奔るジャッドンたのうえ、追っかけ帳

2006/03/13(月)07:50

Aの選択をすると、できる。

経営よもやま話(84)

鹿児島は、昨日から寒さ戻りです。あと5日、3月18日は、春彼岸。今年の冬は、昨年の夏同様、「暑さ、寒さも彼岸まで」をオーバーするのでしょうか。いずれにしても、今年の冬は長く、厳しく大変でしたが、一方では、売れてホクホクの人たちも多かったことでしょう。このホクホクを表に出す人はいませんが、最近の経済数値がそれを示しています。            *  商いには競争がつきもの。ライバルの同業他者がありますから、その中か販売戦略としては、次の2つが上げられます。  A 自社・自店がお客様に選択してもらう条件を作ること  B ライバルを叩くこと。  私たちみたいな仕事にも、それなりに同業者がいます。経営者の皆様方を正しい経営に導くことも大切な仕事の柱なのですが、自分が仕事をいただくために、時折、仲間や同業者を誹謗したり、陥れたりといったことを、それとなくやる人もいるのも事実で、ほんとうに残念なことです。道徳や倫理の問題は別にして、こうした人たちが「いる」。その人たちは、自分が指導するマーケット戦略でも、上のBを支持しているのでしょうから、そのことに不安を覚えます。    ライバルを叩くという戦略では叩かれる相手も防戦上、たいていは同じ戦略を採ることになり、どちらかが勝ち、どちらかが負けるまで、結果として泥仕合になることがほとんどです。どちらが勝つにせよ消費者には関係のない、というより迷惑な話です。こうした泥試合は、単に自分だけではなく、土俵である業界を狭め、業界の信頼を失ってしまうことになります。 これも恐い。    真の正しい商人の道、あるいは業界の本来の目的といってもいいですが、各社各人が所属する業界が拡大発展させるところにあります。そして事業やその業界が拡大発展するためには、消費者の支持が不可欠ですから、叩きの戦略を採る彼らは自らの墓穴を掘るだけでなく、業界にも大きなマイナス・不幸を招くことをやっていることになるわけです。    一方、Aの方は、同業者が競争することで。消費者は良い思いをします。その結果市場が広がり、いい業界になります。「自社・自店がお客様に選択してもらう条件を作ること」で競うこと。このあり方こそ、本来です。  事業、人でも、人、消費者に押し上げていただかなければ、自社、自分は持ち上げることは出来ません。今、ここでやってご覽なさいな。できないことをやろうとしている愚かさ、むなしさ気づくべき、「どうしたら消費者が、自分の事業なり、商品を支持して(押し上げて)くださるか」、といった観点から考え、実践に移す。このことが、商人が尊敬され、ひいてはあり方で、この世に役立つ。商人ってなんていい仕事なんだろう、と自他共に認めることになる、と思うのです。 商人皆がAの選択をすると、それが具現できる。その具現が私の一生かけての夢です。

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