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2008年1月15日のガイアの夜明けでのこと。
北海道小樽市にある冷凍食品会社ふうどりーむずの冷凍技術に注目したのは、京都郊外にある高雄病院だ。糖尿病の治療に定評のある病院だ。糖尿病とは血糖値が慢性的に高くなり、動脈硬化などの恐れのある病気だ。国内の患者は約740万人で予備軍を含めると1600万人以上と言われる。 糖尿病の治療に独自の食事療法を薦めているのが江部理事長だ。 血糖値を上昇させるのは、糖質、脂質、たんぱく質の3大栄養素の中で、基本的に糖質だけ。その血糖値を上げる糖質を制限することで糖尿病のコントロールが劇的にほぼリアルタイムで良くなる。 一般的な糖尿病食は、主食は玄米ごはん、メインのおかずは野菜のスープ煮、他も野菜が中心でボリューム感はなく、これで512キロカロリーとなり糖質は62.8グラムある。 一方高雄病院の糖尿病食は豚肉のしょうが焼きに豆腐ハンバーグとキャベツなどボリューム感がある。ご飯はないが、5品で445キロカロリー、糖質は17.9グラムと一般的なものの3分の一以下である。 つまり糖質さえ抑えることができれば、バラエティーに富んだメニューが可能になるというのだ。 当病院で10年前に発症したという三重県から来たという糖尿病患者を取材した。これまで、他の病院で食事療法などを受けてきたが、味気ない食事に長続きしなかったという。 1週間治療することにしたという。味が薄いということもなく、美味しいという。 血糖値は220だったのが5日前には正常に近い123にまで下がった。 だが、これを維持するには退院しても病院と同じような食事を続ける必要がある。 自宅に戻ったが、糖質を計算して食事をつくるのは思った以上に大変だった。ちょっと元気がないとなかなかできない。糖質の入っているものを途中で惣菜屋から買ってしまったりする恐れもあるという。 料理の大変さに負けて食事療法を止めてしまっては元も子もない。 そのため、高雄病院には宅配を望む声が多く寄せられ、江部理事長はなんとかしたいと考えるようになった。 そこで白羽の矢がたったのが、北海道小樽市にある冷凍食品会社ふうどりーむずだった。 糖尿病食では野菜や豆腐などの食材を多く使うが、豆腐を冷凍すると巣ができてしまう。しかしここの技術だと冷凍してもくずれないという。 猿渡社長は言う。糖尿病食に欠かせないものまで冷凍できるというのが最大の特色。糖尿病の人たちはうまいものを食べたい人が多いので、そういう人たちの舌を満足させ、尚且つ食べて健康になるというようなものを作っていこうを思っているという。 油揚げを使った試作品にも挑戦していた。油揚げを生地に使ったピザだ。普通は小麦粉の生地だが、糖質制限メニューの場合は小麦粉を使えない。100グラムの小麦粉の生地は糖質が51.5グラムに対し、油揚げの生地はたったの2.5グラムだ。実際見た目も変わらず、食べても本当に美味しい。試食したものは普通のピザより美味しいという。 糖尿病の方や、周囲に糖尿病の方がいれば、1月20日から1食分880円で宅配を開始しているので、医師に相談の上、試されてみてはどうか。 腎臓病患者向けにも出し、より低価格を実現してほしいものだ。 元小泉首相も訪れたことがあるようだが、注目に値する。 http://www.foodreams.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年02月23日 20時45分02秒
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