奔るジャッドンたのうえ、追っかけ帳

2014/10/24(金)07:48

何かがおかしい

社員や店員に売上のノルマを課すると 来店するお客は、彼らから見たら獲物。 お客から見たら、彼らは危険野獣。 お客は背を向け逃げればいい。近寄らなければいい。 野獣、珍しさに近づくのも、 君子危うきに近寄らずもいい。 その選択は、あくまでお客だ。 しかし、迎える方の売り手は、獲物が得られないと たちまち食い上げになる。 困るのは売り手側である。 合理化という名の下に、人を減らし、 不必要な言動を減じると、店舗はお金と物の交換場になる。 人が物を言えばコストがかかる。 一歩動けばこれもコスト。 挨拶をすればこれもコスト。 こうして挨拶する自販機。 自動で開閉し、店員に変わりご挨拶する自動ドア。 良い子がいなくても遊ばないように、 優しく注意するエスカレーター。 販売員に代わって、商品説明してくれるビデオ、DVD. 最近先進遅視察に行くと、 会議室に案内され、そこで自社宣伝のビデオを鑑賞させ、 その間、その企業の人は消える、といったところが珍しくない。 それならビデオを有料でいいから、 貸してしてくれたらと、言いたくなる。 あるシンポジュームで、 自分の発言の代わりに、その都度、 パワーポイントで作成したDVDの然るべき動画で、 会場の人に見せるといったパネリスト(経営者)がいて、 会場の人たちを唖然とさせていた。 何かが間違っている。 その間違いは、道徳的、倫理的といったこともあろうが、 そんなことは問題にならないぐらい大きな者を失っている、 といった意味での「間違い」なのだ。 つまり、得るべき利を得られないに加えて、 長期間、大きな損失を引き起こしている。 そのことに気が付いていない。 それは、この今見え、計算できるコストを惜しむことにより、 この今、見えず、計算できない、 そして将来(さき)に大きな利になるものを 失っていることに他ならない。

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