Jashi's ROOM

2012/12/23(日)04:19

SIMのサイズ変更。SIMをmicroSIMへ、microSIMをSIMへ

ハードウェア(18)

■SIMの大きさについて ガラケーやスマートフォン、キャリアが販売するタブレットには、「SIMカード」(以下SIMと略す)というものが入っている。SIMは電話番号を特定するための情報が入ったICカードである。これがないと通信ができない。 クレジットカードの同サイズでなのだが、それから切り取って使用する。以下のSIMは怪しげなものではあるが、これも切り取るようになっているのがわかる。 SIMは、最近(特に今年に入ってから)の端末の小型化に対応するために小型化したものが供給されてきている。以下の上が標準サイズのSIM、下がmicroSIMである。これ以外にもiPhone 5で採用されたさらに小型化したnanoSIMもある。 これらは基本的には内部は同じで、内蔵されたICチップを中心に周りのプラスチック部分を切り取っってサイズを変えただけである。 今年の夏頃話題になったB-CASカードは、クレジットカードサイズだったのが、小型機器向きにSIMと同サイズのminiB-CASカードがある。これも私の記事「普通のB-CASカードとminiB-CASの違いは大きさのみ」で書いてあるように、周りのプラスチックの大きさのみなのである。 今回の話は、内部のICチップ部が同じなら、SIMをmicroSIMに、microSIMをSIMへ変換しようという話である。 ■SIMとmicroSIMとを相互に変換するための準備 ・SIMをmicroSIMにカットする"SIMカッター" SIMをmicroSIMにするためには、周りのプラスチックを切り取ればいい。確実にカットするために"SIMカッター"をeBayで注文した。送料込み$3.99(PayPal決済で325円。切り取ってmicroSIMをにしたものを、通常のSIMに変換するアダプター4つとiPhone用のイジェクトピンが付属。 注文後1ヶ月経過しても到着しない。過去にそのうちに届くだろうと思ったが、やっぱり届かないことがあっって泣き寝入りをしたことがある(数ドル程度のものなのでショックは小さかったが)。 今回そういうことがないように、eBayで連絡すると共にPayPalで「異議」を申し立てた。PayPalは45日以内に「異議」を申し立てれば購入者は保護され、最悪の場合には売り手のPayPal口座は凍結される。こうなると売り手は最悪の状態になる。するとPayPal経由で売り手から「到着まで35日かかることもあるから待ってくれ」と連絡があった。40日を経過して「届きましたか?」と連絡があったので「まだ届いていない」と連絡。45日後に、PayPalから「異議の終了」というメールが届き、PayPayのサイトにログインして確認するとクレジットカードに払い戻しがされていた(→11月に入ってクレジットカード会社から返金案内のは葉書が届き、登録口座への返金したとの案内が届いた)。 ところが、注文後50日目に何やら届いた。 中身を確認するとSIMカッターの入った箱である。 払い戻しを受けたのに、商品を受け取るのは悪いようにも思ったが、封筒の日付を見ると、9月21日。注文したのが9月1日だったのに発送が遅すぎる(中国郵政の配達も遅すぎだが)。まあこれもありなのではとも思った(^^;)。 前置きが非常に長くなったが、この箱の中身を確認する。ホッチキスに似たSIMカッターと、microSIMをSIMに変換するアダプター4つ、そしてiPhoneのイジェクトピン。 microSIMをSIMに変換するアダプターは、厚みがあって形が若干反っており、バリもあるために使用できる代物ではない。あくまでもオマケ。 ・microSIMをSIMに変換する"SIMアダプター" microSIMをSIMサイズにするには、microSIMにはめ込む枠のようなアダプターが必要。そのアダプターをebayで注文。このたぐいのアダプターも、裏に抜けないようにカバーが付いているものは厚みがあるために使えないと予想されたので、抜け防止カバーがなくて、付属のシールで固定する物を選んだ。このアダプター2つで送料込み$0.99(PayPal決済で81円)、日本の封書とほぼ同じ値段で海外から送られてくるのが感動する。 届いたものは、黒いプラスチックのSIMサイズにするアダプターと2種類のシール(SIMに貼り付けてmisoroSIMに切り取るためのテンプレート、SIMアダプターに貼り付けてはめ込んだmicroSIMが外れないようにするシール)。 ■SIMをmicroSIMのサイズにカットして使ってみる SIMカッターを使ってmicroSIMにしてみる。試しに怪しげなSIMを使ってみる。 SIMカッターの下部の先にSIMを挿入。 両手でホッチキスのように操作してみるがカットできない。 SIMカッターをテーブルの上に置き、体重をかけるとやっとカットできた。 カットしたものは、強引に切り取ったという感じで結構バリがある。 Galaxy S3に挿入しようとするが、バリがあるので引っかかる。このままでは抜けなくなる可能性があるので、ヤスリ(実際には爪切りのヤスリ部分)でバリを取り除くとスムーズに入った。 今回カットしたSIMは実際には使用できないものなので、動作確認はできていないが、実際でも大丈夫そうだ。 ■microSIMをSIMのサイズへのアダプターで使ってみる SIMサイズへの変換アダプターを使ってみる。microSIMと上でmicroSIMサイズにカットしたものを変換アダプターにはめ込んでみた。元々がmicroSIMではキッチリ入るが、さすがにカットしたものはヤスリで削って調整する必要があった。 はめ込んだだけではSIMが抜け落ちてしまうこともある。付属のシールを使ってもよいが、あえてセロテープで固定してみた。 そしてGalaxy S2に挿入。セロテープのわずかな厚みで入りにくいが、抜くときに困ることはなかった。SIM固定に使ったセロテープがわずかに見える。 Galaxy S2で動作確認したところ、通信もまったく大丈夫であった。 ■SIMのサイズ変換のメリット 私のところで使っているGalaxy S2はSIM(DTIのSIM)、Galaxy S3はmicroSIM(ドコモのxi)とサイズが異なる。 Galaxy S2で使っているDTIのSIMは、標準サイズのSIMしか提供されていないが、これをカットすればGalaxy S3で使うことができる。 またGalaxy S3で使っているドコモのxi用microSIMはドコモショップに行けば標準サイズのSIMに交換してもらえるが、アダプターを使うことでGalaxy S2でも使える。 相互に使えるようになるので便利なのである。 ちなみに、標準サイズのSIMやmicroSIMをnanoSIMにカットすることも可能なのだが、WEB上で確認すると、ICチップ部までカットして使えなく使えないことがあるようなので、注意が必要だ。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る