カテゴリ:Galaxy S2
■「jig」製作に使う部品について
・micro USBコネクタとケース 先に書いたGalaxy S2購入 #14 強制ダウンロードモードにするUSBドングル「jig」入手の記事で、Galaxy S2などSAMSUNGスマートフォン用「jig」が簡単な構造であったので自作する。 その部品で中核となるのが、100円ショップmeetsで105円で購入できるもので、microUSB B型オスをminiUSB B型メスに変換するアダプタ。 これからminiUSBコネクタを撤去して使う。分解方法は4つの爪を小さなマイナスドライバーで広げると簡単。詳細はgalaxy s2購入! #12 百均の商品を組み合わせて作るUSBホストモードアダプター・ケーブル を参照。 ・抵抗 さらに抵抗である。300KΩの抵抗が手持ちには見つからなかったので、150KΩの抵抗を2本直列にして300KΩとして使うことにした(上部)。また100KΩの抵抗も2本用意した(下部)。これはダウンロードモードにするために必要な抵抗値をテストするためである。100KΩはテスト用なので製作するには本来必要ないもの。 ■jigの製作と動作確認 先のmeetsで買った変換アダプターを分解、mini USBコネクタを配線ごと撤去。micro USBコネクタとケースを使う。 micro USBコネクタ、半田付け側のピンアサインは次の通り。 150KΩの抵抗を直列にして、4番と5番ピンに半田付けするだけ。 念のためにデジタルテスターで抵抗値を計測すると300.1KΩ そして片方のカバーに入れて・・・ もう片方のカバーをはめ込むだけで完成。 動作テストをしてみた。Galaxy S2の日本版docomo SC02Cであるが、もちろんダウンロードモードの画面が出てOK! ■ダウンロードモードにするために必要な抵抗値 ・使う抵抗は301KΩ? 300KΩ? ここで使う抵抗器の値はどの程度の範囲が許されるのか・・・・疑問に思った。 私が香港の業者から入手したjigは300KΩだったが、デジタルテスターで計測したところ303KΩであった。ダウンロードモードにするためのjigを製作するためのページが後であることがわかったが、抵抗値を301KΩとしている。また、YouTubeでjigを作った人の動画を見ていると、わざわざ300KΩと1KΩの抵抗を直列にしているが、1KΩは誤差範囲なので不要のはずだ。 結構、このあたり気にしている人がいる様子。 ・抵抗の値を変えて実験 今回、抵抗値を大きく変えてテストしてみた。次のようにバラック状態で行った。 100KΩ 2本を直列、200KΩ jigを入れても起動せず。 100KΩ+150KΩを直列、250KΩ jigを入れると、「docomo」で始まる通常の起動画面。 150KΩ 2本を直列 300KΩ もちろんjigを入れると、ダウンロードモードになる。 100KΩ+100KΩ+150KΩを直列 350KΩ jigを入れても起動しない。 結論として、300KΩより大幅に変わるとダウンロードモードにはならない。 ・抵抗値でUSB端子がマルチ入出力端子と変化する 後でわかったのだが、Galaxy SおよびGalaxy S2にはフェアチャイルドのFSA9280A(Glaxy S2はビデオ出力させるため、もっと上位のチップが使われている可能性有り)というマイクロUSBスイッチが使われている。このチップは、micro USBのID端子とGNDに接続する抵抗値によりmicro USB端子が様々な入出力端子へ切り替えられる。 具体的には、オプション品で、外部オーディオ出力できるものがあるが、これはID端子に接続する抵抗値でUSBコネクタからオーディオ出力に切り替えている。また純正HDMI変換ケーブルもUSBに接続するものであるが、これもID端子に接続する抵抗値で出力を切り替えている。 ・強制ダウンロードモードにするための抵抗値の範囲判明 再び300KΩの値に戻る。FSA9280Aのデーターシートの一部を見てみると、強制ダウンロードモードにするには、標準で301KΩで、292kΩ~316kΩの範囲であれば許容されるということだ(赤い囲み)。つまり抵抗値は誤差1%のものを使わなくても誤差5%のもので十分だ。電子部品店で1本買って5円、100本単位なら一袋が200円とか100円であるごく普通の抵抗器なのだ。「301k」という表記を見て、「特殊な部品だな」と思っている人がいたことにびっくりしている。 ■Galaxy S2のUSB端子で周辺機器製作できそう あちこちにある100円ショップでスマートフォン関連のものが安く買え、部品として使えるのは非常にありがたい。抵抗は、電子機器製造している会社が電子部品を多数廃棄するに寸前にもらったものの中にあったもので、タダ。つまり105円で製作。 またID端子に接続する抵抗値のなぞに迫った副産物として、USB端子にオーディオ機器やいろいろなものを作れるかもしれない。 つづく・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.07.19 20:06:21
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