偽物がほとんど、本家の品番もややこしいEasyCAPというUSB接続ビデオキャプチャー
■EasyCAPは偽物がほとんどeBayで出品されているEasyCAPというUSB接続のビデオキャプチャーユニットは嘘のような低価格で販売されて、私も以前にeBayの即決、PayPal決済では\777という激安。動作については若干癖があるが思ったように以前のVHSテープなどからPCへの取り込みができている。この製品はビデオテープの『コピーガード』も関係なく取り込めることから『画像安定装置機能付き』と称されている。実はPCでは関係ないのにあえてそういう信号を認識するように日本の企業で販売されている同種のものは手が加えられていると思われる。ある意味、このEasyCAPは素直な製品。eBayでは、EasyCAPで検索すると”ノーマーク品”、”DC60"、”DC60+”、さらには”DC60++”と付くものがいったい何だろう。EasyCAPは偽物があると知ったのは以前の書き込みeBay USBビデオキャプチャーが到着へのコメントを頂いて、そのリンクをたどって初めて知った。品質もバラバラでトラブルも多いようだ。EasyCAPを製造メーカーか商社らしきところは、次のページを見てわかった。http://www.ec21.com/ec-market/easycap_capture.html会社名だけでもあげると・・・・これに出てこない会社もあるだろう。Shenzhen Forwardvideo Industrial Co.,LtdEasyCap Tech Co., LtdShenzhen Erzhou Technology Co,.LtdShenZhen Ewelltech Electronics Co.,LtdSurway Technology Co., LtdAidoTech Electronics Co., LtdChina Kesu Electronic Co.,LtdKonix Electronics Co.,Ltd .,・・・・中国では物がヒットすると直ぐに偽物が作られるのは知っていたが、これほどの会社があると、ほとんどが偽物だらけということになる。この中で本物を作っているのがShenzhen Forwardvideo Industrial Co.,Ltdである。また偽物のほとんどは、この会社のEzCAP108という製品か、その旧製品である。そのためか、EzCAP108の製品紹介のページの下には青色でStatement for "EasyCAP" and "EzCAP" trademark と書かれた後に偽物が多いので注意するようにと書かれている。日本では「マジック」というと「ああ、あの会社が作った何でも書けるペン、でも代名詞として同様のペンをつい「マジック」と言ってしまう。EazyCAPの場合は、代名詞を通り越して「動画取り込み装置」の一般的な言葉になっているように感じる。商品はフルコピーで見た目は同じ、付属CDやマニュアルまでも同じで区別がつきにくい。そしてトラブルが多いのは、偽物で品質が悪いものがあって最初から不良品ということもあるだろう。実は見た目は同じでも中身のチップが違うものもあるため、違うドライバーがうまく入らないということもあるかもしれない。チップによってはドライバーがWindowsでは32ビット版には対応しても64ビット版には対応していないこともトラブルの1つかもしれない。EasyCAPについて問題解決方法を述べたページ(英語)を見かけたが、いろいろと参考になる。それは、私が以前eBayの出品者から購入した「EazyCAP」について書いたところ、コメントを頂き、それをたどったところにあった。■じぶんがeBayで購入したEasyCAPの中身自分の物を分解してみた。中身の基板の表から見ると次の通り。基板表のチップは2種類で1つ目は、フリップス社のSA7113というもの。互換のSilan SC8113が使われている場合もあるようだ。基板表の2番目のチップは、Syntek STK1160というもの。次は基板裏を見てみよう。ここで見えるのが、カニさんマークで有名なrealtek社のALC655。これはPCのマザーボードでもよく使われているオーディオコーデック用IC。※分解して内部を見たもの。これとの比較対象の参考に。→EasyCAP DC60タイプのオーディオコーデックICが実装されていない低品質のものを分解。→内部のチップ構成が異なるDC60+を分解。