2012/03/30(金)21:51
無いものが見えることについて
右の図形は「カニッツァの三角形」という有名な図形です。真ん中に実際には描かれていない三角形が見えますね。
1955年にこの図形が発表されて以来、何故存在しない三角形が見えるかについては、いろいろ研究がされ、脳の神経細胞により「主観的輪郭」として認識されることが分かりました。
つまり、主観的輪郭とは無いはずの三角形を脳が作り出したものであり、思い込みの一種だといえます。
私も真似して四角形と星型の図形を作ってみました。星型はちょっと苦しいですが、やはり無いはずの四角形や星型があるように見えます。
これは図形の話ですが図形以外のいろいろなことについても、私たちの脳には同じ様な原理が働き、客観的にではなく、主観的に思い込むことがありそうな気がします。