2013/12/14(土)21:24
「基板」か「基盤」、最終決断をくだそう
■パソコンのマザーボード、「基盤」か「基板」か
以下の写真はパソコンのマザーボードである。
一般的には「基板」と「基盤」の2種類の表記がパソコン雑誌やインターネットでは見られる。
このような部品の載っている「板」と何というか、今回の謎解きである。
■Googleで「基盤」と「基板」を検索しよう
・Googleで「基盤」を検索
あれれ、電子関係が出てこない・・・
・Googleで「基板」を検索
こちらは電子部品などの機能部品を乗せる板として説明のウィキペディアも出てくる。
■実は「基板」は新しい言葉で、以前のワープロに「基盤」しかったことで誤字が始まった
解説しよう。「基盤」は昔からあった言葉で、電子部品などを乗せる板である「基板」は新しい言葉であった。
初期のワープロ専用機、初期のワープロソフトでは「きばん」と入力しても「基盤」しか出てこなかった。ここに誤字の認識がなくてそれが「当たり前」というか、それが「正しい」という間違った言葉が使われる元となった。
電機や電子関係に関わっている人、私も趣味でその傍らで楽しんでいた私でも、「基板」が出てこないもどかしさで単語登録したくらいなのである。
ただし、現在の日本語変換システムでは、「基盤」は元々あるとして「基板」も登録されており、後はどの漢字を使うかである。
■現在では「基盤」の誤字がパソコン関係の出版社やライターでも当たり前
ところが今や一流のパソコン雑誌や、著名(と言われる)パソコン関係のライターでも「基盤」を当たり前のように使っている。最近ではWEB上のサイトでもいろいろ書いているところでもある。やはり元が電子関係でないために間違いだと認識していない。本体パソコン関係は電子関係ではあるのに、彼は電子関係、エレクトロニクス関係ではないらしい(笑)。
彼らはワープロ機や初期のパソコンでのワープロソフトならともかく、間違いを認識していない。
以前にも出版社の出版物やWEB上の記事に「基盤」と書かれていたので、「基板」ですと間違いを指摘しても返答のないところが多数である。
それなりに書いている個人のブログでも、『「基板」でも「基盤」でもどちらでも間違いない』というところもあったりと、大手出版社や著名ライターも罪作り。
■電子関係は「基板」
「基盤」、「基板」、知らない人にとっては誤字とはわからないだろうが、もうそろそろ「基板」で統一しよう。
電子関係の出版社は「基板」を正しく使っているが、パソコン関係の出版社やWEB上のサイトでは電子関係ではない認識? と思うならそれでいい。それでも「基盤」を使うことは恥ずかしいのでそろそろやめよう。
「基盤」を使い続けるパソコン出版社(そのライター)の功罪は大きい。
出版社や著名なライターの『基盤』がしっかりしていないのだから。