安売り家具 ニトリの戦略1
ニトリ社長の似鳥昭雄氏がカンブリア宮殿に出演した。この企業が急成長している理由がよくわかったので紹介する。安さ、品質、コーディネートといっているが、1に安さ、2に安さ、3に安さと3番目まで安さとした。東京都北区にニトリ赤羽店がある。朝10時、開店直後だというのに人でにぎわっている。人気のひみつは安さだ。2万円前後が相場のシングルのベッドマットが9,990円。5万円以上しそうな3人用ソファも29,900円。イスとテーブルの4人がけのダイニングセットも39,860円。売っているのは家具だけではない。意外と値の張るカーテン(200×178)も2,490円。さらに台所用品もある。フッ素加工の炒め鍋28cmが599円。20cmの大鉢199円。家で使うあらゆるものが、驚くほどの安値で売られている。春の引越しシーズンではこの店だけで1日3000万円を売り上げる。客は他の店と比べても半額ほどの安さだという。今家具業界は厳しい状況にさらされている。新築マンションではクローゼットなどの家具を備え付けることが当たり前となり、家具市場は年々縮小し、2002年以降は横ばいだ。そんな中、庶民真理をくすぐる激安販売で、ニトリは創業以来39年連続で売上げを伸ばし今や家具業界のトップにたっている。1位 ニトリ 1891億円。2位 大塚家具 700億円。3位 東京インテリア 326億円。【予約】 カンブリア宮殿 村上龍×経済人2