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カテゴリ:健康
2007年7月21日の世界一受けたい授業で、肥満の権威であるアメリカのブレー博士に師事し、肥満症の専門医として、これまでに5000人を超える肥満患者を治療(全国からやってくる患者は年間1000人以上)している吉田俊秀が肥満について講義した。
肥満ではないが、勉強になったので紹介する。 アメリカでは幼児の約30万人が太りすぎて自動車のチャイルドシートの規格にあわなくなっているという。 日本では成人約2300万人が肥満。子供の肥満も急増している。糖尿病などの生活習慣病の発症が早まってきている。 日本人の肥満の増加には大きな原因が、それは倹約遺伝子。 その昔、まだ日本人の祖先が食べ物に貧しかった頃、厳しい環境で生き抜くため、使うエネルギーを最小限に抑え、あまったエネルギーを最大限に脂肪として蓄えようと身についたもの。 しかし生きていくために身についた倹約遺伝子だったが、今の飽食の時代にはかえって肥満の原因に。日本人の3人に1人が持っている。 研究により肥満の原因が遺伝子にあるという事が分かってきた。 アメリカのアリゾナ州にものすごく肥満・糖尿病の人が多いピマインディアンという民族がいる。彼らの遺伝子を調べるとβ3アドレナリン受容体という遺伝子の変異がなんと2人に1人以上の高頻度で発見された。それが倹約遺伝子と呼ばれているものである。使うエネルギーを最小限にして余ったエネルギーを体に蓄えようとする遺伝子である。 ピマインディアンと日本人は同じ黄色人種で、肥満患者を調べて見ると、日本人の3人に1人が倹約遺伝子を持っていた。 日本人の基礎代謝は何もしなくても男性で1500kcal、女性は1200kcalあると言われているが、それをこの遺伝子の変異にある方で計ったら200kcalダウンしていた。だから普通の人と同じようなダイエットをしていてもその方は痩せにくい。だから使わなくても生きられるという格好になっており、省エネのタイプであると言える。 今の様に食べられる世の中になってきたら、ちょっと食べても太るようになり、その結果として色んな生活習慣病(糖尿病・高血圧・高脂血症)が出てくるようになってきた。 倹約遺伝子を持っている割合が高いのは? イヌイット 62% 日本人 34% スウェーデン人 22% アメリカ人(白人) 10% フランス人 7% 日本人は世界的に見ても遺伝的要因では太りやすい民族だと言える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年01月03日 15時18分17秒
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