辞儀をして入ること。二つめは手水(ちょうず)で両手と口をゆすぐこと。素通りする人が多いが必ず行うこと。ひしゃくにじかに口をつけず、水は手にとって口に運ぶこと。お参りは日の当たる明るくて「気」のいい朝から午後3時くらいまでに行う。ただし、神社のお祭り日や初詣では夜でもかまわない。拝殿にお参りするとき、ど真ん中に立たないと気がすまない人がいるが、間違いで、ど真ん中は「正中」といって神様のエネルギーの通り道でそこを塞いではいけない。右か左に寄ること。お参りの前に頭上の鈴を鳴らす。あれは「まいりましたよ」と知らせるブザー。但しやかましくしない。お賽銭の額は気持ちで決めてかまわない。神様に行くお金ではない。多額にするほど願い事が叶うと考えるのはあまりに現世的。身持ちよくお参りさせていただいた神社への感謝として払うもの。参拝の基本は2礼、2拍手、1礼。なぜ2回ずつかというと、一度目は自分自身のガーディアン・スピリットのため。2度目は神様に対してとなるためである。神様のエナルギーは高すぎて、私たちの祈りはとうてい届かない。そこでガーディアン・スピリットの仲介が必要。但し我欲まじりの願いならば却下され、本当に成長に必要な願いだけ取り次がれる。いよいよ手をあわせて祈るとき、まず自分がどこの誰かを名乗るのが神様に対するマナー。心の中で住所(番地まで)、氏名を名乗る。但し、ころは氏神様に対してだけで、旅先での神社ではそこまで必要ない。