カテゴリ:EasyCAP
■相変わらずEasyCAP偽物を追って
私のブログで何回も取り上げているEasyCAPというUSBビデオキャプチャー装置、その新たなバージョンを入手した。DC60タイプのオーディオコーデックICがないもので、専用基板になっているもので、片面実装のものということである。非常に興味深い。以前のEasyCAPの記事にコメントをよせていただいた☆KEYさんからの情報(☆KEYさんのブログ)で、楽天のvaniaで販売されているEasyCAP(実会社は株式会社UIで千葉県松戸市)で販売されている。私も購入してみた。すでにDC60タイプ2つ(内1つはオーディオコーデックICなし)、DC60+タイプ1つ、合計3つ所有している。もうこうなるとコレクターとなっているかも。 今回のEasyCAPの偽物は、本当にいろいろと興味深い特徴があったのでレポートしてみる。 ■EasyCAPの本体は・・ちょっと今までと違う パッケージから取り出すと、普通のEasyCAPである。1つの違いがあるとすると、通常のものは動作を示すものが緑色LEDなのだが、これは赤色LEDである。 よくあるDC60+は斜体のEasyCAPのロゴなのだが、これは斜体ではなくよくあるDC60タイプである。そのあたりは整合性があるような。 ちなみに、オーディオコーデックIC搭載のDC60タイプは、このEasyCAPのロゴが薄い白色だった。これは白色が濃いものだ。 ■基板はオーディオコーデックICなしのDC60タイプ専用基板 さっそく分解すると、表と裏を見ると片面に部品が実装されているのが確認できる。 ・表 ・裏 搭載されている主要なチップを確認してみよう。以下の右にはフリップス社ではないがSA7113というものが、左はSTK1160というものが確認できる。これは一般的なDC60で使われている部品である。 オーディオコーデックICのパターンがまったくない。通常ののDC60タイプで、オーディオコーデックもないものは、普通は基板上にオーディオコーデックICのパターンがあるが、そのICが乗っていたというのが普通である。本物のデッドコピー基板なのである。今回のものの基板にはオーディオコーデックIC用のパターンもなく、専用に片面実装として基板が設計されたもので、これはある意味画期的かも(大笑)。 オーディオコーデックICが搭載されていないので、そのまま音声入力端子に接続した場合、音声の音質は最悪である。PCの音声入力端子に入力することで回避することができる。 ■パッケージは偽りだらけ 送られてきたもののパッケージは以下。よくある偽物EasyCAPの象徴である簡易パッケージ。 パッケージの後を見ると。。。。あれれ「DC60+」の表記が見られる。 これはいかん! 内部はDC60なのに、DC60+とは。偽りの一品である。偽装なのである。 他にも付属ソフトのVideoStudioがバージョン8と書かれているが、実は10なのである。 ■付属CD-ROMも偽り 付属のCD-ROMはDC60タイプでは当たり前の黄色である。しかし・・・あれれ、バージョンは2.1cのはずが、3.1cっておいおい。Model No. はDC60、ここもDC60+にしていないあたりが完全ある偽物になっていない(笑) v3.1cの付属CD-ROMは存在するのだが、紫色でDC60+。黄色では存在しないのだ。以前にもDC60でv3.1cというのが私の記事へのコメントであったように思うが、このような偽りの偽物EasyCAPだったのだろう。偽装しすぎ。 中身を調べたら、v2.1cのDC60のものと同じだった。基本的には黄色はDC60、紫色はDC60+というのは間違いないようだ。 ・・・・ 後日談だが、そうとも言い切れないようだ。最近日本で見かけるEasy Cap FS-VC200、これは黒色のプラスチックケースではなく、青色のケース。 この内部はの基板はDC60そのもののコピー、オーディオコーデックICはVIA社のものが実装されている。DC60として購入するなら間違いなく音質よく取り込めるもので、ある意味おすすめ。 ところがこれのパッケージにはDC60+の表記も見られるし、付属CD-ROMはDC60+用紫色v3.1bとなっているが、ファイル構成はDC60用のv2.1cそのものである。非常にいやらしい偽物が存在しているのだ。 ※付属CD-ROMの色が、紫色=dc60+、黄色=DC60、これは成り立たくなってしまった・・・ ■最後に 今回のDC60タイプの偽物は、偽物を卓越しているのにびっくりした。基板は新規にオーディオコーデックICなしに新規製作、そしてDC60+と間違わせるように、パッケージには「DC60+」表記、CD-ROMにも「v3.1c」の表記、しかし最終的に付属CD-ROMが黄色でばれている。 ただし、パッケージを開封しないとCD-ROMの色が確認できないあたり、店頭で販売されていたとすると間違って購入しそうな感じは、確信犯的なDC60のDC60+を偽る超偽物製品である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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