このDC60の新型になるモデル。 ■EasyCAP その1・・・・表記:ノーマーク、DC60、V2.1Cわかったことは、ノーマークとDC60は同一品である。表記にはV2.1と書かれているものもあるが同一ハードである(ただし本家以外の偽物がほとんど)。これに付属のCDは黄色でDC60とV2.1Cと表記されている。ハードウェア的にSTK1160のドライバーが付属しているもので、自分のものはこれであった。これはWindowsの32ビット版のみのドライバーしか公開されていないが、巻末で書いているが64ビット版ドライバも存在する。MacでもEasyCapViewerというフリーのソフトを使えば、ドライバやソフトが対応している。付属CDは黄色なので見分けられる(本物も?)。本家forwardvideoのサイトでは以下が正式ドライバとなる。ほとんどの偽物EasyCAPはこのDC60型。このドライバーがCDには納められている。forwardvideo社では中国向きはDC60という表記で販売されていたことによるようだ。私のものはこちらのタイプだった。http://www.szforwardvideo.com/rar/dc60%20driver.rarドライバーは、世界各国の映像信号が選択できるようになっているが、必ずNTSC/Mを選ぶこと(NTSC/MJはだめ)。そうしないと白黒やおかしな映像になってしまう。私の場合だけかしれないが、映像信号などを設定しても、取り外して再び取り付けたり、電源を入れ直すと、設定が初期化されてしまう。付属ソフトUlead Video Studio 10 SE上で設定した場合は問題ないが、他のソフトを使うときに面倒だ。yahooオークションでも800円ぐらいから2000円で購入できる物は、このバージョン。ただし、即決で送料込み出品者には不良品でも対応が悪いものがあるので要注意(ここのコメント参照)。■EasyCAP その2・・・・表記:DC60+、DC60++、v.3.1B、006、009、168似たようで実はハードウェアが違うのが、EasyCAP DC60+。これは内部で使われているチップが、eMPIA社のEM2880(もしくはEM2881)と異なる。eBayでもほぼ偽物と思われるが、上記のDC60型よりはるかに少ない。forwardvideo社では英語サイトではEasyCAP108、中国サイトではEasyCAP DC60+という表記で販売している。これは64ビット版ドライバも入っており、MacでもVideoGlideを使えば問題なく対応するらしい。先のDC60とは別物なので要注意!! 見分け方は付属CDが紫色でV3.1B、もしくはV3.1C(V3.1Aもあり)。また以下ではEasyCAPとなっているが、EzCAP表記のものもあり。正式ドライバーは次のところ。http://www.szforwardvideo.com/rar/dc60+%20driver.rar■ややこしいEasyCAPのまとめ本家forwardvideo社が、中国向けと海外向けと品番を変えたり、そして互換(コピー商品)が同じ商標を名のっていたり、そして内部もコピーだったり、使用チップも違うものがあったりと、ややこしいことのがEasyCAP、それでトラブルが起こる一番の原因だと思う。私が購入した物も、偽物、コピー商品、fakeだったと思われるが、安くて動ければ問題ない。eBayで購入するときには注意しておこう。EasyCAPについての続編記事。こちらも要チェック!!・続 偽物がほとんど、本家の品番もややこしいEasyCAPというUSB接続ビデオキャ音質の悪いオーディオ・コーデックICが搭載されていないEasyCAPを発見!!・EasyCAP DC60のまとめ。64ビット版Windows対応と映像形式EasyCAP DC60を64bit版windows7で使う方法。なお、ここでは次の動画(youtubeにアップしたもの)もあるので、64ビットWindowsでは必見。・EasyCAP DC60+タイプの偽物(笑)を入手! EasyCAP DC60+を入手。分解もしている。付属CDはv3.1Cで新しいものであった。他にも次の記事を参照。・EasyCAPのFAQおよびQ&A ・EasyCAPで映像や音声が取り込めないトラブル解消法。VideoStudioでの例 楽天市場では、以下の画像をクリックするとパッケージ版の物が購入できる。